タフな街

4月5日 水曜日 晴れ

分かってはいるつもりだったけれど、ヒューストンはタフだった。人や空気のタッチがまるで変わった。逆説的に、だけど、自分がどうあるべきなのか教えられてる。苦笑。

何とかいい気持ちで眠ろうと、ふらりと入ったバーの女性の態度が堪えた。「美味しいローカル・ビール教えてくれますか?」っちゅー質問に「はぁ?そこのカウンターから選べば?」。ふぅ。こうなると、一日が台無し。キングサイズのベッドもこれじゃ仮眠。

無駄に感受性が強い自分はどうにかならんのか、と思いつつ。でもしょうがないよね。これから日本に帰るにあたって、世界は雪山のような場所じゃないのよってことを、クッションとしてこの街が与えられたのだと思いなおした。残念ながら、いろんな意味でこころを強くもって、戦闘態勢(戦うって意味じゃなくてね)に気持ちを切り替えなきゃいけない感じ。ふぅ。飛行機の中じゃ原稿を書いてこころを整えよう。

荒んだこころが新たな荒んだこころを産む。その悪循環がよく分かる。だったら、どうあるべきか。考えさせられる。状況がそうさせるのか、何なのか。自分が逆の立場だったら、同じようなことをするのか、どうなのか?

ちょっとした笑顔が人を救うこともある。だとするなら、僕はそういう人間で居たい。できる限り。

 

ヒューストン午前3時。眠れない夜。

人としてたいせつなこと、教えられてる。

さぁ、帰るか。

 

 

 

 

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タフな街 への2件のコメント

  1. 天野 より:

    財布が空になると頭は怒りと淫らな思いで一杯になる だがそのうち奴らは 自分の不幸の責任をなすりつけられる人間を探すようになるだろう。そうなったら隠れたほうがいい 身のために いましがたポール オースターの小説の文をノートに書きうつしてたところですが こんな感じなんですかね。

  2. June より:

    タフな街、タフな人、そうじゃなきゃ生きていけないのでしょうね。でも本当にタフな人というのは、そのタフさを優しさで表現できる人じゃないかなぁと思います。
    山口さんがいわれるように、荒んだこころが新たな荒んだこころを産む、だからできれば隠れずに怖れずに、優しい一言をかけてあげられる街であってほしいと思いマックス(ひょ〜、久しぶりに使ったぜ)。

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