日別アーカイブ: 2017年11月20日

こころの真空

11月19日 日曜日 曇り 新しいアルバムの完成にたくさんのコメントをありがとう。みんな待っていてくれて、嬉しいさぁ。 8ヶ月の間、アルバム制作に携わっていた。そういうことをやり終えると、こころが真空みたいな状態になる。そして、たいていの場合高熱を出して数日寝込んでリセットされる。みたいな。 どうやら今回もそのパターンだな、と思っていたが、今日はイベントがあって救われた。生きるってことはどういうことなのか、それぞれ猛者のみなさん方が多大なリスクをしょって、誰かのために生きている姿に叱咤される。そこに通っている筋は半端なものではなかった。ひかり、と言い換えてもいいと思うな。 少し年下の高田漣くんがここで演奏するのはしんどかろうと、老婆心でギターを抱えて行ったのだが、さすがの百戦錬磨、こころの重心は低く、堂々たる見事な貫禄。大したミュージシャンだよ。音楽はやっぱり無力ではなく、二人で演奏してると、空気がぐん、と動くのがわかるんだ。僕を童心に還してくれる。 ほんとうに生き辛い世の中になってきたと思う。終電で帰ったのだけれど、車内の殺伐とそれぞれの顔を照らすスマホのひかりが怖かった。 言いたいことは自責の元に言えばいいし、君と僕とは違う生き物。いろんなやつが居て当たり前だよ。多様性こそ、文化じゃん。 新しいアルバムに「僕は僕のうたを歌おう」というデビュー曲を収録した。25歳が書いた曲を53歳が歌う。色あせないものと、習熟したもの。その具合がなんとも言えぬ味わいを醸し出していた。スタジオでプレイバックを聞きながら、「生きる」ってこういうことか、と自分の曲に教えられた。わはは。 悪くない。たぶん。  

カテゴリー: 未分類 | 4件のコメント