2years

7月28日 木曜日 曇り

二年か。僕には一週間くらいのことに感じるけど。君の葬列の日。じっとりと着慣れないスーツが汗ばんで、セミがうるさかったのを覚えてる。黒柳徹子さんがやたらと凛としてたのもね。彼女は本物だったよ。その魂が。そんなことも教えられた。

多分だけれど、世の中は君が望んだようには変わらなかった。つーか、悪化しかしなかった。でも、それをどうするかってことは、生きてる僕らの役目だと思う。

この前、相馬の市長がこう云ったんだ。震災によって両親を失った子供たちに最後まで教育を施すのが、行政の役目だって。もはや、彼が自民党でも、何でもいいんだ。そんなのクソくらえだ。彼が本気かどうか、問題なのはそれだけだ。僕はね、君が遺した子供に対する気持ちと同じように、ひどく納得した。彼らが大学を出るまで5億円かかるんだと。だから、何だよって思う。5億円、途方もないとは思う。でも、不可能じゃない。不可能と思った瞬間に、僕らにもう未来はない。僕はそう思うぜ。だから、やってみることにした。世界はあんたたちを見殺しにはしないってね。何とかしよーじゃねーか、その5億円。そんなこと云って、3000円しか集められない自分かもしれないけどね。目標はデカい方がいい。僕はそんな舟に乗ることにしたよ。どうか、見守っていてください。

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