現実逃避

9月5日 水曜日 晴れ

「理想に近づこうと努力すればするほど、理想は遠ざかっていくものだ。しかし、理想の実現よりも、はるかに価値あることは、熱い思いをもって前に進み続けることである」。『ガンディー 魂の言葉』

困難な嵐の中に居ることは、ひょっとすると、そんなに不幸なことではないのかもしれないと最近思う。何故なら、嵐が去ったあとに「あのとき、オレ、確かに生きてたなぁ」と思うからだ。まっただ中に居るときには、そんなことを考える余裕はどこにもないのだけれど。

周囲にバカだと云われても、身の程知らずの斜面つーか崖をスキーで挑んでいる(正確には滑らせて頂いてる)ときが好きだ。それは単に無謀だって話ではなくて、冷静に興奮してる不思議な精神状態で、たとえ吹っ飛ばされても、何だか妙に嬉しい。崖の上に立ったときのチビリそうな感じがたまらん。何でこんなことを書いたかと云うと、昨夜寝床で読んでいた、岡本太郎さんの本に同じようなことが書かれていたから。ああ、一人だけど、独りじゃないんだ、と、妙に納得した。

ああ雪山に行きたいなぁって、これ現実逃避?

滑るというより、崖に張り付きながらズルズル落ちるって感じだけど。むっちゃ恋しい。

滑るというより、崖に張り付きながらズルズル落ちるって感じだけど。むっちゃ恋しい。

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現実逃避 への3件のコメント

  1. Terra より:

    現実逃避だと思います。
    海外の雪山で命懸けての遊びなんて、庶民では決して真似できない贅沢ですね。

  2. 自転車乗り より:

    本当にやりたい気持ちがあれば 別に庶民でもできると思うなあ 気持ちがないからできないんだよね。海外じゃなくても日本にいい山いっぱいあるし。別に命かけなくてもいいしね。人間行きたくなければ近くの役所にも行かないし 行きたかったらどんな遠くの国にも行く それと一緒ですよね。

  3. Koike より:

    確かに、忙殺されると、ふとした瞬間に、めったにできない贅沢な時間に思いを馳せてしまうもの。忙殺あるあるですね。これって実は、脳のガス抜き機能かも。本当の現実逃避って、大事な仕事をマジに放り出して、本当に行っちゃう奴のことだと思います。妄想だけで「逃避」と責められたんじゃあ、窒息しちゃう。もっと言えば、本当に行っちゃうバカって、厄介なことに、憎めない奴だったりする。

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