日別アーカイブ: 2022年5月3日

簡便さの裏側

5月3日 火曜日 晴れ   とある製品について話していたら、SNSにとつぜんその商品の広告が表示された経験ってオレだけじゃないと思う。  怖すぎる、、、。  でね。  映画も定額で見放題。音楽も同じ。情報もいつだって無料で手に入る。  それって誰が儲かって、誰がその皺寄せを食らっているのか考えたことある?配信から得られる収入なんて、冗談抜きで「しらす」が買えるくらいっすよ。笑。いや、まじで。  それはどういうことかというと、映画であれ、音楽であれ、製作費がかけられなくなるってことです。ありとあらゆるスタッフが粛清の嵐にさらされ、なんとか関われている人間も寝る暇も惜しんで、これまでの何倍も働かなきゃいけなくなるってことです。  サブスクが一概に悪いとは言わない。でも、大人なら、かつてのラジオのように、そこで出会ったアーティストが好きになったら、作品を買ってサポートしてほしいのですよ。  このままでは良質な作品をリリースすることは不可能になります。僕にもね意地があるので、作品は死ぬまで創っていきたいけれど、、。  今日、僕はこれから映画館に行ってトークショーに参加するのだけど、映画も同じ状況です。  豊かな文化って、多様性のことです。  映画館で映画が見られなくなり、アーティストは新作をリリースできなくなり、本屋は死滅。スマホさえあれば、それでいいのかな?オレはそんな世界に住んでいたくないので、死ぬまで抵抗します。  最後のステージとして、生で演奏するって場所は残されてるからね。  前にも書いたけど、「安い」ってことはどこかで誰かの犠牲の上に成り立ってると思うのです。だから努めて、そのようなものは買わない。ビートルズを観るためにやむを得ず、ディズニーに入ったけど(笑)、即退会。  でも、あれを映画館でやってくれたら、オレは10万円でも行くと思う。1000円(だったけ?)で観てるとなんともいえない後ろめたさが残るのです。  一介のアーティストとして、そのあたりの逡巡も、リズム塾と同じように伝えていけたら、と思っています。  ダライラマが言ってたよ。コンパッションだって。誰かを思いやるこころ。ほんとにそう思う。

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