日別アーカイブ: 2012年12月30日

それぞれの生活

12月30日 日曜日 雨   プロのミュージシャンになってから20数年の間に関わってきた人たち。殆どが何らかの形でモノを創る人たちでした。ミュージシャン、写真家、デザイナー、映像関係、作家、絵描き、役者、陶芸家、エトセトラ。そして、彼らよりも多くのインスピレーションを与えてくれたのは第一次産業に従事する人たちでした。たとえば林業。彼らの仕事のタームは100年。3代先のことを考えながら、今を生きています。仕事の殆どを山中で過ごす彼らは澄んだ鹿みたいな目をしています。ほんとだよ。  仲間とこのプロジェクトをやるようになって、市井に暮らす人々とたくさん出会いました。それはこれからの僕の音楽に少なからず影響を与えると思います。  住職はいつだってとつぜんの葬儀に呼び出される準備をしているし、公務員が書いた原稿はいつだって完璧に資料がついてるし、OLの喜怒哀楽なんて知らなかったし、教師や医療従事者の過酷な現状も知らなかったし、福祉の現場の矛盾も、原発労働の実態も、小さな街の「everybody knows everybody」ってことの意味も、中学生の日々も、少年の夢も、エトセトラ。あ、そうだ。この前のイベントに出てくれた役者の人たちはハリセンの奥深さを教えてくれました。たかがハリセン、されどハリセン。達人がお見舞いすると、いい音がして、そして痛くないのよ。コスプレって凄いんだよ、誰が誰だか分かりゃしない。ダンサーの身体のキレは別次元の生き物としか思えなかったとです。美しい。  何であれ、それらは僕にとっては gift なのです。ただ抗って生きるだけの主人公ではなく、これから描く風景の中にパイのように織り込まれていくのだと思います。人って面倒くさいけど、好きです。 追伸  やっと少し時間が出来たので、「ワンピース」読んでます。今、20巻くらいかな。3巻前くらいにチョッパーが登場して、心鷲掴みにされてます。

カテゴリー: 未分類 | 3件のコメント