11月14日 木曜日 晴れ
一国の首相が世界に向かって「原発の状況はコントロールされていると、私が保証します」と言い放ち、「お・も・て・な・し」と云う象徴的な言葉の後に、オリンピック招致が決定したときの気持ちはたぶん死ぬまで忘れない。自分が暮らしている世界はこんな場所だったのか、とあらためて知らされたとでも云うか。しつこいと云われようが何だろうが、このこみ上げてくる怒りを通り越した吐き気みたいなものは、僕の個人的な感情で、それをうやむやにすることはできず。そうしたなら、たぶん病気になって、僕が僕ではいられなくなる。
でも、角度を換えて考えると、この感情は僕に多大なエネルギーを与えてくれている訳で、もはや心が折れたりするほどヤワでもないし、ネガティヴな感情の中で、どこか無理矢理にでもポジティヴな方向に転換する方法はないのかと探すのです。そして、それはまったく不可能ではない。後は自分のやるべきことをやるだけ。
内田樹さんは「あの感情」を見事に言語化してくれました。知性はこういう風に使うのかっちゅー、僕にとっては見本のような。素晴らしいのは問題を提議しただけではなく、未来への提言が(彼の言葉を借りれば)「暴論」とともに語られているところ。実名でね。ここ大事。
今、どうにもならない感情を抱えている人は聴いてみてはどうですか?正解なんて何処にもないけど、示唆に富んでいて、打開に向けてのヒントが見つかるかもしれない、と思います。
このサイトにアクセスすれば聴けます。ポッドキャストでダウンロードもできます。僕はランニング中に、2度聴いて、しっかり血肉にさせてもらいました。感謝です。フィジカルな活動中に、メンタルを整えるって、かなりいい。「シンガポールは明るい北朝鮮」ってところはかなりキた。いろんな意味でね。
追伸
「blog上地獄アワー」。簡単に過去の放送?に飛べるように、サイトの管理人Y君がこのblogを改造してくれました。ありがと。右側の一番下にそのコーナーがあります。
ゴキゲンな企み楽しみにしています。ワイルドサイドを歩くようなスリリングさ、を期待しております、が。
ラジオ教えてくださってありがとうございます~。内田さんのお話、おもしろかった。ぜんぜん暴論には聞こえず、しごく真っ当に感じて。本読んでみます。
ここ数年、地元の田舎の素敵な風景にコンビニや大型スーパーができるたび、もーマジでせつなくなるんですが、便利が良いこととは限らない。あえて不便と引き換えに、美・人の温かさ・郷愁などを選択する人もいるわけで。お金は大切だけど、それが人間にとって本来の豊かさの指標にはならない。じゃあ何が豊かさなのか?と問われれば、やっぱり「文化」っていう深い智慧じゃないかなあ。
内田樹氏、専門用語じゃない平易なことばで伝えるのがすごく巧みなひとだっ、前々から感じています。
こういう会話が、もっと一般人の中で必要だな、と感じました。
まずは自分から、なんだなー。
山口さん、興味深い放送、教えて下さり、感謝です。
内田樹氏、専門用語じゃない平易なことばで伝えるのがすごく巧みなひとだと前々から感じています。
こういう会話が、もっと一般人の中で必要だな、と感じました。
まずは自分から、なんだなー。
山口さん、興味深い放送、教えて下さり、感謝です。
Simples Sympathy.
N.Yに初めて来たのが、20年前だろうか。。
その頃、ジョンライドン氏は、真顔で、
NMEのインタビューにこう応えていた。
一度、作った便利なシステムを民衆は、壊すことはできないだろう。なぜならば、人間 とはそういう生きものであり、人類の生命や歴史はその上に立っていることを誰も否定できないだろう。しかし、そのシステムを維持するマネーは天文学的数字で増殖し、権力者の懐を温めている。わかるかな?
たとえば、交通量が激しい、お前の町の信号機一つが、なくなったらどうだ?
そのシステムを維持するには、金が必要だろ。
セックスピストルズを復活する理由が分かるか?
金のダメだ。
ある意味ぶっ飛んだ、このインタビュー記事をNYの自宅にて読み返しながら、たまたまNHKワールドでMr.小泉の原発に対するニュースが流れるた。。
いい写真ですね。勝手にタイトルをつけるなら・垂直と孤独・。息子を麻薬組織に殺され、詩作をやめたというメキシコの詩人、活動家ハビエル・シシリアさんの言葉。次々にモールができ、腕のいいパン職人や木工職人も消えていきました。伝統的な共生社会が壊され、人々の信頼関係が失われ、他者への関心が薄れたすき間に麻薬組織の暴力が広がったのです。地域社会が壊れることが、大資本の利益につながることがあるのです。麻薬戦争の根は経済のグローバル化にある、とシシリアさんはいう。