月別アーカイブ: 9月 2016

9月7日　水曜日　曇り 行くところまで行って、やるだけのことをやって、それでダメならそれはしゃーない。 もとから占いなんて信じてないけど、たいてい人に占われると、大器晩成みたいな感じだったけど、近年はそうでもなくなってきたなぁ。苦笑。きっと、オレのメンタリティーが影響してるな。 さぁ、運命を変える旅にでよう。誰だって未来は自分の手の中にあるはずだよ。こういうときに限って、かの国から悪魔の誘いみたいなメールが続々と来るんだよね。「ヒロシ、来るよね？」って。のっかってみるかぁ。久しぶりにふらっと旅に出てみるか。   エンタメステーションがMLIMM東京公演初日をレポートしてくれました。感謝です!!!!!　2日目はまた追って。

9月6日　火曜日　晴れ 40歳で不惑なんて、大嘘だね。50過ぎたって、惑うものは惑う。グラグラ揺れる。はげしくね。ほんとうにこれで良かったのか、とか。 昨夜、家が何処にあるのか分からなくなった。それが最後の記憶。ソングライターはそんな時も自分を取材する卑しさがあって、自分にメールを書き送り、歩いた道の写真を記録している。なんだかなぁ、それらが創作意欲を刺激してくれることはなかったけどね。 燃え尽き症候群とは違うと思うけど、音楽に向き合う力が湧いてこない。無理にやると良くないことだけは本能的に分かるから、放置してる。だいじょうぶだよ。カープのマジックはちゃんと減ってる。広島のあいつらの心中は察するに余りある。笑。 でも、惑いや揺れがなくなったなら、たぶん曲を書く理由もなくなる。かように、いちいち面倒くさい。 走って、本を読んで、世界と自分を繋ぎとめる。   この本にはとてつもないことが書いてあるに違いないのだけれど、いっこうに進まない。速読できるオレがまだ100ページ前後。10巻読み切るまで生きてんのか、オレ？   稀代のミュージシャンとして、ビートルズの一員として、人間として、スーパースターとして、父親として、男として。彼も人間なのだった。実に興味深い。   昨日、ともだちから送られてきた。山谷の路上に生きた男たちを記録した女性による本。モーレツにこころを動かされた。この女性の逡巡、人として気高く、美しい。何があったとしても、人は信じるに足りる生き物だと教えてくれる。   さぁ。走ろう。それが今のオレにできることだ。

9月5日　月曜日　曇り 過日、MY LIFE IS MY MESSAGE RADIOを初収録してきました。全国の想いを一旦、東京に集めて番組を収録し、熊本に届けるってところも気に入ってます。9/25のオンエアーなのに早すぎとお思いでしょうが、こちとら10年近くDJから遠ざかっておりまして、もはや出来の悪い素人、おまけに全国の愛を循環させるって意味で、全国の愛がスポンサーって意味で、任務重大。なので、かなりの余裕を見て収録したのです。 番組ディレクターはなんと23歳女子。妹を遥かに超越して、もはや娘でございます。でもね、その瑞々しい感性に教えられることの方が多いです。小さな頃からラジオが大好きでどうしてもこの仕事がしたかったんだそうで。素晴らしいね。 言わずもがな、収録はひっさしぶりにどえらいキンチョーしたのですが、スタッフに励まされ、番組を進めていくうちに、全国から寄せられたメッセージを読んで、そこに込められた想いが音楽にのって循環していく感覚があって、とても救われたのです。思いやりとか、ほんとうの意味での優しさとか。訳もなく、ぐっと来たのです。たぶん、やってきたことは間違ってない。 収録後、スタッフと話し合って、しばらくはこのスタイルを維持することにしました。MLIMM RADIOならではの、全国からのメッセージを募集して、僕の選曲で、音楽にのせて熊本に届ける形です。 専用アドレスもできました。　　mylife@fmkumamoto.jp です。FM熊本の特設ページからリクエストを送ることもできます。番組を聴けない人もたくさん居ると思うので、メッセージはこのblogのコメント蘭に書いてくれても構いません。えっと、ラジコ・プレミアム（月額350円）に入ると、番組は全国どこからでも聴けます。 てな訳で、どうぞよろしゅう。こころ込めたよ！ 今年の春に引っ越して、CDを整理しなかったのです。DJをやっていた頃はいつだってすぐに取り出さなきゃいけないので、きちんと整理されてたんだけどね。なので、今日やりましたよ。泣きながら。いい番組を作るために。 随分前にCD1000枚主義に切り替えたのです。増え続けるCDに閉口して、手元には1000枚しか残さない。増えたら、コンピュータに取り込んで、誰かに差しあげる。そうすると、自分のCD棚はだんだん自分独自の音楽エキスで濃密になっていく。 整理しながら、気づいたのは自分の性分。何かひとつのことに興味を持ったら、とことんまで突き詰める。広く浅くではなく、とびきり狭く、でも思い切り深く、しかも速く。考えてみると、旅でも、人生でも、恋愛でも。ぜんぶこのパターン。いいこともあるけど、惨禍も巻き起こす。はぁ。苦笑。今更変えられないしね。諦めよう。 番組のtwitterできました。        

9月4日　日曜日　曇り 酒と運動は蕁麻疹の大敵。そう教えられても、両方やめる訳にはいかないので、なかなか治らないっす。なんだか、ほんとうに、きれいな気持ちで音楽に向かいたいので、今日までは音楽から離れていようと思います。 さて、お知らせをいくつか。 長らくお待たせしました。HWのオフィシャルサイト、リニューアルしました。スマートフォンに対応し、スケジュールがカレンダーで観ることができるようになりました。 それから、ちょいと遅きに失した感がありますが、2016年5月14日に福島県相馬市菊地蔵で行われた「ポレポレ方式復興応援ライブIN SOMA CITY」のドキュメント映像をアップしました。福島から熊本へ送られる風の始まりです。ここから今年のMLIMMの活動が始まったんです。是非。       MY LIFE IS MY MESSAGEのオフィシャル・サイトもプチ・リニューアルしました。そこに古市コータローくんのコメントをアップしました。早弁のコーちゃん、ありがとう！  

  8/27 リハーサル       on stage                                         —————————————-   8/27　リハーサル   on stage             … 続きを読む →

9月1日　木曜日　晴れ 音楽には力がある。と信じている。バカみたいに。 かつて九州の人々が福島を思いやり、今は福島の人々が九州を思いやっている。そのことをどうやって伝えたらいいのか。単純に音楽を愉しみに来た人も居るだろうし。落としどころを見つけるのは難しかった。それが熊本でも、東京でも。 でも、スタッフも含めて。僕らは音楽を、それを奏でる人のスピリットを、情熱を、志を。全面的に信じることにした。それしかできないし、一番の近道であることを、皆がそれぞれのキャリアと共に知っていたのだと思う。 このコンサートに舞台監督は居ない。敢えて、居ない。だからミュージシャンは前の演者のステージを見ることになる。そうやって、バントで次の塁に走者を送るように、スピリットは受け継がれ、それぞれの個性が発揮されていく。スタッフもミュージシャンも、一切の手抜きなく、その日できる最大の努力をする。愛でできたパイは幾層にも重ねられ、中空にはさまざまな風景が描かれる。それでいい、と思う。あとは受け取ってくれた人の自由でいい。愛のミルフィーユ、みたいにね。ふわふわなんだ。その隙間がいい。人が想いを委ねるだけの隙間があること。 毎年だけど。チャボさんが投げかけてくれる言葉で、僕は一年生きていける。僕の人生において、彼以上に誠実で、優しく、強い意志を持った人を見たことがない。どんな状況であれ、人として、音楽家として、どうあるべきか、背中で教えてくれる。一夜のステージに賭ける凄まじい情熱。けっきょく、それが音楽家にできることのすべてなんだと。 出演してくれたミュージシャンはそれぞれに主旨を理解してくれて、それぞれのやり方で風景を描いてくれた。コータローくんはメモ書きをもって、コンサートの主旨の説明しようとした僕に「それは意味がない」と言い切ってくれた。うまく喋れるかどうかより、何を伝えようとしているかの方が大事だと。彼のロックンロール・マナーに目が覚めた。ほぼ同級生。語ることは山ほどある。ほとんど、くだらない話だけど、それ大事。そしてステージでは音楽で会話する。ロックンロール・マナー、アゲイン。会うのに随分遠回りしたけど、ともだちは素晴らしい。 ヤイコさんは初日と二日目でギターそのものも、弾き方も変えた。より、アンサンブルが美しく聞こえるように。それって一日でできることではない。でも彼女はチャレンジする方を選び、そのスピリットは僕を奮い立たせた。勇気に乾杯。この5年間、彼女はずっと同じ体温で支え続けてくれた。何だか、トシの差なんて遥かに超えて、戦友みたいな気がする。「ヒロシさん、ずっと続けましょう」。5年前に云ったその言葉を実践し続けてくれているのは、もはや彼女だけ。だから、深い感謝と敬意で結ばれている。 TOSHI-LOW。体験した人は分かるよね？あんな男は地球に2匹居ないし、その必要もない。今になって思うけど、去年NHKでオンエアされたBRAHMANの番組への出演。ほんとうにオレは騙されてた。あんな演出だって、スタジオに行くまでオレだけ知らされてなかった。知ってたら、オファーを断ることを奴は知ってたんだろうね。だから奥の手を使った。笑。そして、今回初めて彼らが「満月の夕」を歌い続けてきた理由を、僕に伝えてくれた。正直に云って、とっても感激した。でもさ、それを先に云ってくれてたら、テレビだって喜んで出たっつーの！そのあたりが志のある策士TOSHI-LOWの彼たる所以なのかもね。でもチャボさんの横で嬉々として歌ってるとき、目がパンク少年に戻ってたの、見逃さなかったけど。笑。美しい光景だったよ。TOSHI-LOW、騙してくれて、ありがとう！ 最後になるけど。 本編の最後で一緒に演奏させてもらったチャボさんの曲「R&R Tonight」。曲が送られてきたときから、冷静に演奏する自信がなかった。その曲が素晴らしすぎて。どうして彼がこの曲を選んだのか、とか、いろいろ考えると演奏不能になる。ぐっと来た瞬間に感情をコントロールできなくなるのが怖かった。 でも、大丈夫だった。単なる感激を超えた場所に僕は立たせてもらっていたから。そのとき、自分ができるベストのことをやることに100%集中できていたから。そこで表現させてもらええることに深い感謝があったから。皆が信頼しているチャボさんのギター・テック、マサミさんに「もう少し弾いた方がいいですよ」とアドバイスをもらった。それも、深い愛だった。あの夜、グレッチは奇蹟的な音がした。甘くて、優しくて、意志の強い音だった。あれは僕が出したんじゃないと思う。みんなの愛で、それがロックンロールのマジックなんだと思うよ。 関わってくれたすべての人に。来てくれた人々に。ほんとうに、ありがとう。 ついしん 写真は後ほどたくさんアップします。