大きな愛

11月24日 土曜日

少し無茶をしてでも、「何かがある」と直感がそう云ったなら、人生は一回きりだからして、その瞬間に立ち会った方がいい。今までも、これからも僕はそうするだろう。

京都から神戸に逆戻りして、ヤイコさんのツアーの最終公演を観させてもらった。オーディンスに「そうまかえる新聞」が配られていて、スウェル・シーズンが流れる中、僕は2階席の一番前で、たくさんの人がそれを読んでいるのを眺めていた。隣に座った知らない青年は時間をかけて熟読してくれていた。何とかいうか、その。とっても嬉しかった。

実のところ、彼女のライヴを観客として観たのは、もう7年くらい前のことだと思う。その間に何があったのかなんて詮索することにはまるで意味がなくて、ただただ、彼女は大きな愛を持つ人になっていた。シンプルでタイトなバンド、そして愛のあるスタッフとともに、それを観客に循環させていた。素晴らしかった。僕が知る限り、彼女はどんな時も、努力を怠らない人だ。今日という一日を精一杯生きようとする誠実な人だ。それはどんなに格好がロッキンな人よりもロッキンなことだと僕は思う。素晴らしいエネルギーをありがとう。

たった今、600キロ弱の道のりを走らせて家に帰ったのだけれど、その長さがまったく苦にならなかった。さぁ、ビールを飲んで寝よ。明日をいい一日にしようと思う。

追伸
客席で声をかけてくれた君。神戸で教師をやっているって云ってた君だ。君が誰だったのか、帰り道にようやく思い出した。いいライヴを観てぽーっとしてたんで、ごめんね。Life goes on。君に幸あれ。

神戸の本屋で敬愛するヴォネガットの遺作を買って読んだ。

神戸の本屋で敬愛するヴォネガットの遺作を買って読んだ。

3ページ読んで、既読だったことに気づいたけど、素晴らしいものは、素晴らしいから何度でも読むさ。

3ページ読んで、既読だったことに気づいたけど、素晴らしいものは、素晴らしいから何度でも読むさ。

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大きな愛 への2件のコメント

  1. 神戸の教師S より:

    とても素晴らしいコンサートでした!

    ヤイコさんは定期的に神戸に来てくれていて、観るたびに「大きく温かく」なってきています。大きな愛を僕も受け取りました!
    そして、10年ぶりぐらいに握手してもらった山口さんも「大きく温かく」なっていました。
    変わらず、ずっと応援しています!

    今日は、コンサートがあった神戸国際会館前から始まる「神戸マラソン」のボランティアに参加してきました。大きな愛の変わりに、沢山の水を配ってきました!

  2. Froggy II より:

    もう10年以上前に読んだ本だったと思うけれど(司馬遼太郎さんとドナルド・キーンさんが対談している本だったような気がします)。「ユーモア」の語源はラテン語の「フモーレス=体液」だという話がおもしろかった。体液がなければ人は生きられないし、それと同じくらいユーモアは大切なんだ・ってことを古代の医者は知っていたのかもしれませんね。どちらも心地よい温度で体のなかをめぐらせたいな。
    そして、笑わせようと思わずとも 誰かを笑顔にできたなら最高。
    …なんて思いつつも「誰かを笑顔に・なんて考えること自体、傲慢なんだYO!」って、自分にセルフ・ツッコミする本日満月の夕べです。笑

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