Ship of Fools

3月23日 土曜日 曇り 

 ピーター・バラカンさんが朝のラジオで先日亡くなったカール・ウォリンガーの特集をやっている。

 それを聴きながら、オレは渥美半島のあさりの味噌汁を作ってる。そうだ!卵焼きにはアオサを入れよう、とか思いながら。

 彼の曲が公共放送でこれだけ流れることなんて、もうないだろう。それにしても、ほぼ同じ時代を生きて、海の向こうに彼がいると感じることでどれだけ励まされてきたことだろう。

 残念ながら、会うことも、一緒に演奏することも叶わなかったけれど、彼のメッセージ、時空を超えてオレは遠い島国で受け取っていた。

 オレにできることは。もっとたくさんの人に伝えたいってこと。ピーターさんには彼ならではの切り口があるし、オレにはオレのそれがある。選択肢は多い方がいい。

 というのも。

 今回リリースした本。カールを含め、たくさんの素晴らしい音楽を紹介してる。ほんとうはラジオ番組をやらせてほしいんだけど、そんなオファーはないのだから、嫌いなサブスクにプレイリストを作って公開したらどうだろう?というスタッフのアイデア。

 主なサブスクといえば、apple music、スポティファイ、YouTube musicというところか。はっきり言って、どれも嫌い。てか、どれも利用していないし、今後もするつもりはない。どうしてかって、それは本に書いた「誰が音楽を殺すのか」ってところを読んでください。

 ただ、やられてばかりいるわけにもいかない。こっちも利用しないとね。なので、googleを利用して、youtube musicに本と同期したプレイリストを週に1,2回の頻度で公開することにした。これが会員にならないと聴けないのかどうかオレにはわからないんだけど、とりあえず、オレは聴ける。ここに第一回を公開。聴けるかな?いちおうURLも貼っておきます。

 Seize the Day #001です。

 本の進行と合わせて、今回はストーンズまで。だいたい1時間ちょっとを目安に更新していこうか、と。

 今回は矢井田瞳さんの「MY LIFE IS MY MESSAGE」って曲、目玉かな。知らない人多いかもな、と思って。彼女が書いて、僕がプロデュースさせてもらたっす。とってもいい曲だよ。

 オレからのお願いは。

 サブスクで、好きな音楽にたどり着いたら、できるだけ作品を買ってアーティストをサポートして欲しいってこと。それも、本に書いたから読んでね。

ついしん

 今、アップしていろんな角度からチェックしてみたら、1曲目の佐野元春さんの「君を連れていく」と4曲目の「満月の夕」はPCからはOKだけど、iPhoneからは聴けない。1曲目から聴けないのなんて話になんねー。苦笑。

 推測だけど、SONYの権利問題が関連してると思われ。だって、SONYの音源だけなんだもん聴けないの。

 もうね、こういうことに関わり合いたくないので、これ以上はそれぞれがこれを元に音楽を探してくれたらと思います。

 apple musicはともだちに頼んだら、自分のPCの音源とリンクさせなきゃいけないらしく、リッピングしたものを失うのが怖い、と。なので、そんなことせんでよろし、と却下。

 スポティファイは某番組に出たときに、この番組はスポティファイでしか聴けません、と言われ、ぜんぜん開かれてねーじゃん、出るんじゃなかったと。なので、オレは関わりたくないんです。

 すいません。頑固で。でも、嫌なものは嫌なの。

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Ship of Fools への8件のコメント

  1. ndgydg より:

     おはようございます。ピーターさんも番組ちょうど
    自分も聴いていました。二度寝してしまい前半を聴き逃し
    ましたが(大涙)
    山口さんと同じくKarlの音楽は自分にとってもとても
    大切なものです。以前、thums upで”She’s the one”を
    カーバーされていて感激したのを覚えています。
     サブスクはとても苦手でできるだけ関わりたくないの
    ですが…。
     山口さんの文章と紹介してくださる音楽はいつも楽しみに
    しています。ありがとうございます。

  2. マサポン より:

    頑固(この2文字) 私の心に響きます
    日々、流されやすい私にとって…いかに大切なことか…

  3. のり より:

    嫌なものは嫌。
    誰でもそうですから気にせずに!
    まだ本は手付かずで、まずはブートレッグから聴いてます。
    素晴らしいセットリストで終演までスムーズに聴き入ってしまいました。
    僕の古いCDMDラジカセ(笑)でも音はよく感じましたよ。
    お気に入りの「怒りの門」は過去にアンガのソロライブで聴かせてもらいましたが、今回のバンドバージョンも素晴らしく良いです。
    ほんとこの歌大好きです。現地で聴きたかったな。
    本はこれから楽しみますが、とりあえずYouTubeのリンクに飛んでみます。
    本を読むためのCDも早く聴いてみたいですが、まずはこっちから聴いてみます。

  4. より:

    嫌なものは嫌。
    当然です。それが誠実というものです。
    そんな山口さんが奏ででいる音楽や紡ぐ文章だから、
    こちら側の胸を打つのだと思っています。
    どうぞこのまま貫いでください!

  5. 西宮の同級生 より:

    心のこもった宝箱、Seize The Day 早々に届きました。グレッチの一部が移っている表紙もカッコいい。もちろん欠品はありません。一度に読むのがもったいなく。今日のURLをクリックして、並行して楽しんでいます。自分が持っている曲があると嬉しかったり。新しい発見もありそうで楽しみです。ありがとうございました。

  6. ひで より:

    僕の街に唯一残ってたレコード屋。
    大手のチェーン店でしたけど無くなってしまいました。
    通販で買うんじゃなくて地元のお店で買おうと思った矢先に…
    たまにしか買わなかった僕らのせいですよね。
    そしてCDやレコード買うところがどんどん無くなってますよね。
    ネットや配信で気になったのはなるべく買うように頑張ってます。
    最近、気になった若手ミュージシャンとバンドのCDを買いました。ヒートウェイブ じゃなくてすいません。汗

  7. 青森のロマンティック・ダンディ より:

    「The boy 60 toward 45」聴きました。驚きました。「棘」でのコーラス、あれは細海魚さんですか?ですよね、きっと。初めて魚さんの歌声を聴いた気がする。それもかなり力強い声だ。どういういきさつで歌うことになったのだろう。山口さんが促したのか、それとも魚さん自ら申し出たのか。後者だったら嬉しさ倍増だ。大げさに言うと、新たな歴史の始まりのような気がする。・・・あ、でもCDジャケットのクレジットには細海魚chorusとは書いてないな・・・。事実はどうなんでしょうか。

  8. さだ より:

    プレイリストありがとうございます
    元春プロデュースの「1995」からHEATWAVEに触れた自分にとって
    「君を連れてゆく」「満月の夕」を聴けないのはなんだかなぁ…という
    気持ちにやはりなります…
    でもまた新たな音楽に触れていこうとも思います

    本、昨日雪の信州にも届きました!
    が、私事ながら転勤の引越しで信州を離れることに
    たくさん洋さんのライブを見た大好きなネオンホールからは
    遠くなってしまいますが、行けない距離ではないので行きますが(笑)
    荷解きが終わり落ち着いたら本とCDゆっくり楽しみます
    今日の新天地までの移動の間にプレイリスト聴いて行きますね
    「出発の歌」がグッと心に沁みる心境です
    では行ってきます!

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