還暦その後

2月7日 水曜日 晴れ

ようやくクレイジーな日々が少しだけ落ち着いてくる。

ミックスしているアルバムが1枚、映像用のミックスが1枚、61ヶ所のソロツアー、400ページの本、なによりもHWの活動。そりゃ暇なわけがない。でも、それって幸福なこと。

どうしてそんなにがむしゃらなのかって、曲を書く時間を捻り出したいから。クリエイティヴな脳に辿り着くには時間がかかる。空っぽの状態が理想。そうすると、そこに自然と水が溜まっていくように、なにかが湧き出てくる。でも、それには雑念があると無理。

そのくらいには神聖な行為だと思う。曲を書くっていうより、そこらへんに漂ってるスピリットを自分に集めて再編集してる感じで、それにはこっちの気構えが試されてるというか。

この世は雑念だらけ、そして雑務だらけ。連絡ごとは待ったなし。すべて遮断したいけど、それは叶わない。

だったら、エンジンをフル回転させてやるしかない。でもキャパを超えて、ミスを連発、、、。

デジタルに接する時間を朝と夕の2回とか、制限から始めて、だんだんそこから切り離さないと、物事を深く考える時間を捻り出すのはこの時代もはや不可能なことのように思える。

本気で考えなきゃな。

つーのも。何度も書いてきたけど、同時に2つのことができない。ひとつずつ猛然と片付けていくしかない。ぜんぶクリアにしたいけど、相手がいると当然ペンディングになる。すると、宙ぶらりんのまま、次の事案にいくわけで、それが積み重なってミスは起きる。7つ前の事案なんて、もう頭の中にはない。どーでもいいことから忘れるように脳の構造ができているみたい。勢い、これを書いてるコンピュータの前は「付箋」だらけなんだけど、もはや「付箋」に書いてある意味がわからなかったりする。末期的。笑。

 

ところで。

還暦って、かなり効いた。おっと、残り時間少ねーじゃないかって。本気で思った。父親、とっくに死んでる。母親、あと7年じゃねーか。引っ張られてはないけど、短命家族に生まれたのは事実だし。

とかく無駄な時間を過ごしたくない。隠居なんてとんでもない。かつてこんなに真剣に生きたことがあるのかってくらいには日々全力。意味がわからないライヴはやらないし、つきあいでイベントに出るなんてことももうない。あの終わった後のにゃんとも言えない徒労感を味わいたくない。

なんっつったって、ほとんど酒を飲まなくなったことに自分で驚いてる。笑。もう必要ないみたい。たまに乾杯すると、ほんとに美味しい。それでいい。てか、それがいい。

 

昨日思ったんだけど、あれだけの雪で完全にマヒしてるのを見て、わたすは背筋が寒くなったのですよ。事故だけで1300件。でっかい地震が東京にきたらどうなるかって。昨日の都会人のリアクションを見ていて、絶望的な気持ちになったんすよ。大人たちがスタックして「子羊」みたいな目で狼狽えてる。若干イラっとしたっすよ、ほんとに。自分の行動に責任持てよって。どれだけ渋滞を巻き起こしてるのかって。

昨日、スタックしてる人を助けたって話を書いたら。「人助けは黙ってした方がいい」なんてコメントが来る。一瞬頭に血が上ったけど、まぁ、いいや言わせとけと思う。状況を伝えるため書いただけで、自慢するポイントなんてどこにもないと思うけどね。とうぜんそんなコメントは載せない。

このblogは荒れない方だと思うけど、この人物のおかげで今日の記述を削除するところだった。でも、そっちに引っ張られたら負け。

言いたいことがあるなら、実名で来い。オレの目を見て同じセリフが吐けるんなら、意見として認める。その勇気がないなら、人を不快にするようなこと匿名で書いて送ってくるな。続くようなら対処するんで、覚えておくといい。

こういうの来るたびにblogの会員化とか有料化とか、囲い込みを考えたりもするんだけどさ。オレは開かれてるのがいいと思うんだよ。オレが経験したことはそこの「公民館」に置いてある、みたいなさ。blogって勝手に拡散されないところが好き。ハッシュタグなんて死んでも使わないし。見たい人が来てくれてるわけで。オレが宣伝した覚えはないし、するつもりもないし、見返りなんてなにも要らない。

でも、書くってそれなりの労力を使うわけだよ。なので、邪魔は断る。あんたの無責任なバイアスを伝播してる暇はない。

実際、もはや裁判の参考資料に使われたりしたのも一度や二度じゃない。なにが言いたいかって、それだけパブリックなんだってこと。だから、オレもこのままキープできように努力するから、みんなもなんとなくいい空気にすること頭に置いてくれてると嬉しい。

 

さて。2/9にはいろんなこと第一弾として発表できる予定です。スタッフ、テンパってるシャチョーの代わりに頑張ってくれてます。

ソロツアーの第一弾詳細もね。各地ご迷惑かけてすいません!!てか、ファンの方がSNSでまとめてくれてるって聞きました。すまん!そして、ありがとう。

最後に今週末のモーガンサロンのイベント。ハービー山口さんをお迎えして、スウィンギングロンドンのその後(70〜80年代)の話をするんだって。面白そうだね。生で、それを体験した人の言葉はプレシャスだよね。

オレも故長谷川博一さんのこととか、アイルランドのこととか、ギターのこととか。伝えていかなきゃ、と常々思ってる。

 

 

https://www.tokyogigguide.com/en/gigs/event/29976

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還暦その後 への4件のコメント

  1. タツオ より:

    僕はこのblogが好きだ。なぜかと言うと正気に戻れる気がするから。そしてロックンロールだから。だから毎日ありがとうございます。

  2. ふなちゃん より:

    山口さんの人生観に救われます(壺は買いません 笑)
    今日も職場でモヤモヤ案件てんこ盛りでしたが
    情けは人のためならず精神で頑張るぞ

    モーガンさんのスタジオ Live シビアな音楽業界のことも知らずにうかれぽんちしてごめんなさい。
    あぁ美しいな〜❣️と演奏に感動したあの瞬間はほんとにhappyだったのです

  3. のえりあむ(奈良) より:

    今日のブログを読んで改めて思いましたが、山口さんを知った2014年から、毎日欠かさずこのブログを拝見しています。10年目突入です。
    これからも続けてくださると嬉しいです。

    そして、奈良にもソロツアーでまた来てください!
    鹿一同、角を長くしてお待ちしております!

  4. 中澤 美穂 より:

    山口さん、こんばんは。

    スタックのヘルプについて、そんな思い遣りが連鎖していったら素晴らしいじゃないかと、私はそう思いました。

    受け止め方は人それぞれ。私はMLIMMに寄付しました。今回の額は少ないけれど私なりに頑張った額です。無理は続かないので、次回から額は減るけど、継続的に支援させて貰います。山口さんとお仲間と考えて活用してくれるなら、使途は明
    瞭、ファン冥利に尽きます。

    山口さん、元気でしぶとく、渋くてセクシー、可愛いおじいちゃんになれますから。ファンのため、何より最愛の人のために、まだまだそう簡単に神様は山口さんを連れて行きませんて。

    言いたいことがあるなら実名で書き込めばいいのに。私なんか最初から実名で、コノ歯周病ヤローですから。爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいわ。

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