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横綱

2月24日 金曜日 曇り   大好きな温泉宿をいくつか知っていること。それって財産だと思うこの頃です。  僕が好きな宿は豪華な食事が出てくるとか、施設がオシャレとか、そんなんじゃないです。本来日本人がもっている「ホスピタリティー」に満ちていること。なんとなく家族的な気持ちになるところ。なによりも温泉が肌に合うこと。美味しいご飯が食べられること。あ、ご飯は宿では食べません、僕の場合。ご飯は誰かと知り合うチャンスだしね。  ひなびたにもほどがある、この温泉街。どこから見ても時は令和ではなく昭和そのもの。なんとなく心惹かれるものがあったので、ピンときた宿から何年もかけて泊まってみました。コの時期は閑散としていて、行く末を心配していたけれど、客足も戻ってきました。インバウンドに荒らされていないのもいい。てか、僕は言いたいのだけれど、外国にいくとき、「ありがとう、ごめんなさい」くらいはその国の言葉を覚えるよね?地域の文化に敬意を払うべきだと僕は思う。このエリアにやってくる外国人にはそれがある。一人でやってくる人もいる。そういう共通認識を持てる人物とはどこの国の人であれ、すぐに友達になれるものです。  今や、いくつかの定宿があります。普段のベッド暮らしを離れて、畳に寝るのがいい。いつものお店に行って、九州人のマスターと故郷の話をするのもいい。空が広くて星が綺麗なのもいい。  この温泉街に共同浴場の東の横綱があります。それって、ほんとうに凄いことなのに、ぽつねんとそれがあります。西の横綱は道後温泉にある共同浴場です。  なにがすごいって1300年の歴史を誇るのです。おそらく、みんなが知っている温泉とはぜんぜん違う。入り口には一茶が200年前に詠んだ句があります。これって、どこで洗うの?????わからないことだらけ。でも地元のおじいさんを見習って入ります。死ぬほど熱い湯船とまぁまぁ熱い湯船の二つがあって、素人はまぁまぁ熱い湯船を水で埋めることだけが許されています。(時と場合によるけど)死ぬほど熱い湯船はフツーの人は無理だと思う。笑。地元のおじいさんは平気な顔をして、ずっと入ってるけど。  とにかく。その風呂に入っていると、地球のパワーが全身に入ってきます。湯治ってこういうことねって、身体でわかります。外はマイナスの気温なのに、血流が全身に暖かさを循環させるので、これは元気になる。すごいことです。  この横綱。ローカルな人か、近隣の宿に泊まった人しか入れません。それがまたいい。ぜんぜん観光地化されていない。ほんとは教えたくないけど、それも失礼な気がするから。  僕がこのblogで伝えたいことは。100人いたら、100通りの生き方があるべきだと思っていること。SNSなんてものはわかりにくい同調圧力で迫ってくる。だから、徹底的に利用しつつ、自分の生き方を伝えようと思う。ミュージシャンなのに、ハッシュタグは使わないとか、音楽の投稿もあまりしない。雪道を音楽と危険とともに走るのが好きなので、そういう動画(ほんとに好きなんだけど)を投稿するとフォロワーが必ず減る。笑。どんどん減ればいいと思う。こういうのが嫌いなら。  マニアではないけれど、少なくとも昭和から生き残ってる素晴らしい場所はまだ、ほんのわずかだけど、この国にあるのです。でも、それはガイドブックになんて載ってはいない。ガイドブックじゃないね。今はネットか。  ちなみにここで足繁く通う店をネットで調べてみた。食べログってやつです。書かれていたド素人のレビューたちがほんとに酷かった。お前はどこを見てるんだって。お前の審美眼や評論なんて知りたくもないし、店主が何を伝えようとしているのか、そこを見ろよって。ぷんぷん。こういうのが世界をおかしな場所にするんだよ。  だから、自分の本能と直感で探すべきなのです。同じことを考えている人はすぐにわかる。そういう人からもたらされた情報はたいてい正しい。だって、そうやって太古の昔から旅人は旅をしてきたんだと僕は思うんだよね、、。  大好きな温泉宿をいくつか知っていること。それって素敵なことだと思います。ぜひ!

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