4月7日 金曜日 雨
小学生の頃、なぜか持っていた小さなAMラジオ。片耳のイヤフォンだけで聴くことができるやつ。それが世界と自分を繋ぐ「どこでもドア」だった。高台にあった家から見える福岡空港に着陸していく飛行機。ラジオを聴きながら、いつかあの機体に乗って世界に行くんだと夢想する。実際に飛行機に乗るまで、実に20年の時を費やしたんだけどね。笑。
その小学生時代（なんと50年以上前 = 半世紀だよ！）に聴いていた福岡の名DJが亡くなったと。暮らしていた街に彼が居てくれた意味は果てしなく大きい。あの頃、彼がかけた曲は自分の血肉になっているし、スポンジのように片耳からの音楽を吸収した。だから、その功績には感謝しかない。
オレが月イチで寄稿している故郷のクリゼンのサイト。クリゼンの父上は栗田善成さん。「まずはラジオでおつかれさん」 という名物番組をやっていた。酒造会社のラベルデザイナー兼配達員というバイトをしていたオレは河原で弁当を食いながら、彼の番組を聴くのが好きだった。今でもあの遠賀川の河原の風景を瞬時に思い出せる。
自分がラジオをやるようになって、自分がラジオから受け取ったものを忘れないようにした。恩義ってやつ。マイクの向こうにリスナーが見える日はほんとうに宇宙に音楽に乗せてテレパシーを送っているようだった。
必ずどこかで誰かが聴いていてくれる。オレのギターを創っている人物も、うちのテーブルや椅子を創ってくれている人物も、エトセトラ。深夜にやっていたオレの番組を聴いていてくれたのだと。
そんな風に世界は繋がっていくのだ。
信じること。続けることの意味。週末の九州ツアーはそんな気持ちも込めて歌います。迷わずきてください。
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4/9まで、4/16横浜での「日曜日のリクエスト祭り」へのリクエストを受け付けます。どしどし応募してください。みんなと一緒にいい空間を生み出させたらと思っています。
このblogのコメント欄にどうぞ。9日まで受け付けます。ライヴに参加できない方も遠慮なく。
1. 名前（ニックネーム可)、年齢（サバ読み可）、性別、お住まいの地域
2. リクエスト曲（1曲でお願いします）
3. 聞きたい理由（ここでぐっとくると採用率あがります）
昨年の松本康さんに続き、鮎川誠さん、そして松井伸一さんまで、、、。
福岡県人の私としては、悲しみでいっぱいです、、、。
私も細々ですが、ラジオがきっかけで山口さんと繋がった者の端くれです。
だからこんなときこそ、山口さんたちや音楽の力を信じて、ライヴに参加しようと思います。
松井さん達も、それを望んでいる気がします。