月別アーカイブ: 4月 2011

グッズ

4月20日 水曜日 晴れ 僕には第一次産業に従事している友人がたくさん居ます。農業、漁業、林業、畜産業、エトセトラ。ちょっと自慢です。何故ならそれらの職業をリスペクトしているからです。生まれ変わったら、漁師になりたいとさえ思っていますが、僕は魚が怖くて、素手で触れません。ヘタレです。素手で触れることが出来るのは「ししゃも」までで、「イワシ」になるともう無理です。鮭は切り身なら素手でイケます。ってヘタレ自慢はこのくらいにして。彼らとは音楽を通じて出会いました。多分、道は同じところに通じているのです。 「speechless tour」最終公演地、函館の主催者たちは、そういう連中が殆どです。毎回、ライヴに行くたびに、彼らが心を込めて作った食材を使って、美味しいものをオーディエンスにふるまっています。昨夜、突然連絡があり、「今回は会場の都合で食事を提供できないので、グッズを作りました」と商品の写真が送られてきました。商品に対するあまりのこだわりと、パッケージのクダケ感に、いろんな意味で腰が抜けました。あはは。いくつかの商品は僕も食べたことがあります。本気、かつ本物です。是非。 追伸 このようなコラボレーションは基本的に大歓迎です。ただし、僕らのアルバムなどから、デザインを流用される際は前もって、連絡をくれると嬉しいっす。 明日、僕らは高知に向かって旅立ちます。「speechless tour」再開です。 商品情報 海藻・青じそとタマネギのドレッシングソース     490円 海藻を加えて醸造した海藻酢と青じその風味が特徴のドレッシングソース。 魚・貝などのシーフード料理にピッタリ。 サラダはもちろん、カルパッチョ、マリネ、冷しゃぶ、蒸し鶏などの味付けにお使い頂けます。 【原材料】 ・海藻酢(函館産海藻5種類を登別・望月製麺・泉田さんが醸造したもの) ・海水塩(函館・オーガニックケルプ謹製) ・タマネギ、なたね油、青じそ(いずれも北海道産:なたね油は滝川の中野さんが育てて搾ったもの、青じそは吉川さんの実家・真狩村で栽培) ・黒こしょう(有機JAS認証品) スモークビネガーと窯焚き海水塩のドレッシングソース     490円 さくらで燻した米酢に海水塩、レモンバームといったさっぱっりした風味が特徴のドレッシングソース。 魚・貝などのシーフード料理にピッタリ。イメージは、洋風の塩ポン酢といった感じです。 蒸し料理、鍋物、湯豆腐、水餃子などにお使い頂けます。 【原材料】 ・海水塩(函館・オーガニックケルプ謹製) ・タマネギ、レモンバーム(いずれも北海道産:レモンバームは吉川さんの実家・真狩村で栽培) ・昆布、燻製米酢(いずれも函館・オーガニッケルプ謹製) ・鰹節粉(国内産:苫小牧・鰹節職人永見さんセレクト) ・黒こしょう(有機JAS認証品) 海藻と発芽雑穀のごはんの素 500円 函館の海藻2種類(ワカメ、マコンブ)と、発芽雑穀 (発芽巨大胚芽玄米、発芽青玄米、発芽黒米、発芽赤米、発芽黒大豆、発芽小豆、発芽大麦、発芽いなきび)をブレンドしました。 お米1合に対し、目安として大さじ1〜2杯をお好みで加えて炊くだけです。 一般的な発芽雑穀のごはんの素は冷めるとパサついてしまいますが、海藻が入ることで冷めてからもパサつかず、冷める過程で海藻の旨みがしっかりお米に広がります。お米と一緒に炊きあげる他にも、おかゆ、ピラフ、リゾット、パエリア…などのお米料理にお使いいただけます。 【原材料】 ・発芽雑穀8種(発芽巨大胚芽玄米、発芽青玄米、発芽黒米、発芽赤米、発芽黒大豆、発芽小豆、発芽大麦、発芽いなきび:いずれも北海道産・東川町松家さんが育てて乾燥させたもの) ・ワカメ、昆布(函館・オーガニックケルプ謹製) ハーブミックス 500円 … 続きを読む

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speechless tour 最終章、開演間近

4月18日 火曜日 晴れ 週末から「speechless tour 最終章」が始まります。思い返せば、スタートしたのが一月だったから、随分長かったなぁ、と。その間、たくさんの地方都市に行き、あり余るだけのエネルギーを受け取り、力入りすぎて体を壊し、震災が起き、エトセトラ。 以前から書いているように「speechless」の世界でやり切ったことを、バンドに持ち帰って、僕らは次のステップに進みたいと思っています。この時代に生きていること、このような状況になっていること,,,,,,,,,,,,,,,,。それらを受けて、僕らは新しい試みを始めます。そのアナウンスももうすぐ出来るかと。 まずは、「speechless tour 最終章」に全力を尽くします。音楽の力を体験して欲しい、と山口洋&細海魚、心から思っています。じゃぁ、会場で。 追伸 詳細はこちらを観ていただくとして、それぞれの会場の特徴など、記しておきます。 4/22 高知公演 高知に行く度に、関わってくれている人たちの情熱に打たれています。ラジオ、新聞、エトセトラ。熱い人たちが沢山居ます。その情熱は僕らを燃えさせてくれるとです。そして、食べ物が美味い(すまん)。県外から来る人は是非、トマト喰ってください。顎、外れます。 おっと、ライヴ前に地元のラジオに出演しています。 RKCラジオ「GOGOラジオ.ハイ.琢己です!」13時35分~16時25分 ライヴ当日の15時24分~(予定)山口洋&細海魚ゲスト出演!2デイズの高知ライヴについて思いを語ります。 高知エリアの方は番組へのメッセージ、リクエストをどうぞ。 http://ez.rkc-kochi.co.jp/index.html     4/23 中土佐町公演 去年、リクオと二人で行きました。素晴らしい漁師町です。そこには人々の暮らしがあります。犬、猫、元気全開。街にコンビニ、ビジネスホテルはありません(多分)。実際、僕らが宿泊したのも「旅館」でしたが、寅さんを地で行ってました。僕は主催者と海辺を走ったのですが、それもまた素晴らしかった。会場が「漁民研修センター」って、燃えるなぁ。 4/25 大阪・梅田シャングリラ公演 大阪のみなさん、お待たせしました。椅子に座って、ゆっくりと音楽に浸ってください。 5/1 函館公演 ファイナルは函館山の頂上で。ここでファイナルを迎えられること。とても嬉しく思っています。以前にも書いたけれど、ステージの後ろは100万ドルの夜景です。ほんとです。函館も、観光客が激減しているそうです。あまり知られていないけれど、この街も津波の被害を受けています。GWでもあるし、遠くから来てくれるオーディエンスももちろん大歓迎です。ツアーの集大成、見届けにきてください。 追伸 函館公演では主催者諸君(主に第一次産業従事者)がオリジナル・グッズの開発をしているそうです。詳細が届いたら、アナウンスするので、どうぞよろしく。  

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記憶

4月17日 月曜日 雨 「本当に大切なものは、何ひとつなくなりやしないさ」。最近、書いた歌のなかで、そう歌って、少しだけ救われた。それは僕の実感。多分、同じことをカズオ・イシグロは「記憶は死に対する部分的な勝利だ」と云った。 そうか、記憶か。僕は大切なものは空の中に、あるいは光の道の中にあると思っている。それもまた、僕の実感。海沿いを走りながら、それらの魂と一日に一度は会話を交わす。決して一方的なものだとは思えない。そして記憶は勝手に、自分の都合のいいようにすり替えていく。それは自分が癒えていくためのプロセスで、自己防衛反応かもしれないし、過去の捏造ではなく、創造だと思うこともある。 僕の記憶は「鏡に映った鏡」、あるいは「物語の中に描かれた物語」のようになっていて、もはやどこまでが真実で、どこからが作られたものなのか、分からなくなることもある。何にせよ、仕方ないのだ。 話は変わるけど、キンクスの「ウォータールー・サンセット」が高校生の頃から大好きで、後にウォータールーまで行ってみたことがある。地下鉄を降りて、びっくり。何の変哲もないにも程がある、ただ殺風景な街だった。だからこそあんな素晴らしい曲が書けたんだろう。僕の記憶の中では、夕暮れのウォータルーの裏路地に赤い可憐な花が一輪だけ咲いていたことになっているが、それが本当だったのかどうか、もはや確かめようがない。

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true blue

4月17日 日曜日 晴れ 「true blue」と云う言葉を「強き信念」と訳した本に出会った。ひょっとしてそれは、英語がネイティヴな人にとっては常識なのかもしれないけれど、僕にとっては、新鮮な響きがした。 僕は垂直の壁を登ったことがない。でも、そこを登りたくなる人の気持ちは分からないでもない。彼らの意志を支えているもの、何の根拠もないけれど、それは「true blue」のような気がする。

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moonbeam

4月16日 土曜日 晴れ 雑務に追われてどっぴんしゃん。太陽が昇っているうちに走ることができなかった。ならば月の光だけで、海沿いを20キロ走ってみる。何とも云えない荘厳な風景。海に映える月の光。おかげで何度かコケそうになったけれど、この世は未だ美しかった。でも、人には勧めません。危険です。 「speechless tour」最終日の函館公演の打ち合わせを電話で。「おう。いいコンサートにしような」。そう云った後で、誰も青森から函館へのフェリーを予約してないことに気づいた。北海道と沖縄は通常、いくら何でも飛行機での移動なのだ。ヤバい。さっそく電話してみる。「あいにく、一年で一番忙しい時期で満席です」。万事休す、か。俺と魚はトビウオみたいに、津軽海峡を車と一緒に跳べってか?無理だろ、それ? ところがどっこい。青森-函館間には複数のフェリー会社が運行していた。希望の便は取れなかったけれど、どうにか座席と車を積載する予約が取れた。いやはや、ちょっとだけビビッたぜぃ。 そんな訳で、高知(二カ所)、大阪、函館。3公演を残すのみです。みなさん、是非「speechless」の世界を体験しに来てください。4649。

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お知らせ

4月15日 金曜日 天候不明 午前5時21分。オースターとカズオ・イシグロの世界にどっぷりと浸って、まったく眠気はやってくることなく、目はランランと輝いています。まずはスタジオ・ジブリから送られてきた小冊子「熱風」から宮崎駿さんの言葉を勝手に引用させてもらいます。 「今この時にも埋葬もできないまま、瓦礫に埋もれている沢山の人たちを抱えている国で、しかも原子力発電所の事故で国土の一部を失いつつある国で、私たちはアニメーションを作っている。そういう自覚を持っています。自分たちはとにかく停電になっても仕事を続けよう。なぜなら郵便配達の人は郵便を配っている。どんなに渋滞があってもバスの運転手は、放棄しないでバスが動くのを待っている。だから我々も仕事を続けようと」。 僕らの活動を支えてくれている、心あるハコの人たちから、僕は沢山の連絡をもらいました。自粛によって、コンサートの中止が相次ぎ、どうにもならないのだと。僕は頭にでっかい「?」が浮かびました。今、フツーに音楽を鳴らさずにいつ鳴らすんだろう、と。5/4のサムズアップでの大島保克君をゲストに迎えてのライヴも、今日ここに記すライヴも、このような経緯があって実現したものです。是非、来てください。 [MUSIC, The Core of ENERGY] 2011年5月16日月曜日 会場:STAR PINE’ S CAFE 0422-23-2251 出演 遠藤賢司 山口洋 中尾諭介 H.P予約 : http://www.mandala.gr.jp/spc.html OPEN 18:30/ START 19:30 前売り¥3600+1drinkオーダー /当日¥3900+1drinkオーダー *チケット代金のうち¥300を東日本大震災の義援金として寄付させていただきます。  

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this is where I get off

4月14日 木曜日 晴れ 注文してから手元に届くまで、これだけ渇望したアルバムって久しぶりだ。2週間も待たされて、やっと届いた。再生するとき、胸が高鳴るのって、素晴らしい。 this is where I get off this is where I get off I know where I went wrong Long the way この歌詞を読んだだけで、待たされた甲斐があった。要するに、僕はロビーのファンなのだ。芳醇な音楽が今、部屋に流れていく。至福。  

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ねじれた時空

4月13日 水曜日 晴れ ポール・オースターとカズオ・イシグロを同時に読むと云うことは、同時に二つのことが出来ない僕にとっては荒技でもあるのだが、「ここではない何処か」へ想像力で旅をして、ねじれた時空に浮かびながら、ときどきはっと我に返って、考えてみる。今の僕にはとても有効。昨日、「生きづらい世の中だ」と書いたのは、フィジカルとメンタルな部分のバランスを取るのが難しいと云うことで、自分のアンテナが勝手に受信する、さまざまな違和感を払拭できずにいる。 ねじれた空間に浮いたまま、違和感の海を進んでいくこと。何が結実するのか、僕には分からないけれど、それが多分、自分の役目なんだろう。ダニエル・ラノアがペダル・スティールで創りだす、ある種の世紀末的な響き。夜になると、その音がひどく恋しい。

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自転車に乗って

4月12日 火曜日 晴れ 「何だか、生きづらい世の中だなぁ」。そう感じたときは、いつもより強く負荷をかけて、海沿いをガシガシ走る。手強いときは、ピッチを上げてひーひー云うまで追い込む。たいていの場合、地球が負の感情をアースしてくれるが、それでもダメな時は、自転車に乗って、同じ道をゆっくりと走る。見える風景がまるで違う。ときどき自転車から降りて、興味の湧いたものを仔細に観察する。「えっと、さっきの嫌な感じは何だっけ?」。そこにたどり着いたら、家に帰って仕事に取りかかる。そんな日々。 「毎日が新しいことの始まりです」。 ポール・スミス。いい言葉だね。

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何にせよ、海の恵み

4月10日 日曜日 晴れ 世田谷パブリック・シアターで催された、大島保克のコンサートに出かけた。彼とその仲間が奏でる音楽には、僕が求めるすべてがあった。素晴らしかった。5/4に彼とライヴをやることになっているのだが、果たして、あの音楽、音と音の隙間にギターを弾くことは必要なのだろうか?たぶん、それは僕にとって歓びであり、チャレンジでもあると思う。芸を背負った者の背筋。そこに学ぶものが沢山あった。ヤス、誘ってくれて、ありがとう。 今年も渥美半島から極上のあさりが送られてきた。極上の音楽を聞いた後に、極上のあさりを頂く。何にせよ、海の恵み。パルミジャーノと胡椒とワイン以外、何の味付けもしなかった。そのパスタは海の味がした。感謝しなければ。海に、そして人の心に。ありがとう。いい一日だったよ。

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