日別アーカイブ: 2013年5月22日

Highway Patrolman / Indian Runner

5月22日 水曜日 晴れ 走っていて、またあの映画のワンシーンがフラッシュバックした。僕が一番好きな映画、ショーン・ペンの初監督作品「インディアン・ランナー(1991年)」のとあるシーンのことだ。 この映画はブルース・スプリングスティーンの「Highway Patrolman」にインスパイアされ作られた。そんな事をさておいても、未だに早稲田松竹で観たときの衝撃が忘れられない。僕は確かにこの映画に救われたのだった。自分という存在は世界で一人だけれど、独りではない、と思った。それほど映画で描かれた、甚だ出来の悪い弟フランキーは当時の自分そのものだった。 映画自体はヒットせず、あまり知られてもいない。僕もたくさんの人に勧めたが、好きだと云ってくれる人はほとんど居なかった。ガールフレンドに「フランキーの生き方は間違っている」と、いかに間違っているか、感想文をもらったこともある。あのー。間違ってるのは最初から分かってんだよ。それでも流れる血には抗えないことがあるんだよ。抗おうとすればするほど、アリ地獄のようにどうしようもなくなることってのがあるんだよ。 どうして、そんなことを思い出したのかって。この映画が僕を救ってくれたように、僕も同じテーマに今向きあっているからだった。誰かを救えるなんて思ってはいないけれど、映画の恩義は自分の曲で世の中に還したいとは思う。 ショーンの作る映画のためなら、どんなことだってできる。そう思っていたことを、しっかりと思い出した。

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