日別アーカイブ: 2022年5月31日

宇宙と呼応するギター

5月31日 火曜日 曇り 筋トレ情報、反応薄いっすね。有益だと思ったんだけどな。笑。ま、そこまでストイックにすることもねーか。   さて。話題のギターソロ問題。問題にすること自体、あんまり意味ないと思う。サブスクで聞いてりゃ当然そうなるだろうし。 我々がガキだった頃なんて、月にアルバムは一枚買えればいい方で、ハズした日にゃ、ひとつき暗黒の時間を過ごすことになる。それゆえ、一枚を選定することにとても慎重だったし、運悪くハズしてしまったときも、どこかにいいとこがあるんじゃないか、と何度も聞き返したりして、飛ばすなんてことは具体的にできなかったし、しなかった。 CDになって、そのあたりが少し変わったんじゃないかな。自分の好きな順番に聞くことができるようになったしね。 でも、オレは創る側だから、曲順もひとつの重要な表現だってことを知ってる。曲間の秒数だって、表現なんだよ。 サブスクでカタログ的に聴いて(かつてのラジオのように)そのアーティストの作品を買ってくれるのなら、いいと思うけど、そこでリスニングを完結させる若者も多いだろうね。 良し悪しじゃなくて、オレはそんな聞き方をしないだけ。仕方ないのさ。でもね、サブスクが圧倒的に制作費の削減を強いていることはリスナーも意識してくれたら、とは思う。それはいつか音楽を殺すってこともね。過去のものはともかく、新しいものを創ることは困難なんだ。 でも、嘆く暇があったら、アナログからデジタルまで知ってるオレは自分の愛している方法を伝えていこうと思う。   そもそも。オレもギターソロに興味はない。録音されているものも、当日たまたまそう弾いただけで、前もって考えられたものじゃない。ライヴでたまに10分くらいギターを弾き続けてるけど、あれはソロというより宇宙と呼応してるって思っていただければ。いや、マジで。なーんも考えてない。感じてるだけ。   90年代のはじめ。アイルランド、スレーン・キャッスル(U2がヨシュア・ツリーを録音した場所)でニール・ヤング with MG’Sって凄まじい組み合わせのライヴを体験した。 「ライク・ア・ハリケーン」で、ジム・ケルトナーとドナルド・ダック・ダンが永遠に同じリズムを刻むなか、ブッカー・Tは指一本でずっと同じ音をオルガンで弾いていた。スティーヴ・クロッパーはリズム・ギターに徹していてね。 そしてニール・ヤングは狂ったように、いや、なにかに憑かれたかのようにギターを弾き続けてた。15分は弾いてたと思うな。観客も演奏している本人も宇宙に向かって高揚していくのがわかった。 いや、なんちゅーか、儀式みたいだった。 もう帰ってこないんじゃないかと思ったよ。 オレにとってギターソロとはああいう行為のことなんだ。そんなやり方があること、知らないのはもったいなさすぎる。だから、オレもあの日から実践してるんだよ。 ほんとだよ!     ついしん 映画「杜人」のトークショー。 次は6/5(日)あつぎのえいがかんkikiにて。13:50分からの回の後に僕も参加します。 これまでの倍の時間があるそうなので、ゆっくり話せそうです。 同日、朝9時20分からJ-WAVEのAcross the Skyに主人公の矢野さんが生出演。 夜8時からはbay fmで1時間「杜人」が特集されます。

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