月別アーカイブ: 4月 2014

もうひとりの母のこと

4月8日 火曜日 晴れ アイルランド、ドニゴールにもうひとりの母がいる。愛とは何か、一生をかけて教えてくれた人。僕のほんとうの母と同じ年で、暖炉にはいつも僕の母の写真を飾ってくれていた。目前の湾に散骨された母を、もうひとりの母はずっと見守ってくれていた。ここはあなたの故郷だから、いつでも帰ってきなさい、と。 彼女が危篤だと聞いてから、自分でも驚くくらい動揺していた。いろんなことが手につかなかった。忙しさにかこつけて、会いにいかなかったことを激しく悔いた。でも、こんなときこそ、彼女が教えてくれたように生きなければ。村のみんなにお願いして、僕からの愛を伝えてもらった。とある曲とともに。そしてひとつひとつのコンサートに没頭した。僕にできることはそれしかなかった。 彼女は今朝、旅立った。「She was very proud to be your Irish mother.」という文章を読んで、泣けてしかたなかった。 また、間に合わなかった。来週どうにかすれば、ほんのちょっとだけれど会えると思っていた。間に合わなかったけど、アニキの言葉を借りるなら、彼女の素晴らしかったLIFEを祝福しに行こうと思う。Mom、心からありがとう。自由になったんだね。I LOVE YOU! the Homes_of_Donegal  

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うどん県高松市にて

4月7日 月曜日 晴れ 月曜日だと云うのに、四国ベイビーズ、たくさん来てくれてありがとう。オレもメタリカ並みに燃えたぜー。愉しんでくれたかい?新しいアルバム、みんなの日々で響きますように。 バー・ラフハウスで集められた福島県相馬市への募金、受け取りました。忘れずに居てくれて、心からありがとう。 ついしん せっかくファイヤーバード、治してくれたのに、今度はアームがぶっ壊れたーーー。泣。    

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豊橋にて

4月5日 土曜日 雨 愛知県豊橋市の「House of crazy」には19年の歴史に育まれた、何かが棲んでいます。別にオカルトの話ではなくてね。そういうハコが僕は好きなんです。自分のヴァイブの都合だけではいかんともし難いんです。やっかいで、そして好きなんです。今日もいろいろありました。あり得ないトラブルとか。ま、でもそれは生で観てくれた人の愉しみってことで、ここには記しません。 豊橋。ありがとう。街にあんなに人が居るの、初めて観たよ。花見が雨で中止になったからなんだってね。新しいアルバム、みんなに響くといいな。次は香川県高松だー。四国、待ってろよー。  

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Songs of Experience / Yamaguchi Hiroshi #6

4月4日 金曜日 晴れ   過日、某大国にて。  CDがまるで「過去の遺物」のように扱われているのを観て、軽く恐怖を覚えたっす。日本が先進国だと思っているなら、それはもう幻想に近いかも。タブレットやラップトップにCD/DVDのドライヴは搭載されていないのは皆も知ってると思うし。wifiや携帯のsimの環境がこんなに整っていないってことも、多分日本人は気づいていない。僕だって、外に出なければ分からなかったし、この期に及んで、武器と原発を輸出するんだと国会で決議していることにのけぞるのです。終わってるよ、その発想。未来、ないって。  話を戻すね。  僕はパッケージにひどく愛着があるんです。生きている間はパッケージで作品をリリースしたいけど、それがいつまで可能か、不明な状況ではあるのです。新しいアルバムのディストリビューション。問い合わせを頂いてますが、今のところ、店舗に流通することはありません。悪しからず。来るべきHWのアルバムはまた考えます。なので、作品はいつもの通販サイト「ads405」および、ライヴ会場で手に入れてください。アマゾンは要望が多ければ、検討します。通販での販売は中旬頃を予定してます。もうちょっと待ってね。もろもろ整備中。  さて、新しいアルバムからの3曲目。「冬の朝」です。今のところ、曲順通りに来てるんですけど。オレ、この曲、好きです。このアルバムで唯一、俺以外の人間が参加してくれてる曲です。 ———————————– 冬の朝 by 山口洋 冬の朝 陽だまりの中 その美しい目で 君は何を見ているのか  頬杖をついたまま なくしたものの行方さえ 彼女には分からないまま 十二月の 空は高く 風の中に甘く 枯葉の匂いがする  子どもたちが 公園を駆ける イノセントで無邪気な声が 光のむこうから響いてくる 冬の朝 運命は巡り あいつはかわりゆく すべてのこと 受け入れてゆく あれから いくつもの季節をこえ 悲しみには終わりがあることを あいつもどうやら知ったみたいさ 生まれてきたことを呪う 理由などないさ そんな暮らしのなかで 誰もがみな 夜明けの歌を 探している 冬の朝 風景は流れ 電車の窓ガラスだけが 世界と彼女を隔てている こんなにおく病なまま 年老いていくだけだなんて 考えたこともなかったのに 十二月の 空は高く 風の中に甘く 枯葉の匂いがする  膨れ上がった欲望のバブルが エゴの力に耐えきれず 破裂し続けるのを あいつはずっと見てきた 冬の朝 運命は巡り それぞれにかわりゆく すべてのこと 受け入れてゆく 何も起こらない日々より はるかに豊かなときを生きていると それぞれに言い聞かせている 何気なく また一日が始まり そして暮れてゆく そんな暮らしのなかで 誰もがみな 夜明けの歌を 探している 生まれてきたことを呪う 理由などないさ そんな暮らしのなかで 誰もがみな 夜明けの歌を 探している YH – Yairi Hiroshi Model, Gibson Firebird, Bass, … 続きを読む

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ザ・ベリー初日、横浜にて

4月3日 木曜日 雨 横浜にて。ツアー初日。 どんな準備をしたところで、ステージに上がってみないと分からないものがある。数ヶ月ぶりに戻ったその場所は、集中力を高めてくれるところで、今、この瞬間に生きていること全てを感じさせてくれた。僕はここに立っていることが好きだ。いいことも、そうでないことも含めて。 ザ・ベリー初日。 年度初めのウィークディ、雨の降る中、来てくれて、ありがとう。愉しんでくれたかな?物販担当女史が、新しいアルバム、驚異の購入率だと申しておりました。ありがとう。みんなに届けられて、嬉しいよ。

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家族 

4月2日 水曜日 曇り 「家族」って何だろう? そう考えずには居られないことが周囲で頻発。「近い」ことは絶望的に「遠い」ことだと学んだあと、僕の家族は絶滅してしまったので、それ以上のことは実感として理解できないのだけれど。 僕がこの職業じゃなかったら、それらのこと、乗り越えられたか?って、それは甚だ自信なし。直視するのはしんどかったけど、直視しないよりは多分、マシだったと思えるだけで。 曲は不思議なのもので、書いたときに理解できなかったことを後に教えてくれたりもする。明日からのツアー、もちろん新しいアルバムを中心に演奏するけれど、いくつか「家族」についても歌ってみようか、と思います。そんなタイミングなんだろう、と。 いくつかの詩を載せておきます。今となっては暗示であり、事実でもあり、創造や想像でもあることに、少し驚いています。そして、外国から送られてきた、この言葉。 「Life is good. Death is a part of life.」 ふう。じゃ、明日会えるのを愉しみにしています。 ———————— MY FAMILY by 山口洋 かつて石のように 自分を支えていた かたくななだけの想い 故郷を遠く離れ 木の葉のように揺られながら 今や漂うだけの日々 バラバラになった花瓶のように 家族はそれぞれの破片になり そこに咲いてた花たちに 二度と戻る場所はない ことば いたみ ぬくもり すれちがい この冬はじめてのセーターを着る 誰かが悪いわけではなく 誰かが憎いわけでもなく 誰かはもうこの世にはいない 絶え間なく繰り返した諍いでさえ 懐かしく思うこともある 時々胸が痛い 薄い胸をかきむしり 互いを思いながら眠るだろう 日々は痛みの上にあり … 続きを読む

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春の便り

4月1日 火曜日 晴れ 春の風がいろんなニュースを運んできます。もう人生で動揺したりすることはないものだと思っていたけれど、そんなことはありませんでした。海を超えて、自分の愛を届けられるのか、試されているのだと思います。I pictured a rainbow . ————————————————– 宅急便の遅配の嵐のなか、新しいアルバムが届きました。フライヤーは届かなかったけど。工場の人たち、ありがとう。晴れて、4/3からのツアーで手にしてもらえます。みんな来てね。録音を開始したのが今年の元旦だから、かなりマッハな仕事でした。できたてほやほや。愉しんでくれると嬉しいです。 これ、エイプリル・フールじゃないからね。  

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