日別アーカイブ: 2022年5月23日

千葉にて25周年を祝う walko on

5月23日 月曜日 曇り   コを生き抜くことはライヴハウスにとっては試練以外のなにものでもなかった。 日本ありがちな風評被害。密を売りにしてる仕事なんだから、どうしようもなかった。 店長の中台(女性)がどれだけそのハコをたいせつに守ってきたか、オレは良く知っていた。もう書いてもいいと思うけど、コロナ以前の経営危機に陥ったとき、彼女はなんとANGAを購入したのだった。 痺れたね。 なんとしてもこのハコでいい音楽を。守ってやりたいと思った。いや、守られてんのはオレなんだけどね。 この小さな音のトリオでドラムを叩いている男は水戸のbluemoodsって名門ジャズバーのマスターだ。ドラムの腕がマスターにしておくのはもったいないから、オレがスカウトした。 同じようにbluemoodsを続けることは並大抵ではなかった。もう書いてもいいと思うけど、彼が朝刊と夕刊を配達しているのをオレは知ってる。 オレは家族がいないから生き延びただけ。子供がいれば、間違いなくバイトしてたね。笑。 そうやって迎えた25周年。 オレがステージに立てるのはあと何年か。だから、身体のコンディションには気をつける。一本たりとも全力でないライヴはやりたくない。 頑張っても垢抜けないANGAが好きだ。スタッフもみんないいやつばかり。 本気で祝う。 誰も到達できないレベルのロックンロールを極小の音で。オレを動かしたのは高校生のときに聞いた「walk on the wild side」のウッドベースの音。優しいけど、強い。TOKIEさんは全編ウッドベースという(女性が弾くのは体格的に難しい)ハードルを超えてくれた。マスターはやっぱりスティックを握っているときが最高だ。 そしてともだちの辻コースケが遊びにきてくれた。彼は日本で一番リズム感が合う。オレもコースケも譜面が読めない。オレたちは考えてないんだよね。感じてるだけ。最高のミュージシャンだよ。 小さな音から宇宙まで。4人でいろんなところに旅した。 あのハコを守ってくれたからだよ。 だいぶオーディエンスも戻ってきてくれた。ありがとう。楽しんでくれたかい? 25周年おめでとう! 朝、ANGAに置き手紙をしに行ったら、なんとスタッフが一人ハコから出てきた。「なんでこんな時間にいるの?」と聞いたなら、昨夜は嬉しくて、飲みすぎて、みんな家に帰れずスタッフ全員ステージで寝たらしい。 そんな20代みたいなことをするこいつら、ほんとに最高。笑。 かくいう俺も打撲だらけだけどね。   歩き続けること以外に応えはない そしていつか 死ぬのではなく還るだけさ 歩き続けること以外に 応えがあるのなら教えてくれ 道にいつだって焦がれて 世界は歩きつづけた者だけに その姿を見せるらしいぜ Walk on

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