謹賀新年、blog上地獄アワー第七回。

1月1日 水曜日 晴れ

ぱんぱかぱーん。みなさん、あけましておめでとう。今年もどうぞ、よろしく。いい一年にしましょう。僕も50歳になったので、心機一転、暴走中年を目指します。元旦からやることたくさん。

この放送も第七回になりました。新年なので、特別なテーマでやろうとしたのですが、さして何も思い浮かばず。ならば、一年を通して、ふっとみんなが疲れたとき、メゲそうなとき、リクエストにもありましたけど、気持ちがまるくなりそうな曲をランダムに選んでみようかな、と思います。このblogの右下からいつでも過去の放送に飛べるようになっています。

といいつつ、みなさんのリクエストにも流れの中で応えたいと思ってます。

じゃ、新年1曲目はライアン・アダムスがウィスキー・タウン時代に書いた名曲「JACKSONVILLE SKYLINE」を。いい曲だよ。彼が弾くギターも素晴らしいです。頭じゃなくて、心で弾いてる。なかなか居ません。こういう人。

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90年代の終わりに彗星のごとく現れ、あっという間に見なくなったNEW RADICALSってバンド、知ってますか?僕にとって、彼(ら)は90年代の星でした。何と云っても曲が素晴らしい。縁あって、ヴォーカルの彼のことを少しだけ知っているのですが、とってもナイーヴな人で、表舞台に立つ性格ではないと、その後プロデューサーに転身し、ロッド・スチュワートのプロデュースなどをやっていました。この曲、サビになるとぐっと気持ちが高まります。正直に告白すると、何度か泣きそうになったことがあります。彼の音楽には心の深いところに触れる力があります。一枚しか出ていないアルバムは名盤なので、気にいったら、手に入れてみてください。ちなみにこのPVはあまり好きじゃないけど。たぶん、彼のコントロールが及ばないところにあったんだね。

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カール・ウォリンガー率いるWORLD PARTYのアルバム「Bang!」から「ALL I GAVE」を。彼がWATER BOYSを脱退して作ったのがWORLD PARTY。デビューアルバムの名は「PRIVATE REVOLUTION」。つまり「世界党」による「個人的な革命」。それだけでオッケーでしょ?しばらく体調を崩してたのですが、どうやら元気になったみたいで嬉しいです。一緒に音楽やる日まで元気で居てくれないと困ります。頼むよ、カール。

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さ。JAZZ BUTCHERです。知ってますか? デヴィット・Jが在籍してたバンドです。80年代、僕らはかなり影響を受けました。イギリスのジョナサン・リッチマンっつーか、この人を喰ったヘナヘナさと、妙に硬派なところが絶妙な魅力っす。

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マーク・ベノです。「僕らがやらなきゃいけないすべてのことは、心から話すことだ」と歌ってらっしゃいます。オール・シーズン染みます。この素晴らしいギターはエド・ジェシ・ディヴィス。名盤「雑魚」も合わせてどうぞ。

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馬年なので、リクエストに応えて、強引にクレイジー・ホースを。アルバム「ZUMA」の1曲目。この曲大好きです。しかし、いつ観ても素晴らしいバンド。これがバンド。入りたい。

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じゃ、ここからはリクエストに応えて、ランニングに適した曲をいくつか。LSD(ロング・スロー・ディスタンス = 長い距離、時間をかけてゆっくり走る)の出だしにこの曲はどうですか?

クラウデッド・ハウスに在籍していたフィン・ブラザースの名曲、「WON’T GIVE IN」を。僕はティム・フィンその人に会ったことがあります。いろんな楽器をこなす職人肌の素晴らしいミュージシャンです。

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気持ちよく走りたい日はこれでどうだー? 最近、再結成したTHE REPLACEMENTS の 「WHEN IT BEGAN」。

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帰り道はこの曲でどうだ? マーク・コーンです。

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風が強くてしんどい日はこの曲、効きますよ。あるいは辛いことがあって、自分に敢えて負荷をかけたいとき。僕自身で実験済みです。つーか、燃えます。って映像観たら、本気で燃えてしまいました。

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流れでブルースの映像観てたら、この曲にたどり着いて、なんつーか、このメンバーも二人亡くなってしまったし、昔に比べてテンポも落ちてるけど、それでもこの曲にはロックンロールのマジックがあると思います。痺れたなぁ。正月から、みんな是非暑苦しくなってください。一生懸命生きるのって格好いいと思うんです、オレ。元旦にBORN TO RUN !

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次は女性アーティストってリクエストに応えて。

ジョニ・ミッチェルです。大名曲「both sides now」を。素晴らしい曲には「今を生きるためのヒント」があります。興味を持った人は彼女が何を歌っているのか、是非自分で調べてみてください。僕がここに書いて先入観を植えつけるより、その方が意味があると思えます。僕は若い頃にこの曲を知って、曲を書くってことがどういう意味を持つのか、とても教えられました。

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じゃ、故郷ってリクエストに応えて。

僕が大学2年のときに、BOB DYLANが出したアルバム「INFIDELS」から「SWEET HEART LIKE YOU」。何度聞いても好きです。こんな曲を書きたい、といつも思います。この頃のディランの髪型は ? だけどね。僕は殆どギター・ソロってものに興味がないのですが、この曲のソロは完コピしました。僕の血肉になっています。弾いてるのは諸説あるけど、ミック・テイラーではなく、マーク・ノップラーだと思います。この曲、個人的に故郷の1983年頃の風景とセットになって記憶されています。あと、バラしちゃっていいのかなぁ?来年4月頃、日本にやってきますよ。

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最後にお正月だから、長い映像を観ることもみなさん出来るか、と。

ヴァン・モリソンを特集して欲しいってリクエストに応えて。最近、彼に関する原稿を書いたのですね。読んでみてください。

この映像。1989年。NYのビーコンシアターでの演奏です。僕が原稿に書いた「音楽の奇蹟」、すべてここにあります。おそらくこれはVHSから起こしている映像なので、映像はクリアじゃないですけど、お正月で時間がある人は是非、全編観てください。僕はデビューしてすぐ、この映像を観て、自分の仕事にどれだけの可能性と厳しさがあるのか教えられました。ジョージ・フェイムのオルガン、残念ながら自動車事故で亡くなったデーブ・アーリーの演奏も素晴らしいのだけれど、圧倒的に神がかっているヴァンの歌を更に凌駕するジョン・リー・フッカーの存在感。堪能してください。This is MUSIC !

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長ーい放送になっちまいましたが、楽しんでくれたかな?お正月だしね。ゆっくり楽しんでください。オレは元旦から音楽に向かいます。

感想、ご希望、リクエストなどはコメント欄にどーぞ。

 

 

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謹賀新年、blog上地獄アワー第七回。 への13件のコメント

  1. のり より:

    あけましておめでとうございます!

    大晦日も仕事、元日も仕事な僕ですが、それでも1月1日はリセットをかける日としています。
    そのリセットを地獄アワーでさせて頂きます^^
    WORLD PARTYはイイですね。落ち着きます。
    JAZZ BUTCHERは初めて聴きましたがHWが影響を受けたのは出だしで直ぐに判りました!(笑)
    いっぱい曲が紹介されていて1曲1曲感想は書けませんが、その他もろもろ興味深い曲を有難うございました♪
    これでトゲトゲも無くなり新たな気持ちで一年のスタートをきれそうです。
    有難うございました!

  2. もりばん より:

    あけましておめでとうございます。

    Van Morrison!!
    そうです、これです。まさにこれこれ。VHS持ってました。擦り切れる程見たこれです。多分実家の押入れの奥底にテープは眠ってると思いますが(笑)。今と違って「動くVan Morrison」なんて見られる映像が当時はなかなか手に入らず、新宿の輸入盤屋で購入し、食い入るように見て聴いて、In the gardenのリフレインで鳥肌が立ったのを思い出します。
    リクエストに応えて頂いて本当に感謝です。

    World Partyも懐かしいなぁ。他も初めて聴くのもあり、さらにチェックしたいミュージシャンが増えました。今年もいい音楽に浸って一年送りたいので、地獄アワーはガンガンいって下さい。あと、今年も長野に来て下さいね、もちろんHeat Waveで。

  3. たんろん より:

    あけましておめでとうございます
    New Radicals 持ってますよ!乞う再評価ですマジで。
    World Party 大好きです、特にセカンドが。あと昔、地獄アワーで聴いていいなぁ~と思った曲があったのですが、今回それがMarc Bennoだと分かりました。ありがとうございました。

  4. Nagatsuyu より:

    明けましておめでとうございます。元旦から地獄アワーとは今年は演技良さそうな気分です。マーク・ベノ紹介ありがとうございます。さっそく1970年から1990年までのソロアルバム5枚集めて聞いております。こんなに素晴らしいミュージシャンだったとは・・・感動しまくりです。記憶によるとエド・ジェシ・ディヴィスは、たしかあのジョン・レノンのスタンド・バイ・ミーで痺れるソロを弾いてるミュージシャンだったかと・・・マーク・ベノでまた聞けるとは・・・感謝です^^

  5. ぱち より:

    すてきな曲紹介ありがとうございます。どれも素晴らしいですが、私には、やっぱりジョニ・ミッチェルが最高です。若いころには理解不能な音楽でしたが、、でもいまならわかる。。背筋をぴしっと伸ばして聞かないといけないような感じ?になるのは、日本でいえば、大貫妙子さんみたいな感じでしょうか。いずれも甲乙つけがたいすばらしい音楽家だと思います。山口さんの今年のご活躍にますます期待してます。久しぶりに一度神戸にもいらしゃってください。地元で聞きたいです。本年もよろしくお願いいたします。

  6. runnner より:

    あけましておめでとうございます。
    ランニングBGMの紹介、ありがとうございます。
    replacementsとフィン・ブラザーズを試聴し、早速ITMSで購入しました。これは普段のコースの景色が違ってみえそうです。ブルースを聞くのだけは、そういう日に残しておこうかと思います。
    ご機嫌なBGMを聴きながら、今年は暑苦しい一年にしたるでい、と思いましたね。
    では今年もライブ楽しみにしています。

  7. 林檎 より:

    新年あけまして、おめでとうございます(^-^*)♪

    年が明けてすぐにこの地獄アワーを聴き始め、この三日間楽しませていただきました。
    聴いていて、痺れたり、燃えたり、心に響いたり、音楽って深い…とか
    詩をかみ締めたら涙が出てきたり。
    音楽って本当にいいよね~って心の底から感じて気分爽快な時間でした!!
    地獄アワー、繰り返し聴ける所がいいですね。

    山口さん、あまり無茶をせずお体に気をつけて
    今年もいっぱい山口さんの曲、HEATWAVEを聴かせて下さいね!!
    今年も健康で佳き年でありますように!!・*:..。♦♫*゚¨(*^^♪

  8. bald man より:

    次回は、2月に新譜が出るというBap Kennedy(とその仲間たち)を是非お願いします。

  9. 安武重利 より:

    Van Morrison最高ですね! John Lee Hookerとの絡みも良い具合です。この映像、フルで観たのは初めてです。

    金沢で山口さんのLIVE観ることができることを楽しみにしております。

    ギターの練習を再開しました!

  10. りょうじ より:

    あけましておめでとうございます。

    初めて書き込みさせていただきます。地獄アワーの企画、楽しませて貰ってます!
    JAZZ BUTCHER!懐かしいです。久々引っ張り出してきいてます。
    この絶妙な雑多感、猥雑感が大好きです。
    フィン兄弟も懐かしいな。リアムさんとやったALTも久々聞きたくなりました。

    この企画、アナザー サイド オブ HEATWAVEって感じで楽しみにしています。
    ちょっと聞くと一見統一感がないのに、通して聞くと一本筋の通っている選曲って
    素敵です!
    ずっと続けて頂けたらなって思います。

  11. Kumiko より:

    ライアン心に染みます。
    シンプルなメロディーは美しい。
    心で弾いているギターの音色は洋さんと同じ匂いがします。
    私はやはり when the stars go blue が好きです。

    マーク・ベノ カッコイイですね。驚き!!
    ゆるいテンポ加減がたまらなく魅力的で
    なんとも言えぬ気持ち良さは抜群でした。
    YOUTUBE繰り返し聴いてしまった。
    ご紹介有難うございました。

  12. ゆか より:

    あけましておめでとうございます。
    NEW RADICALS 当時ラジオからも良く流れていたので、この曲だけ知っています。
    地獄アワーに登場して意外な印象を受けたのは、まだまだ知らないことがたくさんあるからですね。

    元旦に見た故郷の海もモノトーンでした。
    今年はいつも通りというよりも、自分に少しプレッシャーをかけて一日一日をたいせつにしようと思っています。

  13. memoryman より:

    山口さんは好きかどうかわかりませんが、そのうち、ピーターケースなんかどうですか?ポーグスをカバーしたデビューアルバムも良かったし、今でもアメリカ国内を地道にツアーしています。

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