旅に出る

7月9日 水曜日 晴れ

物事を消去法で考えるのは好きじゃないけれど、未来永劫に生きるわけじゃないからして、与えられた残り時間はそう多くはないってことくらい自覚してる。

とはいえ、こんなヤクザな生き方をしてきたから、保障も保証もなにもない。今更そんなことでビビるわけもない。「死して尸拾う者なし」。覚悟はとっくにできてる。マスコミもネットも「ガンになる危険な食べ物」とか恐怖を煽るけれど、んなもん死ぬときゃ死ぬがな。ニンゲンの死亡率はいつだって100%。

さぁ、こんなオレに何ができるか。

いろいろ衰えた。それは認める。でもね、持ってるポテンシャルをできるだけ使い切って死にたい。そう考えると、まだ行けるんだわ。だから、筋トレもストレッチも欠かさない。そりゃキツいけど、腹が出た自分なんて、許せるわけがない。そんなんで人前には立てない。それは礼儀に近い。いちばんポテンシャルを発揮できる身体に近づけておく。

人は変わることができる。ほんとだってば。オレ、元虚弱児だから。笑。

目はね、剥き出しの臓器だから。酷使したし、いちばん弱ってる。笑。夜の運転はもはや怖い。標識、読めないもん。動体視力も衰えてる。元野球部なのに、網膜剥離の手術の後はバットにボールが当たらない。まぁ、それもしゃーない。返納もそう遠くはないだろう。

人は食べたものでできてる。だから、そこは気をつける。意味不明な添加物は口にしない。玄米にスーパー大麦入れて、自家製の味噌汁、卵焼き、魚、納豆。朝はこんな感じ。昼はチアシードとプロテインとブルーベリーとヨーグルト。晩はなにか一品。1800〜2000キロカロリーくらいに抑える。この国では旅をすると、まともなものを食するのが難しくなるから、すぐ体調が悪化する。まぁ、それも仕方ない、と時々ジャンクなものを食してみる。過激で美味いんだけど、舌がピリピリするから、ロクでもないものはすぐわかる。

ほんとうに砂糖はよくない。まったく摂らないので、かなりの加工食品に砂糖が混入してるのは食べるとわかる。加工肉も大好きだけど、もう長いこと食べていない。パンも食べなくなったなぁ。加齢によって、自分が必要としているものは感覚的にわかる。

どうしてって、やりたいことがあるから。巨大な夢があるから。そこに行くためだったら、節制もする。

そして、オレは今日からバイクに乗って旅をする。これも、いつまでできるかわからない。でも、やりたいからやる。いつだって、プロセスが旅そのものだから。旅に出たいから、狂ったように働いた。ははは。なんとか間に合ったかな。そして、なによりも安全第一で。

オレたちは自由なんだよ。不自由にしてるのはいつだって自分。

行ってきます。

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ライヴの案内

7月8日 火曜日 晴れ

明日から約2週間の旅に出ます。まずは北海道へ向けて北上、そこから南下してくるバイクの旅です。会いたい人、行きたい場所はたくさんあるけれど、なにぶん梅雨どき、北海道でさえ近年は蝦夷梅雨って言葉があるくらいなので、まずは安全第一で参ります。総行程、2500〜3000キロくらいかなぁ。

中途5本のライヴがあるので、紹介しておきます。どれも、とても愉しみにしていたもので、ソロツアーは一旦ここでお休みします。2年かけて61箇所と思っていたのですが、そちらを優先すると、アルバムが完成しそうにないのです。すべてのライヴの詳細はこちらを。

 

#046 ソロツアー番外編
2025年7月12日(土)
『日本でいちばん小さなフェス Little Otaru~昨日がある町 小樽へ帰ろう~』

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数年前からオファーをいただいていました。長谷川博一さんには生前、いや、今現在もたくさんのインスピレーションをもらっています。なんというか、出来の悪い「兄弟」。新しいアルバムには午前4〜7時にかけて、彼のスピリットと呼応して完成させて曲がいくつか収録される予定です。

彼が生まれ育った小樽の街で、彼の功績を振り返る回顧展が企画されました。この小さなフェスは生前の彼の発案によるもの。そこで小樽で彼と書いた曲を歌うこと。なんとも言えない感慨があります。

どんなときも「善きこと」を宇宙に放とうとしていた彼のスピリットをぜひ体験してください。

 

#047
2025年7月13日(日)
札幌:Beggars Harlem

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いつも札幌で演奏していた「円山夜想」から場所を変えて初めての「Beggars Harlem」です。新しい曲を札幌に届けにいけるのが嬉しいっす!ぜひ、来てね。

 

 

—— 札幌からどうやって移動しようか思案中。室蘭ー青森、函館ー大間、函館ー青森。天候に左右されるんだろうけど、行ったことのないルートがいいなぁ、と。

 

 

#048
2025年7月16日(水)
弘前:Robbin`s Nest

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弘前は地図なしで歩けます。去年は念願の「ねぷた」を再体験。そのハレの日の街の人たちを見て、深い感銘を受け、再訪するために自宅に「ねぷた貯金箱」を設置。(ねぷた期間中はなにもかもが高いのです。でも、これはいいことだと思う)毎月貯金をしていましたが、アルバム制作のため今年は断念。かように、とっても大好きな街なのです。街の仲間に会えるのも愉しみにしています。

 

 

—— 某所に草刈りに行けたらいいなぁ、と夢想中。天気次第かな、、、———-

 

 

#049~東北恩返し番外編
2025年7月19日(土)
いわき: Music Bar Burrows(バロウズ)

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いわき!去年、念願のバンド公演を果たしました。SOLD OUTなのに当日券が販売された(笑)話題の街。再訪します。ずいぶんと長いつきあいになりました。駅とホテルとソニックを往復していただけのいわき、バイクであちこち旅してみると、どえりゃーいい街だってことがわかります。毎年6号線をバイクで走って、福島がどうなっているのか、自分の目で確かめることも、自分にとってはたいせつなミッションです。これまではSNSに詳細に写真をアップしていましたが、それはやらないと思います。ぜひ、自分の目で見て欲しいからです。

いわき、もうバンドの公演は実現しないと思ってるでしょ?我々を見くびってもらっちゃ困ります。スッポンよりしつこいのです。ちょっと時間はかかると思うけど、愉しみにしていてください。まずはソロ公演で新曲を浴びにきてね。

 

 

#050~東北恩返し番外編
2025年7月20日(日)
水戸: LIVE MUSIC PUB PAPER MOON

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水戸のスーパードラマー、榎宣幸さんと共演。今回は彼の店、bluemoodsではありません。彼が演奏に集中できるように、との主催者の配慮のようです。

主催者からのメッセージを転載します。一部わたすのツッコミありで。笑

〜東北恩返し番外編〜水戸公演
において、開場前の16時より会場3階のエレベーターホールにて
『甦る』を醸造されている鈴木酒造店さまへの応援募金箱を設置致します。(ヒロシのツッコミ@@@鈴木酒造へというより、「甦る」のプロジェクトにお願いします!)

ご賛同頂きましたお客様へささやかなお礼として『甦る』の試飲、そして茨城県、福島県で酒肴としておなじみの魚『メヒカリ』を燻製にした物をご試食して頂こうと思います。

福島の復興、そして新しい地にて活動されている鈴木酒造さまを想い微力ながら応援したいと思っております。

ご試飲、ご試食頂きます物は、Paper Moonさんの店内には持ち込み禁止とさせて頂きます。
Paper Monnさんはあくまでも飲食店ですので、マナー違反だけはくれぐれもお控えくださいませ。

また、ご試飲、ご試食の品は数に限りがございます。
全てのご来場者様にご用意出来ないかと存じます。
あらかじめお詫び申し上げます

 

 

てなわけで、各地でみなさんに会えるのを愉しみにしています。

 

 

 

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旅の準備

7月7日 月曜日 晴れ

旅の準備をしています。毎度、なんでそんな面倒なことするん?と聞かれても。これが「生き方だから」としか応えられないけど。

レコーディングを続けないとリリースが厳しくなるのもわかってるけど、一旦距離を置くべきだと、いつもの直感が申しました。それはたぶん、間違ってない。人々をハッピーにするためにはオレはタダの音楽バカではいけないと思う。広い視野と冒険心がなければ。

行く先々の会える「かもしれない」ともだちに連絡。会いたい人には会わなきゃだめです。

旅をするのに、もっと楽な鞄があるのは知っているけれど。それをもっている自分がイメージできないというか、要するに使いたくないので、イージーライダー直系のアホとしては「ズタ袋」。これに勝る鞄はなし。巨大ズタ袋の何がすごいって、一番下のものを取り出すためには全部出さなきゃいけないところ。笑。積載を安定させるには重たいものを下に入れる必要がある。それゆえ、荷物の内容を把握しておかないと面倒が10倍くらいになる。旅人、頭を使え。笑。

なにはともあれ。

天候によっては目的地に行けないことがある。なので、フレキシブルに移動するのが醍醐味。極力ナビは使わない。前日の地図ガン読みが基本。旅の間、ライヴが5本あるので、そこに行かないわけにはいかない。どーしても雨の中、移動せざるを得ないこともあると思われ。でも、それもまた旅。なにはともあれ、安全第一で。セットリストは旅をしながら決める。

いろいろひっくるめて。この緊張感がとてもよろし。

そんな中、昨日は1日中苦手な譜面と向き合っていた。8月のライヴの資料作り。終えないと、旅に出る資格なし。笑。でも、ほんとうに譜面は苦手だ。いつ書いても間違えてるし。ダルセーニョさえ、何度説明されてもわからない。あ、ステージの上手下手も、未だにわからない。譜面が読めないならどうするかって、音楽を身体に入れるのです。そうすれば譜面なんか不要。ない方が100%音楽に集中できる。たぶん、これも間違ってない。

選挙のたびに姑息な手を繰り出してくる政治家にマジでムカついてる。2万円ごときで人民の頬をひっぱたきやがって、しかもそれお前の金じゃないしな。一言だけ書かせてくれ。投票に行こう。人生に於いて、オレが投票した人物が当選したことは「ほぼ」ない。でも、その行為を諦めたり、投げ出したりしたら、ほんとうに奴らの思う壺。自分の意思が云々の前に、こんなクソみたいな世の中を次の世代に手渡して恥ずかしくないのかってこと。嘆いてる暇があったら、自分のやるべきことをやる。それ、当たり前。

 

 

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HEATWAVE LIVE 1995-2025、一般発売開始 !

7月6日 土曜日 曇り

HEATWAVE LIVE 1995-2025。一般発売が昨日からスタートしました。売り切れ間近な日もあるそうなので、急ぎどうぞ!

 

チケット発売中

https://eplus.jp/heatwave/

Day-1
Bring the HEAT ~情熱と感謝の日~
・日時:2025年8月21日 木曜日 / 18:15開場 19:00開演
・出演:山口洋(HEATWAVE) / TOKIE(Ba) / 渡辺圭一(Ba) / 福盛進也(Dr) / and Special Guest

Day-2
Make the WAVE ~未来へ波を起こす日~
・日時:2025年8月22日 金曜日 / 18:15開場 19:00開演
・出演:HEATWAVE(Vo.Gt 山口洋 / Dr 池畑潤二 / Key 細海魚)

■会場:duo MUSIC EXCHANGE (東京都渋谷区道玄坂2-14-8)
■1日券料金:7,000円(税込) D代別
■発売日:7/5(土) 正午
■問合せ:SOGO TOKYO(03-3405-9999)

 

 

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浅草にて、佐々木亮介と

7月5日 土曜日 たぶん曇り

「勝手に」だけれど。

あまりに多くのことを先達から受け取ってきた。そんなことを独り占めしてはいけない。それゆえ、亮介のオファーを受けた。彼なら、たぶん勝手にそれらを受け継いでくれるから。

こう書くと、オレが先輩ヅラしてるみたいだけど、んなもん先輩も後輩もない。ただ、オレが彼よりかなり早く生まれて、手っ取り早くジジイ化してるってだけのことで。

浅草。昔から大好きだよ。兄貴分とは尾張屋に蕎麦を食べにいく。噺家が仕事を終えて、一人で飲んだりしてるんだよ。粋なんだよね。一人でふらっと寅さんを見たりもする。「よっ!寅さん、日本一!」って。そんな掛け声を聞いたのも浅草ならでは。大地震の予言ゆえ、インバウンドが今日は少ないんだってさ。現金なもんだね。笑。オレなら、少ない時に来るね。ほんと、どいつもこいつも。付和雷同。ダッサイ生き方だよ。

会場は名だたる芸人さんたちが毎日研鑽を重ねている場所。とっても神聖なんだよ。だから、亮介のマネージャーがオレの靴の裏に養生テープを貼ってくれた。リハーサルでステージに立って思った。当たり前だけど、音楽的な響きがない。歴史があるのにまるでない。でも、これが歴史なんだよね。素晴らしく歴史なんだよ。アポロ劇場のステージに黒人たちの夢と希望と挫折が染み込んでるのとまったく同じ。

従うんだ。郷に入ったなら。

だから、響かないことを愉しんだ。矛盾してるみたいだけど、それってこころに響かないって意味ではない。

ステージ脇で亮介の歌を聴いていた。焦燥のネオ・ディラン。ホイールスピンの煙を上げながら、ギターを高いところで抱えてんのが一周回ってカッコいいぜ。

聞かなかったけど、亮介はなにかを受け取ってくれたと思う。そして、オレも受け取った。今ごろバックホーンの山田くんと美味しい酒を飲んでるんだと思う。参加したかったけど、オレ、クルマで来たからさ。またね。

亮介、スタッフのみなさん。こんなヤンバルクイナみたいな奴を呼んでくれて、ありがとう!

亮介、君には読んでほしいんで、本、速攻で送るね。

筋トレ、ストレッチ、ロックンロール。だからね !

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Recording day #044、歌入れ完了 !

7月4日 金曜日 晴れ

録音したすべての楽曲、20曲超にすべての歌入れが完了。これはかなりの進展というか。肩の荷がひとつ降りる感じす。笑。

かつては高級なレコーディングスタジオで、エンジニア、アシスタント、マネージャー、それにメンバー居る中、ディレクターが歌のジャッジをしながらやる作業でしたが、もはやそんな時代ではありません。そんなことをしたなら、アルバムがとんでもない価格にならざるを得ない。てか、売れない。笑。

なので、自分のスタジオで、一人ですべての作業を黙々とこなします。でも、この作業ももう慣れたかな。今やひとりの方が気楽でいい。大変なのは「歌う」と「聴く」と「判断する」を連続して繰り返すことです。これは初心者には100%無理。鍛えられます。自分の歌に向き合うのには精神的体力が必要。己の醜さもすべて含まれているからです。主観と客観を繰り返すとなにが正しいのかわからなくなる。

そんなときはストレッチして、筋トレして、それでもダメなら散歩して、バイクに乗って、ランニングして。笑。リセットして作業に復帰。

ここから先は音楽を仕上げていく作業になります。ギターを弾いて、ベースを弾いて、鍵盤を弾いて、マンドリン、バンジョー、ラップスチール、ティンホイッスル、エトセトラ、要するに思いついたすべての楽器を演奏して、パーカッションも叩いて、コーラスを入れて完成に向かいます。

その先にはミキシングが待っています。ようやく4合目まで来たかな。

ところで、志を同じくする某レーベルの社長氏から、こんな言葉が届きました。嬉しかったな。まだこんな人が音楽を創ってくれてるってことが。ストリーミングがレンジで温める冷凍食品みたいだって。オレもほんとにそう思うんだよなぁ。音楽は基本、弱っている人のためのものだって。それもまた同感。

オペラや歌劇にこころを奪われないのは(もちろん見たことあるよ)基本、金持ちのための娯楽だからだと思う。

オレが一番すげーと思っているシンガーは石垣島にいる。ともだちの唄者のおかあさんなんだけど。目の前で歌ってもらって、頭の上から声が出てんのか、ってくらい天に届く声で仰天。「なんで、そんな唄、歌えるんですか?」ってオレが聞いたら、「毎日畑で鳥にむかって歌ってるからよ!」って。笑。

↓ 社長氏の言葉を抜粋。

私も今アルバムをつくっていて思うことや考えることがたくさんありました。

アルバムや楽曲づくり、本当に大事な事が失われつつあるので、大変ですがやりがいありますよね。これまでの反骨心が試されるというか(笑)。ただ ストリーミングで聴いてもレンジの冷凍食品みたいなものなので より響かなくなるので、ライブや盤で聴いてもらってこそかな?と思っています。音楽は基本 ある意味 弱っている人のためにあるものかなと思うので そこに届けたいなぁとは思っているのですが。ただ 周りの空気?に呑まれてこちらが弱らない様にしないとですよね。こんな時代だからこそ 意義がある仕事かなとも思っています。

あとライブで思うのは世の中の人が弱っているので元気というか楽しくなってもらえるのが嬉しいかなぁと。小さいライブハウスでもそこに幸せというか いい流れはある気がしています。

 


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Recording day #043、E=mc²

7月3日 木曜日 晴れ

父親が死んだのは僕が18の時だったし、入院していたり、単身赴任していたり。一緒に過ごした時間はとても短いものでした。でも、時間がその関係性の深さを示すものではなくて、彼がいなくなってからも、彼とはこころの中でコンタクトを取れるし、彼の年齢を僕が大きく上回るに至って、なんだか自分の方が兄貴的な存在になっていて、不思議な感じです。

今となっては誰も信じないけれど、僕は身体が弱かったので、6歳になったときにグローブとボールを買ってきて、庭にマウンドを作り、ホームベースを埋め込み、そこからは星一徹。キャッチボールはわたすの方が球が速くなる日まで続きました。男たるもの内角低めで全力直球勝負。思い返すと、あれは「会話」だったんだな。言葉は不要。一緒に酒は飲めなかったけれど、今となっては一番の財産だったのか、と。彼の球筋とか、受けた左手の感触とか、今でも身体が覚えているものです。

勉強しろ!と言われたことは一度もなく。「お前はバカだから勉強しなくていい。好きなことを思いきりやれ。そのかわり責任は自分で取れ」。なにをやっても勝てなかったけれど、ギターだけは圧倒的にわたすの方が才能が上回り、親友にギターを習った翌日に家にある親父のギターをジャカジャカ弾いていたら「お前、いつ始めたんだ?」、「昨日だよ!」。「嘘つけ、上手すぎる」って。笑。

なんで、父親の話を書いているかというと。相対性理論の記述をネットで見たからです。

生きてる間ほとんど酔ってたロクでもない人(その飲みたくなる気持ちはわたすにも十分理解できた)だったけれど、稀に気分がいい日にはなにかを教えてくれることもありました。10歳のとき、なにを思ったか、彼はオレに相対性理論、E=mc²について語り出した。たぶん6時間くらいかけて、丁寧に教えてくれた。物質はエネルギーのひとつの形であること、質量(m)に光の速度の二乗(c²)をかけるとエネルギー(E)になること。

それがね、10歳のオレにもわかったのですよ。宇宙の起源から今に至るまで。とんでもない真理を知ってしまったと大興奮。眠れないまま、その夜は反芻して、翌日学校に行ってともだちに話そうと思ったら、まるで伝えられない。

一瞬、わかった「はず」なのに、翌日は見事に抜け落ちてた。ははは。

50年後に、もう一度理解しようとしたけど、あの日「わかったはずのこと」はやっぱりわからない。笑。これが「お前はバカだから」の意味か。

でも彼は近未来が予測できる人でした。それができるからニンゲンに絶望してしまう。それを見ていて、わたすも幼い頃は過度に繊細だったので、これじゃいかんと、フィジカルに変身しようと思った。ロックンロールにはタフな肉体が必要。「腰で考える」ことを目指した。それが良かった。徹底的な体験主義。机上のことはあまり信用していないのです。

相対性理論はわからないけれど、「宇宙の法則」も今ならわかる。体験として。そういう話をしてみたかったなぁ、と思います。学問 VS 体験。まぁ、机上で学んだことを追体験するってのが最強だとは思うけれど。

なにが描きたかったかって。

みんなもたいせつな人やモノや動物を失くしてきたと思うけれど、たいせつなものは「なにひとつ」なくならないってことです。あなたのこころの中にある限り、それは不滅です。空に宇宙ある限り、僕は彼と会話が可能です。

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Recording day #042

7月2日 水曜日 曇り

都内某スタジオにて。

先日の京都磔磔でのHW SESSIONSを受けて、バンド全員揃ってのレコーディングスタジオでの作業、すべて終了しました。長い道のりのようやく3分の1くらいまで来たかなって感じです。

ここから先はすべて僕ひとりのエンドレスな作業になります。まだまだ頂きは1ミリも見えませんが、前に向かって突き進むのみです。にしても、この齢になって、これだけチャレンジングな日々を送らせてもらってることにはほんとうに感謝しかないです。

誰にも頼らずモノを創るってことは、圧倒的に経費として支出ばかりがかさんで、収入が途絶えることを意味します。これがね、なかなかに恐ろしい。笑。なかなかに恐ろしいんだけど、それゆえにぜったいにやり遂げてやるって、気持ちにも火がつきます。このあたりがマジでプロとしての矜持だと思います。

ただし、わたくすの場合、借金だけはしません。若い頃グレッチを60回払いで支払い終えてから、金輪際ローンはしないと決めました。だって死ねないじゃないすか?死んでまで人に迷惑をかけるのはね、、。なので、HWはいつだってニコニコ現金払い。自己資金でできないことはやりません。そうやって続いてきたのはひとえにスタッフの尽力とわたすの根性の合わせ技の成せるところ。

でも本来、モノを創る人はそうあるべきじゃないかな?保険のかけられない人生。崖っぷち上等。

体脂肪率もようやく15%に落ち着いてきました。闘うための身体ですから。きっと、こういう精神状態が好きなんだと思います。なんだか凛としてる。

2025年、ずっと澄んだ気持ちで生きています。創る上で考えることは山ほどあるけど、進んでる道に迷いがない。アルバム完成させたら、久しぶりに外国を放浪したいです。にゃー。

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7月 !

7月1日 火曜日 晴れ

7月だとな!

2025年も半分終わったってことね。ムー。

近年、稀に見る充実した日々を送らせてもらっています。忙しいと言うより、こう書いた方が建設的。
本日は京都でのHW SESSIONSを受けて、このシリーズ最後のレコーディングスタジオへgoでございます。

湿度も少し下がってきたし(実際のところ、音にとっても影響する)、カラっとした音が録れるといいんだけどな。

では行ってきます!

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キャパシティー

6月30日 月曜日 晴れ

弾丸で京都に行って帰ってきたら、発狂しそうなくらい仕事が溜まっていたから、とりあえずフテ寝を決め込んだ。笑。無理なもんは無理じゃー。わたすだってニンゲンだもの(←使い方あってる?)。

目の前に「to do」が書かれた付箋が山のように貼ってある。貼ってないと確実に失敗するから。もともと、ウルトラ単細胞だから、同時に二つのことができない。でもひとつのことをこなす集中力と速さは凄まじい。誰もついてこれないから周囲とは乖離する。それゆえ、やるべきことのベクトルが多岐に渡ると脳細胞が分裂しそうになる。なまじ、細かいことができるから、その仕事が自然とオレのところにやってくるってこともわかってるんだけど、いまさらそれらができない人にもなれないしね。

かように人生はアイロニック。

マルチタスクがこなせないミュージシャンはミュージシャンとしては立っていられない時代なのです。てか、もってる才能はそれが運転であれ、使って貢献するってだけのこと。まぁ、アマチュア時代に戻っただけのことだから、なんだってできるし、あのときほど劣悪でもないし。わたすは完全な叩き上げ世代なので、過酷と言われることは一通り経験してるし。そのために身体も真剣に鍛えております。いや、マジで。

京都で「新しいアルバムを創るのはこれが最後になるかもしれない」と正直に話したら「えーっ!」って声が上がってたから、なるほど、僕らのオーディエンスをもってしても、この状況は伝わってないんだな、と思った次第。それを伝えるべきかどうかは、ちょっと考えます。あまりにも伝えることは夢がなさすぎる。かと言って、伝えないと乖離するし。その塩梅かと。それはこの時代を反映してるんだしね。

なわけで、現在決まっているライヴ以外のオファーはすべてお断りしている状況です。秋口からは極端に減ると思います。それでもいっぱいいっぱいな状態でございます。決まっているものは、当たり前だけど、すべて全力で取り組むので、ぜひ気軽に会いにきてください。

明日は最後のレコーディングスタジオへ。京都の勢いをそこに持ち込むために、シャチョー、細かい仕事にフントー中でございます。

 

 

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