月別アーカイブ: 11月 2016

11月10日　木曜日　曇り　 　キャリアの長い某ミュージシャンたちとリハーサル。なんつーか、歌に気迫がありすぎて、まだ病院に行けてないオレにはジンジンするよ。苦笑。早く帰って休む。笑。 　OFFICIAL BOOTLEGの発表、今日やろうと思ってたんだけど、ちと疲れたんで、明日やるね。お楽しみに。

11月9日　水曜日　曇り　 　たくさんのメッセージ、リクエストをありがとう。本日、無事MLIMMラジオの収録を終えました。放送まで待っててちょんまげ。

11月8日　火曜日　晴れ ヒロシとヒロシとヒロシによる全日本ヒロシ・サミット。全3日間の日程、無事終了。病院の検査か、サミットの開催か迷ったけど、やって良かったよ。病院も行くからご心配なく。 しかし、自分の家にヒロシが3人居るのは痛快だったなぁ。笑。オレたちは利害関係のないマブダチなんだけど、何でこんなに居心地がいいのか、3人で徹底的に話し合ってみた。 1.　土地を所有するという概念が理解できない。 2.　周年行事が苦手。自らの周年を祝うのが耐えられない。 3.　この世界に何ができるのか、考えている。 ま、そんなとこだね。互いの分野での健闘をたたえ合って、羽田で別れた。オレの新曲を聴かせてあげた。彼らの刺激になれば嬉しいよ。

11月6日　日曜日　曇り 10年前、僕は渋谷に住んでいた。当時の家の近くに僕の曲のタイトルを屋号に冠した店ができた。店主の度重なるリクエストで何度か足を運んだが、とても社会のためにファンクションしそうな店とは思えなかった。何よりも、フードが殺人的で、そこで食したオムレツは、世界を旅したオレが「あれを超えるものはない」と断言できるだけのトラウマ的マズさだった。笑。聞けば、メイプル・シロップが入っていたらしい。 僕は酔った勢いを借りて、こう云った。「10年続いたらライヴやってあげるよ」。とうてい1年持つとは思ってなかったし。ごめん。果たして、その店は幡ヶ谷に場所を移して、10年続けられた。そりゃ、男の約束だからね。店に巣喰う人たちだけを集めて、シークレット・ライヴをやることになった。 10年って月日はダテじゃない。街のヤサくれた連中、芽が出る前の情熱に溢れたシンガー、エトセトラ。そんな連中に深く愛される店に育っていた。満員の観客、溢れるエナジー、老若男女。そして、オムレツは美味かった。笑。 だから、病み上がりってか、まだ病んでる途中だけど、がんばりましたよ。ゆいいつ、そこはスモーカーの天国で、煙草の煙だけはマジ辛かったけどね。まるでいぶされてるみたいだったぜ。何だか、確かに2016年じゃなかった。70年代の新宿みたいな。オレは本気で伝えたぞ。また10年後な。でも、次は禁煙で。頭痛いよ。笑。 縁あって、青森県弘前市からマブダチのヒロシが、長崎市からマブダチのヒロシが。浩と洋と浩史（ヒロシとヒロシとヒロシ）、ややこしい。日本ヒロシ・サミットがこれから開催される。 ついしん 今月の国立でのライヴ。地球屋はSOLD OUT。やまもりカフェは残りちょー僅かだそうです。急げー！

11月5日　土曜日　晴れ 「meanings of life」、こりゃ禅問答に近いものがあるね。ときどきわかって、とつぜんわからなくなって、洗濯機に放り込まれて、目が回って、へたりこんで、空を見上げた瞬間にわかったりもする。一瞬ね。 子供の頃、数学者だった親父が、相対性理論を一日かけて教えてくれたことがある。分かった「気」がしたんだけど、翌日ともだちに伝えようとしたら、まったく伝えられない。そんな感じに似てるな。 どうにもならないこととか、何をしたって届かない気持ちとか、ただすり減っていくこととか、そういうことが僕を音楽に向わせるんだと思う。愛を知らないから求める。そして、伝えたい人物はたいてい都合が悪くなると逃げる。これも「meanings of life」。それでも伝えようとするんだけど、もういいのかな。知りたくないんだ、きっとその人は。 数日前からものがダブって見える。これは事故とは無関係。ただし、とっても生活しづらい。調べてみたら、オレのは片目ではなく、両目のときにそうなるので、脳疾患や糖尿病の影響が考えられるとな。マジすか。脳疾患も糖尿もやだよ。 まずは眼科だな。ともだちが良さげな総合病院を教えてくれた（何故なら、眼科も脳神経外科も外科もあるから）ので、電話したなら、11月の末まで予約で一杯。ふーん、そうなのか、病院に行くのも大変なんだね。 結局、近所のサーファーチックな眼科に行ってみた。受付の女性が奇麗（すいません）だった。さまざまな検査の結果、極度のドライアイ（つまり運転しすぎ）で眼球の表面が激しく傷ついてるから、との診断。その結果は嬉しいんだけど、ほんとかなぁ？ 音楽事務所を離脱して10数年。健康診断もしたことないし、週が開けたら、これを機にアホな行動ばかりを命令する出来の悪い脳味噌、チェックしてみるか、と思う。 昨日のヒマール作、ヒロシモデルのストラップ。今日から販売してるそうです。これ、ほんとうにいいよ。ひとつづつ手作りだからね。    

11月4日　金曜日　晴れ たくさんのリクエスト、メッセージ、ありがとう。嬉しかったっす。どんな曲をかけようって、メッセージを読みながら、考えてるうちに、すーっと光が見えてくるみたいな瞬間があるのよ。それって、リスナーが居てくれなければあり得ないことだからね。感謝しています。今月の放送のプロットもだいたい見えてきました。こころから、ありがとう。愉しみにしといてね。 ところで、心配かけてごめんよ。そして、たっくさんの叱咤激励をありがとう。まる一日、寝てたよ。すべての仕事を放り出して。大汗かいたから、たぶん熱が出てたんだね。いい加減、トイレに行くかって起きだしたら、笑っちゃうような激痛。ははーん、この部位がゴミ収集車に激突して、この部位で壁にぶつかって、ここでアスファルトに着地したのね、みたいな。そりゃムチウチにもなるわな。でも、折れてないのでご心配なく。 相手の運転手氏がとってもナイスな人物でね。オレの親父が二台の車に轢かれたとき、どっちがとどめを刺したかって、そりゃぁ醜い争いだったんだわ。オレはそういうのが大嫌い。失われた命は戻ってこないんだからさ。 彼はまず、現場で動けないオレを助けようとした。次にベス美を安全な場所に移した。その行動を観ていて、オレはこの人好きだな、と思った。だから自分の身体の状態をチェックした上で、警察を呼ばなかった。双方に過失があることをお互い素直に認めてたし。人身事故になったら、おそらく彼は免停になる。そんなことオレは望んじゃいない。哀れ愛しのベス美ちゃんは今日、修理に旅立った。結構な金額になるその修理代を仲良く折半するってことで、話は落ち着いた。ゴミ収集車って、場合によっては個人事業主なんだね。そんな意味でひどく彼と気が合った。飲み屋で隣り合わせたら、三分後には乾杯してる感じ。世知辛い世の中で、こういう決着ができたのはとても嬉しいよ。 今日、ぐっと来た言葉。 15分の名声のあとには – 気をつけな 途方もない雨が降ってくるぜ 誰の言葉なのかは、MLIMMラジオで。笑。 ゆっくり生きた方が、結局のところ効率がいいんだよヒロシって、アニキからメールが来て、そんなこと、よりによってあなたに云われたくないけど、確かにそんな気がする。 いろいろ仕事が滞ってすいません。今、無理したくないんで、まずは身体を治します。悪しからず。

11月2日　水曜日　曇り　 　長いよ。笑。 　自力で移動するのは、長い時間をかけて作られた自分のスタイルなのだけれど、一歩間違えば命を落とす覚悟もしてる。たとえ、自分が気をつけていたとしても避けられないことはある。だから、長旅に出るときは家を奇麗にしてから出かける。その方が落ち着く。何となく。 　一日で1400キロの移動は52歳にはかなりクレイジー。疲労困憊してる訳だし。でも帰らなければならないのはどうしようもない。これでもラジオの収録は延期してもらったのに。だから、道中、友の見舞いに行って、敢えて遠回りしてでも、できるだけ安全に、やらねばならないことをやりながら、移動する。 　午前2時に仮眠した最後の街を出て、あと850キロ。何故昼間に走らないのかって、この時間帯が一番楽で、危険が少なく、なおかつ一日が有効に使えるから。帰って、溜まりに溜まった雑務をこなして、夜に寝たなら、明日から時差ボケせずに一日が使える。 　この時代にロックバンドで独立して生きるってことはこういうことなんだけど、オレの長過ぎる移動とツアーのせいで、OFFICIAL BOOTLEG #004の制作進行が滞ってる。申し訳ないけど、運転しながらメールは読めない。だから、車中マスタリングのチェックはする。 　仲間が待ってる街に着いたら、ほっと気が抜けそうになる。こういうときが一番危ない。最後まで気を抜いちゃいけない。でも、何とか昼前に家に着いた。地面が揺れてた。郵便受けから溢れる不在連絡票。嗚呼。片付けねばならない雑務の数々。とにかく、ある程度のことをやって、風呂に入って、珈琲を飲みたい。それを目標にちょー頑張ってみる。 　至急出さなきゃいけない郵便多数。そういうときはベス美が活躍。ひさしぶりに乗ったけど、最高だ。遅い。笑。 　自分の家に繋がる狭い路地の角を曲がった瞬間、こっちに向ってくるゴミ収集車とベス美の間にすり抜けるだけのスペースも時間もないことを理解した。車の脇にベス美ごと体当たりして、巻き込まれるのを避け、できるだけ軟着陸する以外にできることはなかった。受け身を取れるスペースは、ない。 　どのくらい飛んだのかは不明。スノーボードの骨折の時みたいには飛んでない。笑。しかしアスファルトとコンクリートの壁。数カ所の強度の打撲、軽い首のムチウチ。ギターは弾けるし、歌える。 　双方のオーバースピード。運転手を責める気にはなれない。彼もオレも急ぐだけの理由があったんだね。彼は起き上がれないオレを助けてくれたよ。哀れベス美がオレの身代わり。 　メッセージなんだと思う。昨日見舞ったともだちのようになってもおかしくなかったし、ギターが弾けなくなったかもしれない。でも850キロ走っているときのようには集中していなかったことは間違いない。慣れた道だし、ベス美遅いし。 　もう少し、ゆっくり生きなきゃいけないんだと思う。キャパを超え、加齢してることを自覚しないと、次はこんなんじゃ済まないだろうし、だいいち身を以て教えてくれたともだちに申し訳ない。 　な訳で、ちょー痛いけど、身体はたぶん大丈夫なんで、ご心配なく。ベス美は治します。 ————————————————– 　ここからはお願いす。僕のクレイジーなスケジュールのおかげで収録を延期してもらったMY LIFE IS MY MESSAGE RADIO、今月はメッセージがとっても少ないのです。番組は良くなってると思うんだけどなぁ。泣。聴いてくれた人は分かると思うけど、この番組、みなさんのメッセージで成り立ってるのです。 1.　熊本へのメッセージ 2.　熊本からのメッセージ 3.　身の回りのこと（さいきん、泣いたこと、笑ったこととかね） 4.　DJへのリクエスト 何でもオッケーです。それらをDJが読ませてもらって選曲し、音楽に乗せて全国の愛を熊本に飛ばします。えっと、収録まであまり時間がないので、7日までこのblogのコメント欄で受け付けます。よろしく頼むぜ。

11月1日　火曜日　曇り　 　もう無茶はできないトシになってきたなぁ、とつくづく。山里に潜伏させてもらえなかったら、今回は完全に終わってたな。苦笑。でも、山の家のことは被災したまま何ひとつできなかった訳で、うーん、生き方を考えなきゃいけないのかもね。 　残された体力と相談していくつかのことを天秤にかけた。自分のことはもういい。墓参りも申し訳ないけど行く体力がない。 　不慮の事故で、喋ることも、動くことも、食べることも、何もかも奪われてしまった奴。同級生が昨日会いに行ってくれたなら、お前が云ってるほどヒドくはなかった、と。オレが行くことで少しでも刺激になれば、と福岡に立ち寄り、病院に行く。確かに奴は事故直後とは変わっていた。オレを知覚して、反応しているのは間違いなかった。反応しすぎて、痰がはげしく絡んで、目には光が戻っていた。手も握り返した気がする。感情がわずかだけれど読み取れる。笑ったような気さえする。奴と過ごした青春の日々。こんな時間がやってくるなんて想像もできなかったけど、とてもプレシャスな時間だった。光だよ。奴はまだ生きることを諦めていなかった。 　意志を伝えることはできない奴から力をもらった。さぁ、気をつけて家に帰ろう。お前ともう一回ステージに立つぞ、って云ったんだから、オレもちゃんと生きなきゃ。