Songs of Experience / Yamaguchi Hiroshi #1

3月15日 土曜日 吹雪

昨年、全国を廻り、直にみなさんと接してみて。

同じ時代に生きる者として、新しいアルバムをずっと待ち望んでくれていることを身にしみて理解しました。バンドは一度レコーディング・スタジオに入り、HW SESSIONSという試みを繰り返していますが、アルバムの完成までにはまだかなりの時間が必要です。

僕はこの3年間に経験したことが、マグマのように身体の中でたぎっていました。さまざまな経験が音楽となってたち現れてきました。表現したかったのです。それは久しぶりの欲求でした。

僕は甚だ計画性のない男です。それをやりたくなったら、どうしてもやりたいのです。自分を止めることはできません。2014年、すべてのオファーを断って(ほんとうにすいません。音楽に集中したかったのです。同時に2つのことが出来ないのです)、元旦から自分のスタジオで制作を開始しました。

アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター、ヴォーカルマイクが常にオンになっていて、何かか浮かんだ瞬間に録音できる状況を整えました。できるだけ心の深いところに降りていくため、殆ど人に会わず、友達はランニングの際の夕陽だけでした。でも、それも悪くなかった。表現者にとって、表現することは一番の歓びです。産みの苦しみなんて、3年前にはもう味わえないかも、と思っていましたから。

頭蓋に浮かんだ風景に集中する。それは創作者として、素晴らしい時間でした。日に日に集中度は増していきました。稀に幻影も見ましたが。自らに課していたルールはただひとつ。ドラムは叩かない。クリック(メトロノームのようなもの)は使わない。それをやり出したら、キリがない。

ですから、今までにリリースしてきた僕のソロ・アルバムのように「弾き語り」ではありません。スタジオにあるドラム以外の楽器を一人で演奏して完成させました。

「Songs of Experience 」。山口洋、2014年、経験の歌。タイトルは敬愛するウイリアム・ブレイクから。全てを込めました。だから、あまり説明はしとうございません。でも、聴いてもらわなきゃ創った意味がないわけで、これから折りを見て、みなさんにお伝えしていきたいと思います。音もどうにかして聴いてもらえる方法を考えます。

何はともあれ、欲求だけで船出したので、発売日も何も決まっておりません。こんなことレコード会社ではあり得ません。でも、僕はそれでいいと思ったのです。発売日が決まって、曲を書くのではなく、どうしようもなく伝えたいからレコードを創る。原点に戻りたかった。

作業はほぼ2月に渡りました。すべてを出しきり、抜け殻になって、スキーとスノーボードとギターを持って、外国に逃亡しました。崖を滑り、スノーボードでボロボロになり、ようやくフラットな気持ちでみなさんに、完成を伝えられます。できたよ! 最高だよ! ほんとだよ! みんなの日々で聴いて欲しいよ!!!!!!

既にマスターはプレスに廻っています。4月の頭には工場から届きそうです。なので、「山口洋 on the road,again / rolling 50」、ツアーの冒頭からみなさんに届けることが出来るはずです。4月3日(木) 横浜・THUMBS UPからってことですね。確定したら、まだアナウンスします。頼むぞ、工場。一般発売はもう少し待ってください。約ひと月くらいかかると思います。

じゃ、今日はジャケットを紹介。何度も書いてきたけど、14歳の誕生日に、僕にギターを教えてくれたのは絵描きの親友なのです。(経歴ってところに僕のことが書いてある)僕はそれまで絵を描いていたのだけれど、互いの才能が交錯して、僕はミュージシャンに、彼は絵描きになったのです。ほんとうの話です。

なので、奴とは37年くらいのつきあい。HWが初めてアナログ盤をリリースした1985年、奴がジャケットを描いてくれました。それから30年経過して、時が満ちたんだと思います。奴のエッチング(銅版画)がジャケットになったことをほんとうに嬉しく思っています。

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Songs of Experience / Yamaguchi Hiroshi #1 への11件のコメント

  1. やまちゃん より:

    NICE!

  2. うっちゃん より:

    遂に、この日が来ましたね!小躍り!ガッツ!拳を握れ!
    日々の糧にします!血肉になる日まで聴きます!

  3. 堺のひろし より:

    うれぴーすぎて
    電車ん中で、にやけて
    しまいますた、。 (=^ェ^=)/♪

  4. Froggy II より:

    仙台で初めて向井さんの作品を拝見したときの、大きな木の絵が心に残っています。すごく大人っぽい木の横で演奏する山口さん、木の子どもみたいで素敵な風景でした。音は光で、風の息みたいにも思えました。

  5. こびど より:

    この3年の真実。
    お待ちしていましたッ‼︎

  6. のり より:

    山口さんの顔がディランに見えるようなジャケット!
    素晴らしいです。
    こういうジャケットを見るとシワも良いもんだと思います(笑)

  7. Kumiko より:

    アルバムタイトルに込められた想いと
    ジャケットの絵。
    3年間どころか30年の経験ですね。
    とっても待ち遠しいです。
    工場の皆さん 頑張って下さいね~!!

  8. きょーこ より:

    ヒートウェイヴのアルバムとは、収録曲違うのかなあ、と、
    興味津々です。
    はやく聴きたい。
    ヨコハマでゲット、かな(禧)。

  9. 桃子 より:

    洋さんがウイリアム・ブレイクを敬愛する出会いを知りたいです。
    多くの人が影響されているんですね。洋さんに教えて頂くまで観っぱなしにしてましたが、ジム・ジャームッシュの「デッドマン」好きな映画でしたが知りませんでした。
    ジャケット素敵ですね。洋さんだと分からなければ、この人は何をする人で何を考えて何を見つめているのかと考えるます。50歳の顔はまさに「経験」を表現出来るんですね。
    アルバムもライブも楽しみです。

  10. Y. Omori より:

    アルバム、心待ちしてます。ジャケットの絵から、何かが伝わってきます。

  11. Masako より:

    3年分の想いが詰まったアルバム、楽しみにしています。
    ジャケットの顔のシワの深さが、山口さんの経験と重なっているようです。
    旅と共にしている絵はきっとお守りですね。
    窓ガラス越しの樹木とリンクし、そんな写真も意味があるんですね。
    良い旅で、ありますように。

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