空気を詠む

6月1日 水曜日 晴れ
6月!!!!!! 絶句。

とつぜんだけど、落語、体験したことある?

オレがいちばん感銘を受けたのは音の小ささ、なんだよね。もちろん拡声されてるんだけど、ものすごく音が小さい。しばらく時間が経過して気づいた。これは意図されたものだって。

音の小ささゆえ、観客は演者の言葉に集中する。で、笑うときはどっかーんと笑う。ものすごく一体感が生まれるんだよ。つまり観客も確実にそこに参加して、演目を一緒に創り上げていて、空気が読めないやつは粋じゃないってことになる。

とっても影響を受けた。

オレはでっかい音が嫌い。小さい音は耳に優しい。そして技術が必要。HWは別として、そういうことも伝えていきたいと思ってる。

ようやくライヴでのレギュレーションが緩くなってきた。オレはオーディエンスにいろんなことを強制したくない。大人なんだしね。でも、ちょいと考えてほしいときがある。

抑圧から解放されて、酒も入って、ご機嫌なのはわかる。でも、空気は読めよって。ライヴはみんなで創っていくものだからさ。

今月もいろいろライヴあるから、んなことも頭の片隅に入れて楽しんでね。

てかね。膠着したライヴで誰かの掛け声ひとつで空気が動くこともよくあるんだよ。人生と同じ、だよ。笑。

はてさて。ここからはわたくすが宣伝隊長でございます。明日は熊本のFMK、旧知のスマイリー原島と博多弁炸裂だと思われ。ぜひ、聴いてね。

熊本FMKラジオバスターズ、DJスマイリー原島
6/2(木)18時20分ごろから

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空気を詠む への3件のコメント

  1. タカ より:

    落語、体験したことあります。というか好きです。

    さすが音楽家です。落語を音から分析し、見事にその世界を表していて驚きました。そうなんですよね、始まるときは毎回「なんで声小さいんだろ?」と思ってました。そしていつの間にか集中しているんですよね。

    話術と扇子と手ぬぐいだけで(聴き手のちょっとしたイマジネーションも必要かも)あっという間に江戸時代に連れて行ってくれるんです。古典と新作があるのも良いんです。

    山口さんは落語を寄席で体験されたのですか?
    自分のはじめての寄席体験は江戸風情を感じせる木造建築の新宿の末廣亭だったのですが、何の知識もなく入ったら偶然、真打ち昇進披露興行で「前座」「2つ目」と経験し「真打ち」として認められた噺家がレジェンド達と横並びになりお祝いの言葉をもらうという口上というものに立ち会いました。その伝統と風情を体験してしまいハマっていったのだと思います。

    そんな末廣亭、コロナ禍の多くのライブハウスと同じく経営が厳しく、もって夏までというニュースを聞きました。江戸風情の木造の空間で、小さな音で物語に惹き込ませ、大いに笑う落語の世界を是非末廣亭で体験してほしいです。そして、なんとか持ち堪えてこれからも楽しませてほしいです。

    寄席は落語の他に演芸もあります。小学生の息子は「紙切り」でウルトラマンをリクエストし切ってもらい喜んでました(笑)

    毎日やってるのもいいんですよね。

    自分が落語から学んだのは「丁寧に生きる」ということです。

  2. アキラ より:

    30年前位に、末広亭に見に行きました。あの頃の芸人さん落語家さんたちって凄く格好良く見えたんです。それでとりあえず見に行きました。鑑賞中の事は、妙な所まで割とリアルに覚えています。
    エンタメとして、日常との距離感は絶妙だと思います。

  3. パンとサーカス より:

    小さな音。

    本日の西日本新聞文化面に大分県杵築市で「カトリーナ古楽器研究所」という森の公房で古楽器制作をされている方の記事が掲載されていました。この方曰く、昔の楽器は現代の楽器より小さく響くのに、心に染み入る豊かな音色があるとのこと。

    シンクロニシティ。

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