嵐の日の原始人

7月3日 水曜日 雨

昨夜はひどい嵐でした。

星が輝かない夜は漆黒の闇に包まれます。自分のてのひらさえ見えません。荒れ狂う風、叩きつける雨。次第に自分と闇との境目が分からなくなってきて、どっちが荒れてるのか不明になります。たぶん、両方、かな。じっとしている以外に方法はないので、頭蓋骨の裏のスクリーンに浮かんできた映像について、いろいろと考えてみるのです。

九州に居たのはわずか一週間くらい。その間にどれだけの迷える子羊に会ったんだろう?ある者は送り込まれ、ある者は自分の力でやってきて、ある者は僕の目を見てくれなかったのです。だいたいに於いて、みんなひどい勘違いをしています。僕がとっても強い人間で、相談するには最適だと思っている。それね、ものすごい誤解。ワタスはね、弱いす。ひ弱なのが嫌なんでこういう生き方をしてるだけです。だから、問われても、確たることは何も応えられません。昔に比べれば、そんなに迷ってはいないけれど、僕も羊であることは間違いないです。

人はね、生まれる場所や国や親を選べません。(ま、選んで生まれてきたとも思うけど)スタート地点からして理不尽だと思うのです。では、ハイソサエティーに生まれたら即幸福かって、そんなこともありません。僕が知るかぎり、金持ちも、貧乏人も、有名人も、市井の人も、みんななにがしかの理由で悩んでいます。じゃ、何のために人は生まれるのかって?この頃、思うのです。人には役目ってものがあります。僕にもあります。訳も分からず、七転八倒しながら、前に向かって歩いていたら、それは与えられたのです。誰にって、僕の言葉で云えば、宇宙に、かな。前より少しは楽になった気はします。だから、やって来た子羊たちには「自分と世界がどう繋がっているのか。そして、あなたの志が何処を向いているのか」。って話すだけです。かつてそれを僕に問うた人が居たからです。

さて、山を下ります。1200キロの旅です。

雨に打たれながら、この道を走ったとです。最高。良い子は真似しないようにね。

雨に打たれながら、この道を走ったとです。最高。良い子は真似しないようにね。

しかし、この慌ただしさ、何とかならんのか、とは思う。

しかし、この慌ただしさ、何とかならんのか、とは思う。

麓のうどん屋でこれをアップしてるのです。

麓のうどん屋でこれをアップしてるのです。

少しだけ夏の香りがするよ。

少しだけ夏の香りがするよ。

じゃ、また還ってくるぜよ。

じゃ、また還ってくるぜよ。

今月あたり。

今月あたり。

 

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

嵐の日の原始人 への13件のコメント

  1. 地元でライ部 甲斐 より:

    道中お気をつけてお帰りくだパイ♪

    地元でライ部が地元とどう繋がっているのか。
    そして、どう繋がっていくのか。
    僕達の志が向う先の光が見えた気がします!

    アニキありがとう!!

  2. 愛ぴょん より:

    お気をつけて。
    ヒロシさん、ギュッ♡ ギョッ⁈

  3. けいこ より:

    福岡の雨は大丈夫だったでしょうか?
    楽しい時間をありがとうございました。
    またライブに行ける日を楽しみにしています。

  4. Aki44 より:

    あー深呼吸したい。

  5. うっちゃん より:

    弱くても、ポジティブに生きる。それに尽きるのだ。
    “今でしょ!”とか言って喜んでいる人たち
    そんなことheatwaveは、20年前から言ってまっせ…笑

  6. rieko より:

    強く立派なひとも心はメッキ。傷つきやすくても裸の魂で走り続ける羊でありたいです。(やまぐちさんは羊にしては足が速過ぎですね…)

  7. Froggy II より:

    アンタはなぜ生きてるのか?と問われれば、「生きるために生きる」と答えます。私もずっと生きる意味や自分の役目、人生の価値などを求めていたけれど、ある日これが自分の弱さだと思ったんです。だから今は自分に必要なこと・やりたいことを日々淡々とやる、価値も役目もどうてもよくて。そんな、ものすごく冷めた強さがほしい。光や風のようにただ宇宙に「在りたい」のです。人は生きてるだけでその人の家族、友人や仲間など、誰かにとっての希望だと思います。自分の命そのものが他者の役に立っている、つまり価値の根本がそこにあると私は信じています。あまいかな。笑

  8. りん より:

    原始人さんから羊さんですね。漆黒の闇の中は思考に冴える世界なのかもしれません。
    ブログを読んで思い出したのが、長野の善光寺さんの「お戒壇めぐり」。それこそ漆黒の闇の中を歩き回り”極楽の錠前”を探り当てるというものです。
    経験して思ったことは人生ってこういう事なのかなと。先の事なんて誰にも分からない。だからただ生きて死ぬ(極楽)だけ。闇の中を進むんだから不安になったり転んだりする時もあるだろうし、起きあがらないと前には進めない。
    私は四苦八苦という言葉が好きなんです。辞書をひいて改めてその意味を知ると面白いのです。
    人は生きているだけで苦なんですね。
    だからその苦しみの中でも色々な方法で安寧を求めるんではないでしょうか。
    私は音楽で楽しい時間を洋さんから頂いて感謝しています。
    また人間に戻って還ってきたら、とびっきりのロックンロール☆をお願いします。
    それから未体験でしたら是非8月の長野で漆黒の闇を体験して下さいね。
    1200キロの運転お気をつけて。

  9. 天野 秀次 より:

    命の灯火が消えるのを待つ人、なんとか心をこめた大丈夫を言うぐらいしか出来ない私。それでも貴方にあえてよかったと両の掌をあわせ伝えてくれる人・・・よういされているやくわり・かな?

  10. 愛ぴょん より:

    froggy II さん、あまくなーい、と思うぜよ。
    価値や役目を自分に見い出したくて、ついつい求めてしまいますが、よくよく考えたら、それは驕りのようなものですよね。
    淡々に、精いっぱい在りたいです。

    カゼ、はやくよくなるといいケロ☆

  11. 林檎 より:

    美しい所ですね。
    私の住んでいる県にも似た景色の高原があります。
    今年もその場所に一番大好きなお花が咲く頃に行けそうにないです。
    山口さんの写真で、そこに行った気分です(^^)
    長い道のり、どうぞお気をつけて!!!

  12. Froggy II より:

    >愛ぴょんさん
    ちょいと、あんたもお腹出して寝ないように気をつけるんだよっ。いつもありがとさん!

  13. 愛ぴょん より:

    カエルのねえさま、ガッテンです!
    ありがとうごぜいます。
    は〜やく元気になってケロ〜♪

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>