Recording day #080

10月6日 月曜日 晴れ 

 初めてクロールで25メートル泳いだ日のこと、覚えてますか?

 息継ぎも完璧じゃなくて、最後の方は面かぶりになりながら、根性で泳ぎきる。そんな感じです。ってわかんないか。ははは。

 もうすぐ向こう岸に手が届きそう。でも、まじ苦しい(笑)。

 ひとつだけ思うのは、音楽は深遠だってこと。どんなに身を削っても、何処にもたどりつかない。たどりついたって実感が1ミリもないまま死んでいくのね。

 えっと、ツェッペリンの映画はこれから観るのを楽しみにしている人がいるので、言及は控えます。

 今、The Whoの「The Kids are Alright」もやっていて、これはヴィデオで穴が開くくらい観たけど、映画館で観たいなぁ。ものすごい悪影響があって、HWがステージでジャンプしまくってたり、腕を振り回してたのは全部この映画の悪い影響です。今じゃ、そんな時代を知る人も少ないけど。僕がバイトしてた自動車教習所で夜中にジャンプやアクションの練習ばかりやってたよ。圭一がどっかからストロボを借りてきて、その動きの練習とか。

 音楽とまったく関係ないやん。

 でも当時(1982年くらい)、あの映画をどうやって観たのか。たぶん海外から流れてきたブートレッグのコピーみたいなやつだったんだと思うなぁ。少なくとも正式には発売されてなかったと思う。ステージアクションを研究するために、テレビは見ないくせに、小さなテレビとベータのヴィデオデッキを持ってた。ネットなんてなかったけれど、それでいろんなものを見て身につけた。いい時代だったなぁ。

 今月はね。ビル・フリーゼルもやってくるのです。黄金のトリオ。これは体験したいけど、行けそうにない。。。

 みんなもね。気になるライヴはぜひ、行ってください。ライヴだけは代替が効かないんです。というのもね。

 90年代の初頭、サンフランシスコでデッドを見る機会があったんです。でも、旅で疲れていて行かなかった。その後しばらくして、ロンドンからの帰りの飛行機でジェリー・ガルシアさんの訃報を聞いたのです。あれは、人生で5本の指に入る数少ない後悔。ガルシアさんの教え。「今という瞬間は今しかない」。

 モーガン・フィッシャーがスウィンギング・ロンドンの時代にジミヘンをパブで1メートルの距離で体験してたって。僕の場合、それは500円で観てたルースターズかな。

 なんだか、とりとめもない記述になったけど。

 息も絶え絶えなんです。それでも更新するオレを褒めてください。

 インスタに投稿しておいたけれど。この国のあらゆる妖怪をフランス人の写真家が記録した写真集、ようやく手元に届きました。以下、抜粋。

————

フランス人の写真家、シャルル・フレジェが撮影した日本の土着の実在する妖怪の写真にこころ奪われている。
 
この本ずっと探してた。

魔物、神や霊、様々な境を行き来するものたち。

精霊とも怪物とも亡霊とも違う。東北から沖縄の離島までの魑魅魍魎。

鹿児島から南なんてポリネシアと繋がってんじゃないか、みたいな。

ほんとは豊かな国なんだよなぁ。

このイマジネーション。ほんとに素晴らしい。写真作品だから、ここに載っけるなんて失礼なことできないけど。ぜひ。

はじまりはね、人口89人。トカラ列島にある悪石島のボゼって調べてみて。

むっちゃ会いに行きたい。てか行くと思う。

————–

 みんなもビビビときたら、検索してみて。

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Recording day #080 への5件のコメント

  1. ハートロッカー より:

    最近山口さんの言葉を読むにつれ年齢を言い訳に出来ないなと思うよ。

    ガンバレ俺。

  2. nobu より:

    気になるライヴ・・・
    12日の日田での小鹿田焼民陶祭にうかがいたかったのですが、地元の祭りと被ったため泣く泣く断念しました。15年ほど前に山口さんがいらしたときには子供と一緒に行って小鹿田焼を購入したのですが。
    ところが先週のこと、新聞社のネット記事にて翌日の13日に佐賀の神崎にてブライアン・ブレイドの公演があるとのこと。正直、目を疑いました。で、速攻でチケットを購入。
    1部がピーター・バラカンさんのトークイベントで2部がフェローシップの公演。
    以前のこのブログやダニエル・ラノワやジョー・ヘンリー等の作品で彼を知ったのですが、ジャズの公演とはいえほぼ地元でブライアン・ブレイドの生のドラムを見れるとは文字通り夢にも思いませんでした。
    12日は残念ですが、13日に存分に楽しみたいと思っています。

  3. 萩原晋也 より:

    山口さん
    お疲れ様です。

    「こころをとらえる響きを求めて」鈴木惣一郎
    今少しづつ読んでます。
    買ってましたが、
    読む気が出てきました。
    息も絶え絶え、分かります。
    アルバム楽しみです!!

  4. 鳩さぶろう より:

    レコーディング制作の日々の苦しみは、
    わたしには想像もつかないです。

    そうやって産み出された音楽に、ずっと助けられて生きてきたのは確かなこと。ありがたき幸せです。
    苦しいときに、誰にも言えないような気持ちに寄り添ってくれたのは音楽。

    6年前、山口さんのギターの音色に出会った曲を聴いてみましたが、やっぱり沁みて涙。

    2019年でしたが、出口の見えない毎日でしたが、苦笑
    なんとかライブに行く旅を実現して、初めて山口のステージを見ることができました。

    今も同じようにもがいてますが、音楽が心の糧。
    それは変わらず。。
    生活とライブの折り合いをつけられるようにしたいのが
    ずっと目標のひとつなんだが、気合が足りないんだな。苦笑

    長々失礼しました。

  5. fujiiku より:

    こんなすばらしい文章を毎日書くことができる洋さんは最高です。いつも楽しみにしています。

    気になるライブは極力行くようにしていますがさすがにスタンディング
    は厳しくなってきました。Paul BradyさんとP.P.アーノルドさんのチケットは購入しました。もちろん12/26はスケジュールあけております。

    私が初めてみたルースターズは2000円ぐらいだったかな?花田さんがVOを始めたころだったと思います。

    CDは発売が伸びてもかまいませんので洋さんが本当に納得したものを出して欲しです。それまで待ちます。

    写真集検索してみますね。ありがとうございます。

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