3月5日 水曜日 晴れ
いったいどれだけのファイルが太平洋上を飛びかっているんだろう?山からヘロヘロ(ガキの頃、野山で遊びすぎて疲れきった感じ)になって帰ってくると、僕のソロアルバムに関するもろもろの連絡が毎日たくさん届いている。
吸い込まれるような眠気と闘いつつ、僕はキッチンで夕食を作りながら、チェックし、返信を書く。前にも書いたけれど、ここで料理をするのはかなり難儀なことで、料理と返信のピークを合わせながら、二国間で滞りなく仕事を進めるのは、標高4000メートルの頂上で美味しいパスタを作るくらいには難しくて、やりがいがある。笑。
音をチェックするには自分のスピーカーとアンプが必要だけれど、さすがに持ってはこれない。だから、いつも使っているヘッドフォンをコンピューターにぶっ差して、(最近は1GB近い音のファイルも送受信できる)あーでもない、こーでもないと考えつつ、料理を作る。右手にヘラ、左手に鍋、頭にはヘッドフォン、思考はイコライジングについて、みたいな。ちょっとだけシュール。
今回、マスタリングは魚さんにお願いした。目指している表現世界が難しいものだったので、やり取りが多岐に渡ると思ったから。ならば、ツーカーで話が通じる彼とネット上でやり取りした方がいい。何せ、我々は「SPEECHLESS」をほんとうに会話することなく、もちろん会うこともなく、ネットのやり取りだけで完成させた実績があるわけだし。
にしても。僕の超無茶ぶりのリクエスト(しかも、ベリー細かい)にすべて音で(彼のメールは劇的に短い = 量として僕の20分の1くらい)応えてくれる。やり取りはすでに5~6回に及び、その度にピークに近づいていく。
デザインは某Tに丸投げ。彼が作ったものが響かなかったことはない。言葉をデザインできる希有な存在。無口で誠実なプロの仕事。
そして、ここには書かないけど、重要なブレーンが。彼なしではこのプロジェクトはまったく成り立たなかったと思う。ありがとう。君だよ。君のことです。
ジャケットはね、お楽しみに。30年の時を経て、某人の作品が寡黙に輝いている。その事実がとても嬉しい。詳細はまたいづれ。time has come。時は来た、んだね。
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なーんて、今日も崖に人生を教えてもらって、もうボロ雑巾。明日は夢の、大好きな、bowlに行こうか、と。blowについてはこちらを。目標は怪我なく生きて帰る。わんわん。
オレに今、必要なのはローリング・ストーンズじゃなくて、自然だ。
がんばった自分に褒美をと、ビールを買いに行ったら、ID見せないと売ってくれなかった。オレは50歳だと云いはったが、信じてもらえなかった。あり得ない。笑。
「在る」ってことは、その瞬間に生きること。
今という時間に、覚悟を決めて飛びこむことなんだね…。
それは一見〈静〉だけれど本質はものすごく大きな〈動〉で、たえず振動している素粒子みたいなものかも。
崖を覆う雪の模様が、賢い老人の皺のようでとても美しいと思います。
ビールお預けはツライですね…。
「ひゃっほー!」の叫び声。
そんな50歳素敵っす。押忍!
50歳に見えないことよりも、未成年に見えてしまうスゴさよ!w
Bowl 楽しんで来てね~。んでも、まずはケガなく無事にもどってきんしゃいな。
アルバム、楽しみっす。
来月のライヴも楽しみっす。
会えるのが楽しみっす!
…だから、無事のご帰還を祈る‼