大分県日田市にて

12月16日 金曜日 雪

亡父、命日。鹿児島からの移動中に、どじょう首相の「原発事故収束、冷温停止」と云う発言を知る。こみ上げてきたのは怒りでも、哀しみでもなかった。彼らならそう云いかねん、そう無意味な覚悟をしていたこともある。ただ僕は先日福島で、ハンディーを抱えたたくさんの子供たちに会って、「この子たちに嘘だけはついたらいけん」と何故か博多弁で強く思っていた。政治家がどこまでも苦しんでいる福島の人たちをコケにするのなら、そうではない、本当に思いやりのある人たちを増やしていく、それが自分の役目だと僕は思う。

大分県日田市は僕の「勝手に実家」がある街。シネマテーク・リベルテはこの街に古くからある映画館を改造して、カフェが併設されている。館主はアナログの35ミリフイルムでの上映にこだわっている。その心意気が素晴らしい。ヤスと僕は多少苦戦したけれど、人々の想像を超えたところにある音楽の風景を描こうとした。きっと何かをそれぞれに受け取ってくれただろう。

雪が舞う中、街の人たちも映画館のスタッフも、本当に優しかった。いい旅してるな、と思う。大切なのは続けること。それが一番難しくて、やりがいがある。心から、ありがとう。

昔、どんな街にもあったはずの空間。失われて、久しい。

昔、どんな街にもあったはずの空間。失われて、久しい。

さぁ、がんばろう。

さぁ、がんばろう。

リハーサル中。

リハーサル中。

カフェが併設されてます。

カフェが併設されてます。

映写機。機械フェチとしては惚れ惚れとするそのフォルム。

映写機。機械フェチとしては惚れ惚れとするそのフォルム。

フイルム。デジタルには出せない味わいがあるのです。

フイルム。デジタルには出せない味わいがあるのです。

右側の赤い部分がサウンドトラック。こいつが現存してる間に、ここに音を刻みたい。

右側の赤い部分がサウンドトラック。こいつが現存してる間に、ここに音を刻みたい。

「勝手に実家」の家族が全員来てくれました。嬉しかったなぁ。

「勝手に実家」の家族が全員来てくれました。嬉しかったなぁ。

とはいえ、映画館は音で苦戦すること多し。大量の吸音材が入っているからです。

とはいえ、映画館は音で苦戦すること多し。大量の吸音材が入っているからです。

乗り越えるには関わってくれた人たちの愛と僕らの経験が必要です。

乗り越えるには関わってくれた人たちの愛と僕らの経験が必要です。

ありがとう。また戻ってくるぜよ。

ありがとう。また戻ってくるぜよ。

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大分県日田市にて への2件のコメント

  1. けいこ より:

    日田のライブ、お疲れ様です。
    吸音材が入っていて苦戦されたと読んで驚きました。
    大島さんとお二人で演奏されているとき、うまく例えられないけど広がりを感じていました。
    休憩中、私の後ろに座ってらした女性4人組が「なんかギターの上手い人が来るって聞いて来たけど、かっこいいね~!!」ってお話しされてましたよ。
    本当に温かい空間だったなぁって思います。
    楽しい時間をありがとうございます。

  2. mint より:

    初コメントです。
    となり街から観に行きました。
    ロックと島唄。素晴らしかったです。
    外は寒かったけど、心の中あったかくなりました♪
    また来て下さいね。

    追伸。そうまかえる新聞、ありがとうございました。

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