8月20日 日曜日 晴れ
おはようっす!
まずはアナログ盤のことですが。初日、売り切れに関して、みんなから多数の問い合わせをもらって、わたくすもちょっと呆れたっつーか、なんつーかー。これ、去年と同じじゃねーかよって。言いたいことは山のようにあるんすけど、それをここに書いてもしゃーないので、善処するようSONYに連絡しました。いや、言葉が違うな。抗議しました。
進捗はここでお伝えします。ぷんぷん。
続・クソガキ通信。
クソガキはなかなかのインスピレーションをもたらしてくれます。普段、会ってる奴らとぜんぜん違うから当たり前と言えば、それまでだけど。
ずっと観察していて、奴には言いたいことが山ほどあるから、いつの日かこのblogを奴が読む前提で、今日は書いてみることにします。元クソガキからのメッセージだと思って受け取ってくれれば。
てか、自分がこんなに昭和の星一徹みたいなんだって、君のおかげで知ったよ。ありがとな。結構、スパルタ系の厳しい頑固オヤジ。
ところで、昨日寝たの、午前2時過ぎだよな。ひょっとしてホームシックとか、環境に慣れないとか、オレに気を遣って眠れないの(かも)って可能性もあったから、黙って見てた。でも、君はずーーーーーーーっっとゲームをやってた。ずーーーーーーっとだぜ。オレが親だったら、ぜったいこんなもの買ってやらないし、君がお年玉で買ったとしても、1日1時間限定だ。やりたけりゃ、1時間集中だよ!
なぜなら、それは「経験」ではないからだ。人を殴ったら、殴った方も痛いのだ。それによって、やっていいことと、そうじゃないことがわかるようになる。ヴァーチャルが怖いのはそこなんだよ。
おまけに君はゲームに必要なUSBのケーブルを忘れてきた。んなもん知るか、と思ったけど、今回に限り貸す。そんなに大事なものなら、忘れてるんじゃない。そのくらい自分のことは自分できなきゃダメだ。
案の定、朝は起きてこなかった。当たり前だ。何時間ゲームをやってたんだか。朝飯の都合があるからオレは3時間待ってみたが、しびれを切らして起こしたら超不機嫌。ふざけてんじゃない。ここのルールに従わなきゃいけないのは君だよ。こっちも生活のメインは君になってるんだから。大いにリラックスしてほしいけれど、それとわがままとは違う。
いただきますとごちそうさまはこころから言うこと。君が喰ってんのは命だから。喰ったら、自分が喰った食器くらい運ぶこと。
大自然の中にいるのに、一歩も外に出ようとしない。ここはインスピレーションの宝庫なのに。ランニングに誘ったけど、ベッドでゲームを選んだよな。笑。100歩譲って、君の人生だからそれは認める。でも、君は気づきの機会を失ったとも言えるんだよ。
仕方ないから、阿蘇の火口ツアーに連れ出した。乗り気じゃなかったのに、火口を見て大フィーバー(それはオレも嬉しかったさ)。やっと上がった君を見てほっとしたけど、その後はずっと爆睡。当たり前だ、ずっとゲームやってたからな。
どうでもいいけど、ありがとうとごめんなさいがこころから言える男にまずはなってほしい!次に自分のことより誰かを思いやれる男になってほしい!君にある種のタフさがあるのは認めるし、そうしないと生きてこれなかったのはわかる。でもな!だからこそ、人のことを思いやれる人間になってほしいのさ。
君に注がれる愛は君が世界に注いだ愛の総量に等しい。だからもっと誰かに、何かに、情熱を込めて愛を注いでほしいんだよ!その対象がゲームじゃなくてさ。でも、君のおかげで「ゲームボーイ・ブルース」って曲をモノにしたからおあいこか。笑。
最後にひとつだけ。将来なりたいものを尋ねたら、ちゃんと応えてくれた。とっても嬉しかったよ。はっきりと伝えておくけれど、それには100%なれる。なれるけれど、このままじゃ難しい。人はそうなれなかった理由を社会や世間のせいにする。でも、それは違うよ。本人がそこまで本気じゃなかっただけの話なんだ。だから、遠くを見て、今日という1日を懸命に生きてほしい。それは愉しいことなんだぜ!ちっとも辛くなんかない。毎日、自分でLIFEを切り拓いていくこと。
最後にオレからプレゼント。ぜんぜん意味わかんないだろうけど、オレの大好きなジェシ・デイヴィスってギタリストがいてね、ネイティヴ・アメリカンなんだよ。でも、昔の人だから実際に弾いてる姿、昨日初めて映像で見たのさ。
こんなに嬉しそうにギターを弾く人なんだって知って、オレは幸せな気持ちで満たされた。ギターを弾く喜び。ものすごく苦労した人だけど、だから、好きなことを仕事にする喜びを知ってたんだってさ。
素晴らしい。どんなことであれ、こんな気持ちでLIFEに取り組んでくれたらオレは嬉しい。たまにしか会えないけどさ、オレは厳しいと思うけど、いつでも会いにきなよ。君が18になって一緒に飲める日を楽しみにしてる。
たくさんの愛。星一徹より。
甥や姪がウチに来ると、家では時間制限されているから、これでもかというほどゲームしてます。
子供に悪気はなくて、アトを引くキリのないゲームや動画に、物心つく前から心掴まれちゃってるんですよね。
わたしは勧められるまま15歳の時に初めて飛行機乗ってロサンゼルスの叔父の所に滞在して、連れて行ってくれる観光とかお手伝いとか子守りとかそれなりにやったけど、30を過ぎてもう一度訪ねた時、その空の青さ、広さ、木々の高さ、芝生の美しさ、やっと目に入ったかなあ。
都会育ちだと、異世界すぎて自然が目に入らないんですよね。
異世界での経験が貴重だから吸収しようという発想もモチベーション無い。
その子が阿蘇の自然の凄さと、山の家のオジサンが何を何を伝えたかったか、感じたり想像できるようになるのも、20年くらい後なのかもですね。
林業みたいに、20年先を期待して世話してやるのもワルくないかも?笑
それでももしまだその子がそこに居るならば、最後の1日くらい、「ゲームやめて走ってみようよ!」とか、何か仕事を任せて苦戦させてみるとか、カラダに刻まれる機会を作ってあげても良いのかも。
へとへとに疲れた後のお水の美味しさ、ご飯の美味しさ、自分から目を上げて山見渡すキモチを少しは味わえるかも?
ヒロシさんにとっては、今時のコドモの典型を体験する思わぬ機会になりましたね。
感謝も感動も少ない、手応えのないそのもの足りなさ、よくワカリます。
子供ってそういうものだと思う。
自分自身でハッと気づくか気づかないか。
そこで将来への展望、野望、やりたい事がクリアになってくると。
私自身も漠然と子供の頃生きてきて、やりたい事もよくわからず。
大人になって就職してからようやく自分の生き方が見えてきた気がする。
気づく子供気づかない子供色々いるけど。
大袈裟に言うと、大人は子供には生き方のヒントを与えて子供がそれを感じ取って生きて欲しい。
10歳の少年はもう帰っちゃったんですか。
あと、一週間くらい一緒に過ごすともっと見えてくるものがあって、もっと互いににおあいこ共感できちゃったのかもと思いました。
でも、やっぱ、10歳くらい(15歳くらいになるともっと自我も芽生えて来てるんでちょっと厄介かも)の心がまだ柔らかい子供と一日でも過ごせたことをうらやましく思います。
本日午前中、HMVオンラインで「陽はまた昇る2023 Vinyl Edition」が予約可能でした!これで「優しきうたよ」と「怒りの門」をアナログ盤で大音量できけることの楽しみを糧に明日からも生きていきます。
それとクソガキくんのおかげでYou Tubeタジ・マハールのすんごい映像が観れた!ジェシ・デイヴィスの楽しそうな表情がわかりやすいのは3分40秒あたりだけど、ちゃんと全部観てからね。私は動く「ジョン・サイモン」を初めて見た。この人のソロ・アルバム(とっても情けない、いや、幽玄な声)についてもいつか阿蘇の星一徹さんから教えてもらえるといいと思います。
Tomorrow May Not Be Your Day。曲タイトルと今回のブログの内容が少しかぶるようで偶然でしょうか(笑)。尚、「リコリス・ピザ」という昨年話題になった青春映画のエンディングテーマにもなったそうです。
この曲を山口さんのハンドクラッピング付きボーカルでHEATWAVEで聴いてみたいです。なんか2階に居る息子を「ご飯ですよ!」と呼ぶおかあちゃんの催促の手拍子にきこえてきました。「ゲームボーイ・ブルース」のB面でお願いします。
ロバート・B・パーカーの「初秋」を思い出してしまいます!
わあ、私もすぐに「初秋」を思い出しました!
大好きな本です。
山口さんは読まれたこと、あるのかなあ…
(笑)クソガキ通信…きっとヒロシさんの思いは伝わると思いますよ!今の時代、色々な家族形態が存在し、自分も母子家庭(子供10歳時)との出会いで家族となり十数年になりやす!血の繋がりは無くとも精神、本気の思いは必ず伝わります!ヒロシさんとも会いたがってるんで今度連れて行きます!…でヒロシさん!飲酒はまだ二十歳以上でっせ!今んとこ(笑)
自分も「初秋」思い出しました!
スペンサーが男の子(名前忘れた)にしたアドバイスは自分にも刺さりました。
きっと山口さんの預かったクソガキ(失礼)にも刺さっていて、今後の人生で折に触れて思い出すのではないでしょうか。