天候不明 海の上の人

9月27日 土曜日

新門司港で東京行きのフェリーを待っています。

これから丸1日は船の上の人なので、予約投稿ってやつです。更新できないんだから、やらなくていいじゃんって思うんだけど、決めたことをやらないのがどうにも気持ち悪いんだよね。笑。

よく毎日そんなに書くことあるね?って。あるよ。生きてたら。話すことはなにもないけど、書くことなら無限にある。日々って、気づきの連続じゃん。知らないことだらけだし。

閑話休題。

総じて、素晴らしい旅の日々でした。ほとんど雨が降ってたけど、それはそれでたくさんインスピレーションを受け取りました。自然はね、とてつもなく偉大です。新しいアルバムの全20曲、ミキシング完了しました。これから都会に戻って、フィニッシュに向けて走ります。やったぜ、オレ。

故郷のライヴに来てくれたオーディエンス、たっくさんのともだち、ほんとうにありがとう!!!!!

さっき、コンビニで立ち読みした「クロワッサン」に比較的わかりやすい小鹿田(オレの勝手に実家がある里)の記事が載ってました。小鹿田のことを知らない人はぜひ読んでライヴに来てください。あの里に音楽を響かせることができるなんて、無上の歓びです。まじで。

それとバイクに乗ってると、やたら危険だと言われます。確かにね、安全ではない。でもね。この歳になって、バイクで事故ったりするの、超絶格好悪いと思ってます。なので、細心の注意を払います。それでも事故る時は事故る。そんなもんです。でも、少なくとも新しいアルバムにバイクに乗らなきゃ描けなかった曲が3つはある。それって、オレにとっては大したことなんですよ。

たまーにね。ともだちと走ったりするけど、基本一人です。バイクまで群れる意味がわかんない。いい歳こいたおっさんが爆音旧車で群れたりしてんの、ほんとうに苦手です。オレ、暴走族を堰きs止めて説教したことあります。独りで。

「おまえら、じいさんばあさんはこの時間寝てるんだよ。群れてるのがどんだけ格好悪いかわからんのか、そんなに走りたきゃ、サーキットに行って本気で走れバカタレ!」って。あまりの剣幕に散会してくれたよ。人には勧めないけど。

いつも書いてるけど、自分のポテンシャルを使い切って死にたいんす。ただ、それだけです。まだまだ無限の可能性を感じています。伸びしろマックスとは言わないけど、かなりある。それはわかる。

ハートランドに還る方法にしても、いちいち面倒くさい方法を選びます。だって、それがいちばんワクワクするんだもん。でも、これからの船旅はやることがたくさんあって、ずっと仕事をしていると思います。アーメン。

あ、今日育った町をバイクで周ってきました。かつて実家と呼ばれた家も。なんだか浦島太郎になったみたいに変わってて、悲しかったけど、神社仏閣だけは子供のときのまま。池の形まで記憶通り。それはとってもよかった。

福岡は市長がどうかしてるんです。ホリエモンもね。なにが天神ビックバンだ。跡形なきまで街をペカペカに破壊しやがって。あいつら、ほんとに許しがたい。おまえらはバカなのか!って。次の世代に遺さなきゃいけないものがあるんだよ。そんな意味でも小鹿田の記事、読んでください。ヒントに溢れてるよ。

 

 

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山を降りる

9月26日 金曜日 曇り

後ろ髪を引かれながら、山を降りる。

行いが悪いのか、中途2度も雨に打たれながら、大分山中の勝手に実家へ。手作りの美味しいものをいただいて完全に癒される。来月、この家の前庭でライヴをやることになっているからして、ぜひぜひ来られたし。9軒の山あいの窯元の里ににゃんと期間中2万人の来訪者ゆえ、交通混雑が甚だしいので、定期バス、臨時バス、シャトルバスなど、各自調べてきてね。ライヴは無料なので、暮らしを彩る器をゲットされたし。

ちなみに渡辺圭一の還暦祝いに「夫婦茶碗」をゲットさせていただいたよ。

急ぎ、今度は渋滞に巻き込まれながら福岡へ。

本日、めでたく還暦を迎える渡辺圭一のお祝い。奴はもうなんというか、兄弟みたいなもんなので、互いの遍歴を嫌っちゅーほど知り尽くしているのだが、こうやって還暦を迎えてくれると自分のことよりよっぽど嬉しい。こんなにたくさんの人たちに祝われているのが、もっと嬉しい。

てか、こんなに気配りできる男だったっけ?笑。

もちろん夫婦茶碗は渡したけど、隠し球を用意しておいた。同級生の奥さんが素晴らしいシンガーなので、歌ってもらって一緒に生音で「you’ve got a friend」を演奏。居合わせた皆が静かに聞いてくれて、とっても良かった。ちょっとだけアイルランドのパブみたいだったよ。ここはハズせないので、山でめっちゃ練習しておいた。ほんといい曲。歌、素晴らしかった。無茶振りに応えてくれて、ありがとう。

このごろ、LIFEは悪くない、とつくづく思う。人の歓びの方が自分のことよりぜんぜん嬉しい。

圭一、おめでとう!

これにて九州でのミッション、コンプリート!また来月帰ってくるけんね。あ、墓参り、まだ行ってない。汗。

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山の生活day#016

9月25日 木曜日 曇り 

 山を降りる朝。

 ゆったりと過ごす、なんて書いたけど、実際のところは1日じゅう馬車馬の如く働く1日でした。ゴミをまとめ、麓の焼却場まで。ベリー細かい分別。家中の掃除につぐ掃除、車両の整備、パッキング、積み込み、薪の補充、エトセトラ。

 なによりも気になっていたのは。最近星を見たくてロフトで寝ていたので、巨大な蛾が2匹ロフトに迷い込んで深夜に生きようと脱出しようともがいていたのを知っていたのです。このまま見殺しにするか、助けるか。

 助けよう。そう決心したはいいものの、窓に誘導するのがたいへん。言うことなんて聞いてくれないし。笑。格闘数十分。2匹とも脱出に成功。ここでも箒が役立ちました。なんだか、むっちゃ達成感あったな。

 蛾の恩返しとか、あるかも。笑。

 オレからのメッセージはとっても単純です。

 人生は1回きりのアドベンチャー。迷わず行けよ、今すぐ行けよ、明日じゃなく、それ、今すぐやれよ。こんなに簡単なことなのに、できない言い訳を探す意味がわからない。just do it!じゃなくて、do it now!。ただ、それだけ。

 オレもね、学んだんです。やる人は誰に言われなくても黙ってやるんです。振り返ってみたら、誰かに「やれ!」なんて言われたことないもん。すべて、自分の意思。

 せっかく生まれてきたんだもん。ポテンシャルはもっと使った方がいいよ。

 じゃ、山を降ります。

 たくさんのインスピレーションをありがとう!!ハートランド。

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山の生活day#015

9月24日 水曜日 曇り 

 急に寒くなりました。

 山の暮らしも終盤を迎え、帰る準備をしています。とはいえ、機材を撤収してしまったので、まるで急に定年になった人みたいに、なにをしていいのか、時間を持て余しています。多動性で動いてないと死んでしまうマグロのような性格なのだと、今更ながらに知った感じですかね。笑

 ハートランドで暮らすのは大変だけど、自分に合ってると思います。初めてNYに行ったときのように、自分が自分のままで居られる。光回線もテレビもそこまで来てるんだけど(実はコミュニティー単位の契約なので、お金も払ってる)あえて引いてないのです。その隔絶感が自分を落ち着かせるのか、と。

 都会とのやりとりは某ソフトバンクを離脱して、キャリアを変えたので、テザリングで事足ります。必要なときにアクセスするので十分。メールは1日に1回しか見ない。驚いたことに、メールの数が激減。なるほど、これまで反応が速すぎたのか、と。笑。

 風、ひかり、星、雨、エトセトラ。自然は偉大です。家に中に迷い込んだ虫が必死に生きようとしてもがいているのを見ると、自分が死ぬことなんて、ほんとうに大したことじゃないんだと思えてくる。生まれてきて死ぬ。ただ、それだけのこと。大きな円環の中に身を置くことが気づきをたくさん与えてくれるのです。己の存在の矮小さゆえ、自らの宇宙を知るって感じかな。

 帰ったら、山の生活に半分くらいシフトすることを本気で考えてみようと思うのでした。

 今日はゴミを捨てに行ったり、家をメンテしたり、冷蔵庫を空っぽにしたり。ゆっくり1日を過ごしてみます。

 震災からの復興って、簡単に言うけれど、今年ようやく復興したって思いました。そのくらいのタームが必要なんだ、と経験してみてしみじみと。昨日、被災したときの写真を久しぶりに見ました。こりゃ、こころ折れる。

 でも、諦めないこと。こころに火を灯して、ひたすらゆっくりと前を向いて進むこと。いつか必ず、めげなくて良かったと思える日が来ることを知りました。昨日、薪ストーブで焼いたハンバーグの美味かったこと。

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山の生活day#014、Recording day#075

9月23日 火曜日 雨

にゃんと!

この山でやろうと思っていたすべての作業が完了しました。途方もない量だったので、深く考えず、とにかく前を向いて進んできたのですが、やっぱり都会でやるより相当捗ったんすね。煮詰まったとしても、「山の労働」は死ぬほどあったので、気分転換には抜群の効果。ほんとうのことを言うと、たくさん運動もして、クリーンな身体になって帰りたかったんだけど、さすがに筋トレ以外はやる時間がありませんでした。

でもまぁ、ベストは尽くせた、かな。

機材がセットされていると、ついつい貧乏性で仕事にむかってしまうので、思いきって撤収しました。笑。性格的にその方がいい。これから家にたどり着くまでの5〜6日、音楽から離れてみます。帰るのに5日。外国か!って、この面倒くささも好きかも。

この時代の良さって、トータルリコールできることです。昔はスタジオ代の高さゆえ、巨大なコンソールの前でミキシングを始めると、その日のうちに結果を出すしかなかったのです。でも、今はたとえば5月に放置していたものを「save as」してあれば、9月に山で聞いてみて、なにが良くなかったのか瞬時に判断できます。つまり、行き詰まったことは、一旦放置してみて、客観性が戻るまで、他の仕事に集中できる。しかも、都会、湘南、阿蘇と場所を変えることができる。これはコンピュータ時代、ならでは、かな。

撤収して、久しぶりにバイクでブンブン。かのケニー・ロバーツが愛したワインディングロードが南阿蘇にありまして、その名も「ケニーロード」と呼ばれています。ミルクロードややまなみハイウェイよりは、バイクのすべての動作を理解していないと走るのが難しい道です。人馬一体って楽しいよ。バイクはほんとに鉄の馬だね。

でも、もう、ちょっと寒かったかな。立ち寄った店のコーヒーが美味しかった。

家に帰り、遂に薪ストーブに火を入れました。今日から焚き火部じゃなくて、ストー部。笑。地震から9年。重すぎて、地震で動いた場所から元には戻せていないけれど、試運転ではなく、本運転。9年ぶりに簡単な料理もやってみました。焼いただけだけど、嬉しくて涙出たなぁ。やっぱり美味しい!遠赤外線。

アイルランド製のこの薪ストーブ、火事になっても、鋳物ゆえ、これだけは焼け残ると言われていて、自分が持っているものの中でも、最高に好きなものの部類に入ります。なにより、火をコントロールできるってことは人として、たいせつなことで、みんなを暖かくできると、人として階段を昇ったような錯覚を覚えます。

目もこころも身体もあたたかい。

素晴らしい!諦めなくてよかった。

 

ところで、新しいiPhoneのデザイン。ひどいね、、。持ちたくない。これはジョブス、怒ってると思うぞ。これを機に捨てるか。いや、まじで。変節とか変質とか。ユーザーや国民はちゃんと見てないとね。マイノリティーだったアップルが世界一の企業になり、本流になって腐っていく。ならばユーザーもそこから離れることで、自分の生き方を変えるチャンスなのかもしれないし。とはいえ、30年以上のアップルユーザー。はてさて、どうしたものかね。

政治家もしかり。首相交代って、もはや茶番でしかない。前も書いたけど、小泉某が首相になったら、まじで日本国民を辞める方法を考えます。

継承されなきゃいけないことってあると思うんよね。新庄監督が素晴らしいことを言ってました。リーダーかくあるべし。

「プロ野球の存在意義 そこの街に住む人達の暮らしが少しだけ彩られたり単調な生活を少しだけ豊かにする事に他なりません」。

素晴らしい!。自分が言ったのか、と錯覚しそうな言葉でした。笑。

 



 


 

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山の生活day#013、Recording day#074

9月22日 月曜日 晴れ 

 たぶんひと月かかると予想していた、この山でやるべき作業。

 にゃんと2週間弱で、95%終わらせることができました。ある意味、奇蹟的。我ながら、ほとんど脇目もふらず、作業に没頭した日々でした。よく頑張った、オレ。

 スピーカーとスピーカーの間にたくさん幻影を見て、もはやそこを通り越して、諦めなければ、必ず実体にたどり着くってことを覚えた日々でした。

 せっかくバイクで帰ってきたのに、ほとんど乗ることもなく(ずっと雨だったしね)、ご飯と風呂と焚き火と飲酒だけが楽しみでした(← 十分楽しんでる)。帰る前に、遠く離れた場所にあるゴミ処理場にゴミを運ぶのですが、自分が飲んだ酒の量に呆れてます。

 来年こそ、ゆっくり帰ってくるぞ(← 毎年言ってる)。ともだちに囲まれてゆっくり過ごすぞ。(← たぶん、みんな遠慮してたんだと思うけど、来年は遠慮するなよー!)

 おそらく、あと2日あれば、ここでの作業は完了!するので、あとは安全にデータを持って帰ることですね。心配なので、ハードディスクに分散して、クラウドにもあげておけば消失することはないか、と。最悪、オレが死んでも曲は残る。笑。

 湘南に帰ったら、いよいよトラックダウン。遂にマスターを作る作業ですね。

 それから曲順を考え、マスタリングして完成となります。あまりにもDIYが過ぎるので、マスタリングだけはソニーの録音部の素晴らしさを継承しているS君にソニーのスタジオでやってもらおうと思っています。(まだ頼んでないけど)マスタリングで彼が思う存分、その力量を発揮できるよう、余白は5dBは残してあるし、アナログ化も考え(まだ未定だけれど)、トータルコンプはほとんどかけていません。シングルを出すって手もあるので、そういうことを考える才能がないオレはまずはスタッフと話しあってみます。ここから先はプロフェッショナルたちの力を借りないとね。とりあえず、オレの全力は出しきった(← まだ終わってないけど)。あとはみんな力を貸してくれー!

 まぁ、ともあれ。ほんとに完成するのかって、不安だらけでしたが、我ながら自分の情熱に呆れたました。笑。バンドのメンバーにも聞いてもらって、更に良くしたいと思っています。とにかく、たった3人でやりきったってことに、達成感感じています。

 そりゃね、ここにストリングス欲しいとか、ラッパ入れたいとか思うわけですよ。でもね、もう生じゃなきゃ嫌なんすよ。サンプリングものは好きじゃない。だったら、3人で、不足分を想像してもららえるような演奏をすればいい、と。ブ厚い曲もあるけど、スッカスカな曲もあります。そして、これは最初から考えてたことだけれど、これまでに比べて曲が短い。

 都会で録音したリズム(今回、渋谷だし)に湘南で音を重ね、阿蘇で混ぜあわせる。総じてうまく行ったと思います。そして、帰りの船を前に、また台風が近づいてくる。ははは。いつだってなるようにしかならんのです。それがまた人生。

 頭を切り替えたくて、朝早くから山に登ってこようか、と。去年も登ったんだけど、なかなかにしんどくて、でも、とっても良かったので。たぶん、九州でいちばん高い山なんじゃないかな。難易度は「易」って書いてあるんだけど、どうしてしんどかったんだろうって、オレのペースが速すぎた模様。今年はゆっくり登ってみます。

 と、ここまで書いたところで、天気悪し。素人なのに天気が悪い山に行くほどアホでもありません。

 山は急に秋めいてきましたよ。朝晩は寒いっす。

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2025 8/22 Fri, Make the WAVE ~未来へ波を起こす日~

2025 8/22 Fri
Make the WAVE
~未来へ波を起こす日 

HEATWAVE
Vo.Gt 山口洋 / Dr 池畑潤二 / Key 細海魚

撮影 Tetsuya Yamakawa

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46年続けてきたバンドは異次元の領域に達しています。どこまで行けるかわからないけれど、これからも最小の編成で宇宙を描きたいと思っています。

 

 

 

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2025 8/21 Thu, Bring the HEAT ~情熱と感謝の日~

2025 8/21 Thu
Bring the HEAT
~情熱と感謝の日 

山口洋 (HEATWAVE) / TOKIE (Ba)
渡辺圭一(Ba) / 福盛進也 (Dr)
Special Guest 佐野元春

撮影 Tetsuya Yamakawa

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報告が遅くなりました。

この日、受け取ったものはずっと胸の奥にあります。
足を運んでくれたみなさん、すべてのスタッフたち、
素晴らしすぎたすべてのミュージシャン。

こころから、ありがとう!

佐野さんとメンバーが中空に描いてくれたポーラースターにむかって
山の中で音楽を創っています。

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山の生活day#010、Recording day#071

9月19日 金曜日 曇り 

 山の生活も後半戦。山仕事に音楽制作にと、1日じゅうフルで働いております。

 毎朝、ほとんど意地になって掃除を重ねているので、家がそれに応えてくれるというか、生命の息吹を取り戻していってくれているように感じます。

 というのも。

 2016年の熊本地震でこの家も激しく被災しました。阿蘇に断層があったので、かなりとんでもなかったのです。半壊という名の見た目は全壊に等しい感じでした。家は傾き、窓は吹き飛びふきっさらし、家の中はぐちゃぐちゃ。MY LIFE IS MY MESSAGEで熊本で演奏するため、急遽帰ってきた際にいちおう見に来て、あまりの惨状に見なかったことにしました。笑。だって、被災者が被災した人を励ませないじゃん。

 こりゃ、復旧は無理だな、と。常に住んでいるわけではないので、公的支援は一切受けられず、保険もなく、直すにも、壊すにも業者探しは常に後回し。大きな災害ごみも受けつけてくれなくなるので、初回だけ林業のゴンが日田からトラックで来てくれて、二人で大汗かいて、災害処理場に運びました。

 なによりも家なのに、ここに滞在できないので、どこかから通うしかないのです。

 さて、どうしよう。逡巡しましたが、ここに遊びに来てくれたたくさんの人たちが元気になって帰っていく姿が忘れられなかったんですね。福岡の故郷の家はすでになく、自分のハートランドはここしかなかったのです。

 元通りには到底できないけど、修理代もなんとか捻出して、再建しよう。そう決めて、業者が修理してくれるまでの数年間、ちょこちょこ帰ってきてはホテルからレンタカーでここまで通い、廃墟寸前だった家の片付けを続けました。

 一番の問題は家が傾いていたことで、家をジャッキアップするという離れ業をやってもらい、吹き飛んだ建具をサッシに入れ替え、なんとか家らしい姿に復帰できたのが4~5年前だったか。初めて泊まったときはほんとに嬉しかったなぁ。

 風呂とトイレがいちばんふきっさらしで、ひどい状態でした。トイレもこれは交換だなぁ、と。でも、さすが世界に誇る北九州のTOTO。スイッチを入れたらあっという間に自分で洗浄して、なにもなかったかのように内側だけはピカピカになったのは驚きました。以来、オレはトイレはTOTO一択です。ちょっとお高いけど、ほんとうに素晴らしい!!

 それからは福岡に住んでいるアウトドア好きの同級生(女性だよ)が通ってくれて、オレが行けないときに草刈りをしてくれました。彼女はついに最近阿蘇に移住して、道の駅で働いています。昨日、お土産を持って会いに行ったんだけど、近隣のジジババのアイドルになっていて、その生命力、行動力に感嘆しました。「あんた孫もおるのに、ひとりで阿蘇に来てすごいね!」って。「だって自分の人生やもん!」と。素晴らしい人物です。そんなともだち(たくさんの)に支えられて、ようやく音楽を創れる環境になったってわけです。

 やがて、僕もここに通えなくなる日が来る。なので、もっと素晴らしい場所にして、使ってくれる次のジェネレーションに手渡したいと思っています。

 去年も悩めるおじさんが数人来て、むっちゃ元気になって帰っていったので。

 そんな場所なんです。ははは。

 なんのかんのいって、僕も山のおかげで元気です。

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山の生活day#009、Recording day#070

9月18日 木曜日 晴れ 

 そろそろ、これだけ向き合っているのだから、アルバムタイトルが浮かんできて欲しい。早い時期にそれが浮かんでくると、フィニッシュに向けて、作業が加速するんです。というか、どう考えても2枚組の分量の作業をしているからして、いつまでも終わらないことに今頃気づいたのです。バカなのか、オレ。

 この時代に2枚組ってどうなのよ、とか。笑。でも、アリかもなぁ。

 とにもかくにも、考えられるすべての可能性を探りながら作業は進んでいます。ここに来て、ようやく作業が加速した感じです。今月中にこちらでの作業を終え、湘南に戻ってもう一度客観性を加味して、楽曲の制作は完了する予定。あくまでも。

 筋トレ以外、運動する時間もないし、山に登る暇も、峰までランニングする暇もないけど、日々はとてつもなく充実しています。

 今日はなかなか作業が捗ったので、ご褒美に温泉に行って、前から気になっていた食堂に行ってみました。直感はビンゴで、山奥でこんなに美味しいものを食べることができるなんて。若いご夫婦が切り盛りしてるんだけど、仕事に愛があることが入った瞬間にわかるんです。

 「めちゃくちゃ美味しかったです!」って伝えたときの二人の顔が、最高!また来よう。

 ところで。

 先日、同級生夫妻が来てくれて、しかも福岡市東区の人たちだったので、むちゃくちゃネイティヴだったのです。それゆえ、オレも一瞬にして、ネイティヴ博多弁に戻り、しゃべり倒して、とっても愉しかった。笑。あのニュアンス、絶妙なんだよなぁ。

 20代で初めて沖縄に行ったとき。喜納昌吉さんの家で、喜納さんと父上の会話を100%理解できなかったのです。同じように、初めて青森の三沢空港に降り立って、八戸の港に向かうとき。地元のタクシードライバーが話す言葉を50%くらいしか理解できなかったのです。

 それがいいんじゃないのかなぁ。そのくらいJAPANは多様性に富んでるんだから。単一民族ではないんです。

 地方に行って話す鉄板の博多弁についての話。その1。

 「とっとーと」。「と」しか言ってない。意味は「I keep this one」。

 その2、「すーすーすー」。「す」しか言ってない。意味は「I feel cold」。

 博多弁がすごいのは語尾を上げると疑問文になるがゆえ、

 人物A「とっとーと?」、人物B「とっとーと!」という「と」しか言わない会話が成り立つのです。ははは。

 いちばんフレキシブルな表現は「なんしよーと?」で、実に軽く10通りくらいの意味を持たせることができます。「How are you doing?」からにゃんと「I’m so angry!」まで。「なんしよーと?」を使いこなせたら、ディープ博多人でございます。笑。

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