月別アーカイブ: 9月 2011

高知の夜空を焦がす

9月18日 日曜日 曇り バンド結成から31年、ようやくフルメンバーで四国に上陸。それが市民による、市民のための音楽祭ってところが、本当に嬉しい。この「ラララ音楽祭」は10周年。高知の街中にステージが作られ、100を超える地元のミュージシャンが演奏を繰り広げている。それがね、それぞれにレベル高し。僕らよりお年を召していらっしゃる方々のオカリナ・オーケストラとかアイリッシュにファンクにフージョンにロックに沖縄民謡に、とにかく何でもあり。彼らが手本にした東北の定禅寺JAZZ FES。敬意と復興への励ましを込めて、東北からゲストを呼んでるところも素晴らしかったよ。 とにもかくにも。合議制で決められたメインステージの大トリに選んでくれたからには、高知の夜空を焦がしますとも。僕はステージに立ってたからして、当然その写真はないのだけれど、たくさんの人が集まってくれて、本当に嬉しかった。楽しんでくれたかな? 諦めずに蒔き続けた種が芽を出してくれること。音楽家として、最高の歓びです。この祭りに関わってくれたすべての人々、足を運んでくれたオーディエンスに心から感謝します。ステージ脇に、最初にこの祭りを立ち上げた故人であるHさんの自転車がさりげなく置かれていました。彼も天上から楽しんでくれたかな?  

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がんばらないことを、がんばってみる

9月17日 土曜日 晴れ 9月はとんでもないぞー、と前から覚悟はしておったのですが。まずおそろかになるのは食事。朝、何とか目覚めて、スタジオを向かう途中に某ジャンクフード店にドライヴ・スルーし、運転しながら喰うっちゅー、とほほな生活。帰る頃にはしっかり低血糖に陥っていて、また道中のファミレスとかで、とりあえず喰う、みたいな。大泣。走ることができる時間はたいてい、午前2時、とか。早くニンゲンになりたい。 昨日、リハーサルを終えて、スタッフが大量の楽器と共に高知に向かっているおかげで、ぽっかり空いた唯一の休日。今日だけはネットもニュースも観らんぞ、と。たまに暇になると、何をやっていいのか分からず。よし「がんばらないことをがんばってみよう」と思い立ち、自分のために食事を作る。結局、喰いたかったものは、卵焼き、とか、しらすおろし、とか、焼き魚、とか。庶民だなぁ、オレ。 柄にもなく、マッサージを受け、これからのライヴに向けて、体調は万全です。さぁ、ブチかますぜー。みんな、来いよー。 明日の高知のライヴ。知れば知るほど、本当に音楽好きの庶民が10年、情熱を持って続けてきた祭だってことが分かります。さっき、主催者からメールが来て、「やっと夢が叶います」、と。待ってろよー、高知。しつこいけど、入場無料です。タイムスケジュールによると、僕らの前に演奏するのは高知市長だそうです。あはは、どんな祭だよ。すばらしー。詳細は以下のリンクからどうぞ。「LIve for Soma City」持っていくぞー。写真集も若干数あります。欲しい人はスタッフに声かけてね。持っていった分は全部差し上げます。晴れるといいねぇ。 http://www.kc-lalala.com/grounds_central.html  

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リハーサル終了

9月16日 金曜日 金曜日 本日、都内某スタジオにて、リハーサル完了しました。メンバー、ゲスト、スタッフ。皆が全力を尽くしてくれました。ありがとう。後は野となれ、山となれ。是非、足を運んでください。9/20、渋谷の前に、9/18、我々は高知市民のための音楽祭、「ラララ音楽祭」のトリを努めさせて頂きます。なんと、入場無料だそうですから、是非来んしゃい。 おっと、それから9/20、開場から開演までの間、BANDが誇るDJたまけん(渡辺圭一)がDJをやる(かも)しれません。決まったら、追ってお伝えします。 僕らのグッズのうち、缶バッジを作ってくれている南相馬の福祉施設「えんどう豆」がNHKで紹介されました。このような状況の中で、心を込めて制作されています。是非、観てください。  

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リハーサル最終クール

9月15日 木曜日 晴れ デカめのスタジオに場所を移して、出演者全員でリハーサル。そもそも、チャリティー・イベントなのに、こんなに楽しんでていーのか?いやいや、だからこそ愉しくなきゃ、だめなのよ、とゲストのみなさんが教えてくれました。素晴らしかったなぁ。一回こっきりって実にもったいない。でも、それだからこそ、儚くていいんだろうな。ゲストのお二人が帰ったあと、教室に置き去りにされた少年みたいな気分になって寂しかったもんなぁ。おっさんだけど。 はてさて。いい感じで音楽は進んでおります。「迷わず、来なさい9月20日」。字足らず、おそまつ。

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オフィシャル・グッズ

9月14日 水曜日 晴れ 猫まっしぐら、違った、ヒロシてんてこまい、違った。えーっと、とにかく身体が二つ欲しい。そんな日々を過ごしておりまする。充実してるけどね。 プロジェクトのスタッフによる、my life is my messageのグッズ、9/20のライヴ会場にて販売しています。云うまでもなく、売り上げは全額、福島県相馬市の復興のために、缶バッジは南相馬市の施設「えんどう豆」に全額手渡されます。「Live for Soma City」、大量に用意しておきます。もう一度でっかい声で云わせてください。買ってくれーーーーーーーーーっ。 詳細は以下のページからどうぞ。 http://www.kk.iij4u.or.jp/~tero/life4.html

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ゲストを交えて、リハーサル第二クール

9月13日 火曜日 晴れ いやはや。音楽って素晴らしいなぁ。生まれも育ちも性別も、そんなもの違ってもなーんの問題もないのね。誰もそんなこと一言も云わないのだけれど、何のためのライヴなのか、参加してくれてる人たちはちゃんと分かってくれていて、この4人にしか描けない風景を中空に描く。これほど愉しいことはありません。それぞれがプロフェッショナルとして、それぞれのポジションで力を発揮してくれる。よって、そこにミラクルな風景が生まれる。愉しかったなぁ、本当に。 今回のライヴ、諸事情にてu-streamの中継はありません。なので、足を運んで、生で感じて頂くしかありません。お待ちしてます。 魚さんのアイデアで、大江健三郎さん、瀬戸内寂聴さんらによる「脱原発を実現し、自然エネルギー中心の社会を求める全国署名」、会場に置いておきます。もちろん強制はしません。みなさんの意志で書いてください。    

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カオスの中で思考すること。

9月12日 月曜日 晴れ NYよりアニキ来日中。今回は、多分、だけれど、僕にいろんなことを伝えるため、あるいは共に思考し、行動するために日本に立ち寄ってくれたと理解しているので、できるだけ時間を作って話をする。僕らのプライベートな事を書いても、何の意味もなさない。けれど、この事態に際して、どう行動していいのか、方策が見いだせない人もたくさん居る。指針にはならないまでも、参考になればと思い、書くことにした。 彼はまずこう云った。「でっかい紙を用意してくれ」。僕が持っていた最大の面積を持つ「紙」は壁紙だった。なので、それを用いた。以来、毎日、それを持ち歩いているのだけれど(思いついたことを記すために)、ヤツは丈夫で水にも強く、便利なことこの上なし。かさばるけどね。 まずは互いの長所と短所を記すことを始める。紙の端っこにそれを書く。真ん中は目的やビジョンを書くために空けておく。思考する前から分かってはいたけれど、殆どの場合、長所と短所は紙一重で、そのさじ加減と、全体的な視野、長期的なビジョンの有無によって、それらがどちらにも転がることに、改めてびっくりする。ふーむ、書いてみるものだね。僕のことで例えるのなら、長所は決して「諦めない」こと。でも言い換えれば、それは「執着」だったりするのさ。ふーむ。 次に。彼は最初から多面性について考えない(驚き)。物事は「肯定」から突入する。100%の肯定を、行動を伴って続けると、物事は必ずdead endにブチ当たる。そこで思考することで、初めて「多面性」が得られる(かなり驚き)。でも、確かに。 更に。今、起きていることを「雨漏り」に例える。どしゃ降りの中、家中が雨漏りしているとする(それぞれの状況に置き換えて考えてね)。どう考えても、バケツを持って走り回って、漏れた水を追いかけるより、ワンシーズンかけてでも、雨漏りの原因である屋根を治した方が効率的だ。(あまりにごもっとも) つまり。草の根の活動も大事。しかしながら、物事はトップダウンで行う方が効率的な場合もある。このような、どうにもならない状況の場合は特に。我々ひとりひとりがこの事を理解して、草の根で生きるのと、そうでないのとでは結果はえらい違いになる。 僕の考えはこうだった。たぶん、ずーっと前。世界に物心がついたときから、悪化しかしていないじゃないか。あるいは、崩壊寸前のところで、徳俵に足をかけている状態が続いているだけじゃないか。それゆえ、僕の持論はこうだった。 「僕が生きている間に、世の中は良くならないかもしれない。でも、全力を尽くそう(かなり闇雲にバットを振り回してるなー、確かに)。自分にとって、なにがしかの勝利があるとするのなら、死ぬ時に、俺は全力を尽くした。だから後悔は何もない。みんなありがとう。後は頼んだぞ。そう云って死ぬことだ」。(うーん、確かにかなり自分勝手) 試しにアニキに聞いてみた。 「生きてる間に、世の中が良くなると思ってんの?」 「当たり前だろ」。(かなり驚く)「で、その根拠は?」 「いいか。goalが自分のためのものであってはいけないんだよ。でも、俺はgoalするよ。そのために生きてるんだよ」(きっぱり) 目が覚める。 閑話休題。 僕の父親は数学者だった。野球以外、何も教えてくれなかったけれど、ひとつだけ大事なことを彼の学問を通じて教えてくれたことを、急に思い出した。 「お前な。数学の世界で、公式を覚えることには何の意味もないんだよ。それは試験の点数を上げるだけの、ただのテクニックで、数学の本質じゃない。本質はな。毎回、その公式を自らの頭で導き出すことにあるんだよ。それは言い換えれば、この世の「真理」に近いものなんだよ。普遍で不変のな。だから、俺は公式なんて、知らない。それでいいんだ」。 おー、親父。ほぼ40年の時を超えて、その意味がアニキの力と合わさって、ようやく分かった気がするぜ。僕らがスポイルされてることの意味は、公式にがんじがらめになってるってことだ。毎回、その都度、公式を導き出す。それが普遍の真理に近づく、ひとつの方法だ。云うのは簡単だけど。 小出助教も「ひとりひとりの力」についてよく語るようになった。もうリンクはしない。興味がある人は、自分で探して欲しい。 僕らの壁紙の真ん中に、まだ文字は記されていない。だから、明日もリハーサルが終わったら、会いに行く。トップダウンと草の根。カオスの中で思考すること。誤解を怖れず書けば、人生が面白くなってきた。だって、やりがいあるじゃん。あまりにも事がデカすぎて。アニキの本職は写真家なのだが、彼はこう云った。「お前、戦争を前にして、自分が写真家だなんて、云ってられるか」。 もう政党政治なんてまっぴらだ。数の論理なんてまっぴらだ。党ではない集い。国民ひとりひとりが政治家になる。その方法が見つかったとき、壁紙の真ん中に文字が書き込まれるんだと思う。 云っておくけど、僕は政治が大嫌いだ。政治家になる気なんてまったくない。ただ、アニキの言葉を借りるのなら、「戦争を前にして、俺はミュージシャンだ」なんて、云ってられないだけだ。昨日のblogの相馬人Mの言葉、読んでくれたかな?福島の少女は「私、お母さんになれるのかな?」と悩んでいる、と。人々は戦時中の爆撃に怯えるように、ガソリンを常に満タンにして、逃げる準備をしていると。僕はそんな世界に暮らしていたくない。青いと云われようが、ウザイと云われようが、思いやりのない世界には暮らしたくない。子供が希望を持てない世界には暮らしたくない。だから、ただ闇雲に突っ走るのはもう終わりだ。頭を使って、効率を考える。今日のところはここまで。少しでも参考になったら、嬉しい。    

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相馬人M、「魂の叫び」(U2風に)

9月11日 金曜日 晴れ 9.11から10年、震災から半年のこの日に、福島県相馬人Mがむっちゃ真面目な文章を書きました。僕らが伝えたいのは、心ある人は分かってくれると思うけど、どれだけ僕らが頑張ったか、みたいな事ではありません。そんなことなんてどうでもいいのです。なーんてことを語るより、今日はMの魂の叫び(U2風に – しつこい – 彼は自分の事をボノに似ていると云うので – 間違っても似てない)を読んでください。僕はNYのアニキにしごかれてます。その話はまた後日。 http://blog.livedoor.jp/happymoritamusic/archives/66834808.html でもって、これ時間のあるときに、読んでください。 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011091190070654.html

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海さくら、江ノ島にて。

9月10日 木曜日 晴れ いやはや。いいイベントだったね。心がこもってた。僕にとってはそれが全て。資金の潤沢さ(あるに越したことはない)が最も大事なことじゃない。主催者たちは毎年、反省と工夫を重ね、ビジョンをしっかりともって、タツノオトシゴを江ノ島に戻すために活動してきた。今年は更に震災への支援が加わって、多分仕事量は倍以上に、情熱はそれよりもスケールアップした。それはね、なかなか出来ることじゃないよ。自分でやってみりゃ、良く分かる。泣き虫の主催者がステージに上がって、挨拶しながら、秒殺で泣いてしまってるシーンを「しょーがねーなー」と爆笑しながら、見守るミュージシャンの図。それがこの手作りのこのfesの一番好きな部分かな。 楽屋は常にいいヴァイヴレーションに満ちていて(遠慮しない野郎だらけで、紅一点の石嶺聡子ちゃんには申し訳なかったけど)、それがステージでのセッションに反映されていた。リクオ、心からお疲れさん。 最後のセッションでミュージシャンとオーディエンスがあまりにいい顔をしてるんで、僕は出演者の特権を生かして、ステージの上から撮影することにした。ギターはもう充分に足りてるし、オフィシャルカメラマンもステージには上がれない訳で。そこで何が起こってたかは、写真に説明してもらうおう。 関わってくれた人たち。本当にありがとう。それから寄せられた募金の半分を「海さくら」が僕らのプロジェクトに送金してくれました。海さくらは石巻市湊町を、僕らは福島県相馬市をピンポイントでサポートしています。感謝max!!!!!

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blood brothers、その後

9月9日 金曜日 晴れ 朝、とつぜんの訃報。僕らの音楽をずっと応援してくれたT。職業、新聞記者。松田選手と同じように、とつぜん亡くなったのだ、と。葬儀まで、弔電を打つ時間もなかった。だから、僕はTの友人にメールを書いて、託した。無宗教の葬儀には「land of music」が淡々と流れ、メッセージは棺に収められた、と。T、もう闘わなくていい。ゆっくり休んでくれ。後は俺に任せろ。君と交わした約束は必ず守る。R.I.P。 夕刻、NYのアニキが韓国経由で来日。成田空港まで迎えにいく。積もる話をする。程度の差はあれ、何かを引っ張っていく立場の人間が抱えているジレンマは世界共通だった。思わず笑って、肩に食い込んだ荷物が少しだけ軽くなっているのを感じる。彼が発した言葉の中で、一番印象に残ったもの。「事が起きてから動くからダメなんだ。疲弊するだけだ。事が起こる前に動くんだ」。自分が抱えていたジレンマの正体が一瞬にして見えた。さすがだ。  

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