11月6日 水曜日 晴れ
たくさんのコメントをありがとう。なーんだ、みんなラジオ、好きなんじゃん。普段、余計なストレスをかけたくなくて、コメントにコメントはしないのですが、架空番組のテーマを決めるときは少しだけ反応してみようかな。
—–「想像ラジオ」—–
先日、矢井田さんに誘われて出演したラジオ番組(本がテーマの番組でもあったのですよ)でも話したけれど、今、いとうせいこうさんの「想像ラジオ」を読んでいます。僕は文章を読むのがむちゃくちゃ速いのです。でも、この本は(そんなに厚い本じゃないのに)北海道ツアーに出る頃から、ゆっくりゆっくりと読んでいます。未だに真ん中を過ぎたあたり。
偉そうなことを書きたくないけど、震災以降の作家の表現にはがっかりさせられることが多かったのです。(あくまでも僕にとっては)フィジカルなところから発せられるメンタルの表現ではなかった。机上の発想が多かったと云うか。
そんな意味で、いとうさんの表現は(僕にとって)心が震えるものでした。あまりにもネガティヴなことを、ニンゲンの脳を通して転化する方法。そこにほんものの希望を見るのです。これこそが表現者がやるべきことだ、と励まされています。
—–「ジャズ、クラシック特集」—–
いいねぇ。実は家ではジャズばっかり聴いてます。でもそんなに詳しくないのです。だからこそ、いいのかもね。同じように、クラシックは音楽好きだった父親の影響で小さな頃から聴いていました。ぜんぜん詳しくないですけど。マーラーの「大地の歌」、ガーシュイン、バッハの「無伴奏チェロ組曲」とか。
—–「パブロック特集」—–
パブロックのギタリストたちは僕のギターに「ガッツ」を与えてくれました。ミック・グリーン、ウイルコ・ジョンソン、ジッピー・メイヨー、エトセトラ、エトセトラ。
ここに1990年あたりの僕らの演奏があるのですが、あの頃は一年300日くらい一緒に練習しているので、鉄壁なのですね。何をやっても。年齢にして25歳くらいなんでしょうが、圧倒的に熱があるっちゅーか。暑苦しい(ううっ)のは昔からっちゅーか。まぁ、何にせよ、1983年から1990年にかけては、ほんとうに毎日演奏してたのです。演奏してたのはパブロックだけじゃないですけどね。でも、それが僕らを鍛えてくれた – 音にガッツを付け加えてくれたのだけは間違いないですね。
じゃ、聴いてちょ。
—–「IRISH」—–
「ケルトと癒し」みたいな世界はどーにも馴染めず、何だかフツフツとしていた時期がありまして、実は1998年に、ケルト・ブームのどさくさにまぎれて、音楽評論家のポール・フィッシャー(現在はロンドン在住)とむちゃくちゃな数のCDを聴いて、尖ってやさくれた連中だけを集め「CELTIC COUNTDOWN」と題したコンピレーション盤をビクターから出しています。今、考えると、ビクターもよくもまぁ、こんなぜんぜん癒せないアルバムを出させてくれたなぁ、と。そんな特集、いいかもね。今、思い出したけどタイトルを「CELTIC ASS HOLES」でどうですかねー、と云ったら、ビクターのディレクター氏が「そ、それだけは勘弁してください」って云ってたの、思い出した。笑。そりゃ、そうだ。
—–「Van the Man」—–
ヴァンですか。来ましたか。たぶんルーのときよりクドくなりそうなので、今じゃなくてもいいんじゃないでしょうか?
ヴァンとのこと。公式の場所でわたくすはこのように記しております。
彼に「IN THE DAYS BEFORE ROCK’N ROLL」と云う曲があるのですね。ロックンロールが生まれる前に、彼はベルファストでテレフンケンのラジオに耳を澄まして、ルクセンブルグとかブタペストのラジオを聴いておった、と。素晴らしい曲です。今日は「ラジオ」ってことでこの曲を紹介しようかな。
僕はこの曲を録音し、ミキシングしたミック・グロソップと仕事をしました。彼にこの曲のことを尋ねたなら「あの曲はね、全部ヴァンが歌ってるとみんな勘違いしてるけど、詩をリーディングしてるのはPaul Durcanだよ。ヴァンは奇蹟を起こせないときはスタジオに来ないんだ。そして来たときには一切何も説明しない。いきなり歌い始めるんだよ。メンバーも僕もたまったもんじゃない。極度の緊張を強いられる。でも、ほんとうに凄いんだ、彼は」。いろんな修羅場をくぐってきたミックさんでさえ、ビビる現場。紹介してやると云われ、僕が会わなかったのはヴァンだけです。だって、会わなくていい。僕はヴァンのファンのままでいいのです。
蛇足ですが、ミックさんに更に聞いてみたのです。「今までいろんな奇蹟をスタジオで見てきたと思うけど、一番すごい奇蹟は誰だったの?」。間髪入れず「ジミ・ヘンだよ」。そうなんだろうなぁ。
じゃ、「IN THE DAYS BEFORE ROCK’N ROLL」聴いてちょ。歌詞も読んでみてね。これ、一発録りだよ。基本的なところはすべて。歌も演奏も。すごいよね。
—–「中村貴子ちゃん」—–
彼女はね。同じレーベル(EPIC SONY)の先輩でもあるのです。でも、何つーか、今は素晴らしい音楽のために闘う戦友って感じかなぁ。全国で、彼女の番組を聴いてファンになりましたって話、どれだけ聞いたことか。彼女の音楽に対する情熱と体温。まったく変わっていないのです。是非、彼女の番組、聴いてみてね。
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てな訳で、明日はHWのリハーサルなのです。行ってきマッスル。
おーっと!Dr.Feelgood!しかも大好きなアルバム「Private Practice」から…。こんなカバーやってたんですね、カッコよろしいです。
僕のリクエストは、漠然としてますが「冬の朝」でお願いします。
Heat Waveの音源が聞けるなんてシアワセー。昔、海賊盤つうのもあったな…。
マーラーの「大地の歌」わかるわー。深いもん。
中村貴子さんは、関西にいた時よく聞いてましたなあ。青春時代…。
私の、HWを知ったラヂオは、早朝のJFN系のまんたんMUSICでした…笑。
またひとつ・・・宝物が増えて感謝っす!この音にやられたんですよね~
もうひとつ・・・一日の終わりで、良い日になりました。素晴らしいなぁ
van the manのレスポンスありがとうございます。
まさか盟友ジョージフェイムから佐野元春さん、そして1995の表現に繋がっているとは!
私もからもお気に入りを貼らさせて頂きます。
ジョージフェイム、キャンディダルファ、娘さんのシャナまで参加したライブ。
私はこの曲で音楽の奇蹟を感じました
http://m.youtube.com/watch?v=tZWdU8LLLwg
バッハは宇宙的で大好き。クラシックの指揮者は理系の人がとても多いと聞くけれど、どうしてなのかな。Night time 、理性のギリ外側を突っ走ってくような疾走感がいいなあ。若いし!笑 暑苦しいのが個性で素敵なのだから、薄めずに原液のままでいいぢゃん。ね。
Night_time
素晴らしく感動。
魂ごと鷲掴みにされました。
Night timeめちゃめちゃかっこいいすね。あの頃のHEATWAVEサウンドたまりません。涙出ます。ギター2本鳴ってますがどなたですかね?2本ともヒロシさんですかね?どっちにしても最高ですわ!
コメント初めてさせていただきます!
ルーの追悼からのこの架空のラジオ楽しませてもらいつつ、若者(30は過ぎとりますが(笑))勉強させてもらってます^^
そして、もう一つ気になるのは「CELTIC COUNTDOWN」なるCD!
山口さんのセレクトの「癒し」でないその辺の音楽、知りたいし聴いてみたかったです!
このラジオでもやはりその辺の特集を聴いてみたいです!
Night Time ありがとうございます! そういえば昔 香椎のミツバスタジオで友達のバンドが練習してて「ヒートウェイヴの人たち 毎日練習しよるんよ すごいね やっぱ」って言ってたの思い出しました 今後もラジオ楽しみにしてます