7月28日 月曜日 晴れ
レコーディングの日々ってのは実に地味。自分で祭事を作らなければ、地味すぎて頭がおかしくなります。さいきんのヒットは朝の「ジュース祭」(恥ずかしくてスムージーとは云いとうございません)。ゴキゲンな音楽を赤いスピーカーから流しつつ、踊りながらジュースを作ります。祭ですから。
さて。早朝4時に22歳からメール。(22歳はともだち一家の娘で、3週間の期間限定で東京でアルバイトをしておりました。本日、九州に帰ります)いわく、
「ヒロシ、キッチン借りてもいい?」
わたしは夢想しました。娘、一人で暮らしている東京のお父さんに、大好きな卵焼きを焼いてあげたい。きっと、そうだ、そうに違いない。ううっ、なんて優しい娘。
「もちろん、いいよー」。
果たして昼前に娘はやって参りました。そして、彼女が僕のキッチンで作り始めたのは卵焼きではなく、「クッキー」。それはバイト先のみなさんへの感謝の贈り物で、決してわたしが食べるものではありませんでした。泣。
わたくし、料理の道具にはこだわりがあります。でも、お菓子は作らないので、材料も道具もありません。役立たず。(ロック・ミュージシャンでクッキーを作ることが許され、しかも美味しいのは細海魚さんだけです。ここだけの話だけど、ほんとです)
次第に彼女の飛行機の時間がヤバくなってきました。わたしはここで22歳のパティシエのアシスタントになることを決意します。
「ヒロシ、オーブンは160度の余熱で」
「ウィ、マドモアゼル !」
22歳、マドモアゼル。焼き上がった美味しそうなクッキーをおされにラッピングしていきます。バイト先のみなさんひとりひとりにこころのこもった手紙つきです。けれど、アシスタントのわたしに「食べてよし」とは云ってくれません。悔しかったので、床に落ちたクッキーをすかさず許可なく口に入れて、心の中で「メルシー・ボクゥ」とつぶやきました。おわり。
東京、楽しかったかー? 大きくなるんだぞう。
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ついしん
「彼氏が出来たらな、ちゃんとオレに報告するんだぞ。で、未来のそいつに伝言があるんだけど」
「なに?」
「オレを倒してから行け」
ダメだ、オレ。
あ、あかん…妄想と現実とギャップと自虐オチ…
しっかりーー(女性ファンたち)
しっかりせー!!(野郎ファンども)
オーブンをセットする洋さんの姿を想像すると…ロックンローラーがお菓子作るの、いいと思います。道具なくてもできるのあるし。発想豊かなスィーツが出来そう。
洋さん良かったですね。お仕事から解放されてリフレッシュ出来たのではないですか?
お嬢さんとのクッキー作り嬉しい体験でしたね。
後、ミュージシャンがクッキーを焼いてもOKですが画像はUPしないで下さい。(笑)w
イメージ大事です…キッパリと。