誰もが無実じゃない

6月11日 土曜日 大雨

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・放射性物質は東京方面、福島県内、宮城方面、そして米国にまで流れ、汚染を広げている。地球の陸と海すべて、そして全ての生きものが汚染されており、安全で大丈夫な食べものはもうないと思うしかない。

・被曝は微量でも危険だが、感受性は年齢によって全く違う。細胞分裂が活発なときに被爆すると遺伝情報が狂ってしまい、後にガンになる可能性が高まる。成長が止まるまでの間の被曝は大変危険。50歳を超えるとほとんど影響はない。

・すべての食べものを測定し、汚染度が高いものは年寄りが食べればいい。子供は汚染度が低いものを食べる。大人は、特に私の世代を中心として、原子力をここまで許してきた世代としての責任がある。

・政府は基準以下なら安心と言うが、それは間違いだ。連続的に危険が分散しており、どこかで基準を決めることはやるべきでない。

・消費者が、汚染されている福島の農産物や近海の海産物を拒否したら、福島の農業、漁業は崩壊してしまう。日本は一次産業を崩壊させ、工業を発展させることを中心として進んできたが、原発はその象徴だ。その象徴である原発が事故を起こした今回、一次産業を更に崩壊させる選択をするべきでない。

安全な食べものなんてもうないから
子どもを守るために
大人は食べてください

小出 裕章
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僕は思う。誰もが無実じゃない。

多少の鼻がきく者なら、全国を旅してみれば、芸術と呼ばれているものが、巧妙にプロバガンダに使われていたことが分かるだろう。巧妙でもないか。「恥を知れ」。そして、この言葉を自分にも向けてみる。昔からある種の芸術にはパトロンが必要だった。でも、もらっていいところと、そうじゃないところがあるだろう?

この世の闇の正体。自分で考えるんだな。かく云う僕も、あらかた咀嚼して、その正体があぶり出しのように浮かび上がってくるまで10年かかった。君が何だか胸がワサワサするのなら、疑ってみることだ。その直感は多分間違ってはいない。

誰かが書いていたが、
アイドルの「総選挙」は生中継され、メルトスルーはトップニュースにもならない。狂ってるだろ、それ?

恐怖は最大に人民をコントロールしやすくする。今の日本はその上を行く「無関心」ってところまでスポイルされてしまった。自分の頭で考えなくなる。全ての場所で闇は顔を出さない。システム、体制、制度、法律、などに巧妙に身を隠す。だから、そんな意味ではもうひとつの闇は「考えない」自分自身。誰もが無実じゃない。

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伝言、もろもろ。

6/14のライヴ。渡辺圭一の強い勧めによって、u-streamで生中継することにしました。理由はいくつか。まずは被災地の人々に観て欲しいから。それから、この状況を出来るだけ多くの人々と共有したいから。最後に、遠くて来れない人たちのために。でも、あくまでも僕らとしては、その会場に足を運んで欲しいのです。ですから、複数のカメラによるゴージャスな中継はしませんが。アドレス等は追って、blogやtwitter等でお知らせします。

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トム、しばらく会ってないけれど、あなたはこの状況をどう思うだろう?そう、想像しながら、日々生きています。

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誰もが無実じゃない への5件のコメント

  1. たまみず。 より:

    弘前に続き、配信してもらえるのはうれしいです。
    本当なら会場に足を運んで、自分の写真も入ったであろう写真集を見たかったんですが。
    暑い日が続きますが、お体に気をつけて下さいね。

  2. sakura より:

    配信うれしいです。今回のライブだけは是が非でも行きたかったのですが、出張になってしまって…。

  3. Koike より:

    配信は本当にありがたいです。
    その場に行くことに勝るものはないけど、
    その日の演奏は、きっと、場所を超えて、
    たくさんの人の心に届く力があると、勝手に確信しています。

    僕は浜岡の隣町で生まれ育ち、無邪気にこの国を
    素敵な国だと思って生きてきた人間です。
    でも、3ヶ月前からここでいろいろ学び、自らも情報を集め、ようやく、
    無知と無関心の呪縛から解かれつつあると、感じています。
    心が折れまくりましたが。
    でも、これからだと信じて、虹のたもとへ続く道を一本描いて進みます。

  4. さとう より:

    山口さん、いつも拝見しています。
    私もこの原発の事故以来、小出さんの言葉を追い続けています。
    先日山口さんも書かれていた小出さんの言葉が、心の中に深く沈みこみ、
    体の中で鳴り続けています。

    「(今の四面楚歌の状態をどうしたらよいのか?)、わかりません。
    こんなことが起きないように、私は原発を止めたかった。でもすでに事故が起きてしまったので、これからは今までとは違う世界に私たちが生きるしかないと思って
    いただくしかないと思っています。」

    言葉を詰まらせながら、ひとつひとつ誠実に言葉を選んで話されていました。
    今まで、原発の真実、この事故の真実を知ろうと私なりに色々調べてきましたが、
    この小出さんの言葉が、今の何よりも真実なのだと思わずにはいられませんでした。

    私が住む国では、今日、原発の是非を問う国民投票が行われています。
    この事故以来、「福島の事故から学ぶためにも、原発の再開にNOを
    言おう」と書かれた様々なポスターが町中を埋め尽くしています。

    私は、自分が愛する日本がこのような状態になっていることに、悲しい気持ちで
    いっぱいです。そして、首都圏に住む家族友人たちのことを思うと本当に
    胸が痛みます。しかし、もっと痛みを感じるのは、彼らの無関心さです。

  5. タンゲ より:

    闇だけではなく、光が強すぎても見えにくくなります。

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