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リハーサル

12月2日 火曜日 晴れ いやはや。 僕が大好きなショーン・ペンが創った素晴らしい映画群のことを、どんなに熱く書いてもこんなに反応はないわけで、そんな意味では圧倒的なポピュラリティーを獲得しているっていうのはすごいことだと思います。 ただ、ひとつだけお伝えしておきたいのは。圧倒的ななにかを獲得している場合はマネージメントが優れているという側面も必ずあります。なので、その力に惑わされることなく、ほんとうのところを見定めることができると、世界がもう少し多角的に見えるようになって、自分がどう生きるか道がくっきりと浮かびあがったりもします。 その上で。 どうしようもなく生理的に受け入れることができないものがあって。 たとえば、オペラやミュージカル。何度も「本物」と言われるものを体験した上で、どうにもこうにもセリフから歌に切り替わった瞬間、入り込めない。。。ちょっと鳥肌が立つくらい無理なんです。どこかが拒絶する。これはもう仕方ないのかな、と。演劇も歌劇ほどじゃないけど、あまり得意じゃない。。。最後にハワイ。 ハワイが苦手だって、言ってたら、ハワイ好きの友達が、行ってから言えと。確かにその通りだと思ったから、行ってみたんだけど。やっぱり好きじゃなかった。今行ったら、どう感じるのかわかんないけどね。 ジブリはもうちょっとトライしてみようと思っています。どうして入ってこないのか、その理由を知りたいって好奇心もあります。屋久島で「かまじい」の成り立ちを教えてもらって、あの方とあの虫が合体して、声は菅原文太さんだって。そりゃぁ、興味津々ですとも!いったいぜんたい、どういう発想と着眼点なんだろって、むっちゃ知りたい。 さて。都内某スタジオで、敬愛するCHABOさんとリハーサルでした。本日、開演です。大変な思いをして、チケットをゲットしてくれてありがとう。ド平日に大好きなハコを満杯にして、みんなで酒と食事と音楽を思いきり楽しむ。そういうコンセプトで始めました。神奈川県民のホストバンドがゲストをお迎えして、サムズアップで開催されます。書きたくないけれど、サムズアップは来年のクローズが決まっています。だからこそ、音楽愛に溢れたお店のスタッフのリクエストを聞いたんです。それこそ、圧倒的に「CHABOさんとやってほしい!」って。 で、実現しました。サムズアップは多くのミュージシャンにとって「Home」なんです。もちろん僕にとっても。なくなることなんて想像もできない。みんな失ってから気づくんです。その存在の偉大さに。だからこそ、今あるものを存分に楽しんで欲しいです。ステージからその話はいっさいしません。その分、音楽を演奏することにすべてを込めるつもりです。 楽しんでください。それじゃ、夜、横浜で。    

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初めてのジブリ

12月1日 月曜日 晴れ   今日のblogはあんまり書きたくないなぁ。苦笑。でも、ジブリのDVDを買ったって、インスタにアップしたら反響すごかったからなぁ。観たからには書かないわけには。  もうずいぶん前のことだけれど、多分国際線の飛行機で、「となりのトトロ」を観たんです。記憶が正しければ、たぶんそれが唯一のジブリ体験。正直、なにもこころに届かず、どんなに話題になっていようとも、我関せずを貫いてきたわけです。以前在籍していた音楽事務所の社長がジブリの機関誌に原稿を書いていたので、なぜか僕のところにも送られてきてたって意味では、まったく関係がないわけでもないんだけど。。。  今回、屋久島を旅して、宮崎駿さんがかの島から多大なインスピレーションを得ていたことを知りました。案内してくれた人たちの勧めもあって、知らずに死んでいくのはどうかな、と思い、激しく勧められた「もののけ姫」と「千と千尋の神隠し」を買ってみたんです。サブスクにないってのはとっても好きでした。骨があるなぁ、と。映画館でも観れない以上、DVDを買ってみました。  で、今日。「もののけ姫」。  感想。書きたくないなぁ。。。でも、書かないのもなぁ。あの、その映画が好きな人をdisりたいわけではないので。それは理解してください。  正直、「トトロ」を観たときと印象は同じです。こころに届いてはこなかった。もちろんメタファーとか、応えを明確にしないこと、とか。そういうことは感じるわけですが。肝心な表現のひとつひとつがオレには大げさすぎて、リアリティーが感じられず、世界に入っていけないというのが正直な気持ちです。ストーリーも大げさだなぁ、と。あくまでも僕にとっては。  全編に流れる音楽が苦手です。この映画にオーケストレーションは不要だと思います。僕に託してくれるなら、もっとシンプルな楽器で表現します。豪華な表現だけど、全編を通じて残るメロディーがない。つまりアレンジ過多だと思います。ジブリの歌は好むと好まざるとに関わらず耳に入ってくることがあるけれど、この映画の歌も好きじゃないです。僕には粘度が高すぎる。  ほんとにすいません。でも、嘘は書けないし、僕が書こうが書くまいが、ものすごく評価されているわけだし。実際、屋久島は聖地として、世界じゅうからファンがくるんだそうです。それは素晴らしいことだと思います。  近いうちに「千と千尋の神隠し」を観てみます。悪しからず。

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リハーサル

11月30日 日曜日 晴れ 神奈川県民バンドのリハーサルでした。 リハーサルも隔世の感があってね。90年代はツアー前に1週間なんてやってました。昼の1時に始めて、5時ごろには切り上げて、そのまま飲み屋に直行みたいな。ははは。ビンボーなのに。そういえば、ツアーに行けば、売れてもいない僕らを迎えにきた車にマッサージ機がついてたり、楽屋に果物を剥くためだけの女性がいたり。違和感だらけでした。どう考えてもおかしい。無駄が多すぎる。 そんなことはもはやあり得ません。リハーサルは事前に予習して、できるだけ短い時間で、さっと切り上げて帰る。必要は発明の母。でもまぁ、これでいいと思うのです。たいせつなのはライヴでミラクルを起こせるかどうかなのだから。 節操というか。 もうホテルに泊まるのはやめようと考えるのは。 コロナのときに、ホテル業は打撃を受けて、かなりの税金が投入されたの、覚えてるよね。で、今は中国との関係悪化でインバウンドが来ない、と。てか、あんたら、コロナが明けたらインバウンドに全振りして、異常なまでに価格を釣り上げて、外国人を雇って経費を削減して、必要な人が泊まれないようにして、旅籠っていう本来の目的を完全に忘れとるやん。 んなとこ、泊まるか。ってくらいのプライドは持ち合わせてる。 どんな小さなコンサートであれ、こちらは全精力を注ぐわけで。働いた尊いお金を払ってまで観に来てくれるんだから、そんなの当たり前。なのに、そのコンサート、行くので招待よろしく!みたいな輩が少なからずいて、ほんとにこいつらバカなのか、と。それって八百屋に行って「そのキャベツ、無料でください」って言ってんのと同じだってことに気づかないことが憐れ。んなもん、バッサリ斬ります。来なくていい。この手の人間に関わらない方がいい。 舞台上がりの某個性派俳優のライヴにご本人から「来てください」とオファーが。「あ、喜んで!」と応えたら。「ご招待ですけど、チケット代はいただきます!」って、きっぱり。無論、タダで行くつもりなんてなかったけれど、とっても痛快!気持ちよかった。この人は自分の芸に誇りがある。これが当たり前だと思うんだよね。演劇って、音楽よりもさらに過酷だからね。 金を払うって大事なことです。逆にごちそうになって、もらってばかりの人はそこまでの人です。若い頃、食えなくて、故郷で先輩たちにさんざんご馳走になった。申し訳なさそうにしてたら「よかよか、お前が一人前になったら、同じことを若い子にすればよか」。そうやって、長いタームで人生プラマイゼロなんだってことを教えられたのです。 節操?品格?わかんないけど。そういうことが複合的にその人を造るんだと、オレは思うけどね。 いろんなところで、伝えてるけど。アイルランドでかなりデカめのコンサートに出演していて。あの国ではよくあることだけで、いきなり知らない曲が始まった。え!って感じでビビって、となりのベーシストに「この曲知らないんだけど!」って訴えたら、彼が僕にこう言った。「今、知ればいいじゃん!」って。超絶、目から鱗。その日から知らない曲を演奏することが一番愉しくなったのです。だって、スリリングじゃん! 知らないことはなにも恥ずかしくない。知ろうとしないことが恥ずかしいのです。 アーメン。  

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循環

11月29日 土曜日 晴れ 1日じゅうTOKIO。 正直、この街にいることが最近ちょっと怖い。もはやブレードランナーのSFの世界も超えてしまったような気さえする。 髪を切る。それから複数の会場で催されている大宮エリーの回顧展へ。 才気溢れる人物は、生きてる時間軸が違うんじゃないかって。複数の会場を埋め尽くす圧倒的な作品群を観て思う。そんなことを感じたのはどんとさん以来かもしれん。なにをそんなに生き急いでんのってくらい、彼女はモーレツに生きていたし、才能に溢れていたし、いつも不安そうだったし、かなり知ったつもりでいたけれど、想像をはるかに超える作品とベクトルの数だった。 線香花火みたいにある瞬間から一気に燃えて、燃え尽きて、ぱたっと地面に落ちた。そんな気がする。 初めて会ったのは、地震と津波と原発事故で酷いことになってる福島での車中。お互いやりきれなくて、しょーもないギャグを飛ばしまくってたっけ。その会話で、頭のキレ具合が半端ないと感じた。妙なタイミングに妙な事柄で連絡してくるし、かと思えば音信不通になるし、たまたまワイドショーで見かけて心配になるし。でも肝心な病気のときにはいっさい連絡がなかった。ちょっと人たらしで、たくさん誤解もされただろうし、そのどれもがエリーだったんだと、今になっては思う。 ありったけのエネルギーを使って、全力で駆け抜けた人生。でも絵画、写真、映像、随筆、エトセトラ。作品たちはポジティブなひかりを放ち続けていて、いなくなった気がまるでしない。 50歳なんだね。ちょうど一回り下なのか。。。ラビッツ(うさぎ年)じゃん。なんだかなぁ。30日まで複数の会場でやってるんで、50歳の誕生日、ぜひ祝いに行ってください。愛に溢れた展示です。おめでとう、エリー。 新作に関して、初めてのラジオ出演。渋谷で田家秀樹さんのラジオに。「NACK5〜J-POP TALKIN’」オンエア日は12月17と24日です。ぜひぜひ聴いてください。 最後に来日中のリアム・オ・メンリィに会いに。 彼の新作が素晴らしくてね。24時間、1週間くらいうちで流れたままだった。それが水の流れみたいだったんだよって、彼に伝えた。雨が降って、染み込んで、川になって、海に注いで、雲になって、また雨になる。大きな循環 – Circleだねって。15年ぶりに会ったのに、それ以上の言葉は必要なかった。 お互い、循環がどんなことなのか知ってるから。 たまたまだけれど、病気になったともだちが複数いて。いつも医者は原因はないという。そうかな?オレはあると思うよ。 循環してないんだと思う。オレは病院にほぼ行かないし、検査もしないけど、ガン細胞だって間違いなくできてると思う。でも、それは自然なことだし、免疫が跳ね返してるいるだけのこと。そのキャパを超えたら発症する。そして多くの医者はニンゲンを修理しようとする。でも、原因を直さないと治るわけがない。 大きな循環の中にいれば、それはかなりの部分で浄化されていくと思う。エリーはこれからほんとに循環するところだった気がしてならない。 ついしん 宮崎駿さんの作品、初めて複数買ってみた。サブスクにないと聞いていたけど、その頑固さが素晴らしいじゃん。しかるべき対価を払って観る方が気持ちいい。かまじいはこの作品に登場するんですかって、聞いたらものすごい反応。笑。あらためて、国民的な作品なのね。なかなか2時間という自由な時間が取れないので、見たら正直に報告します。なんであれ、知らなかったことを知るのが好き。    

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都会へgo

11月28日 金曜日 晴れ 早朝から夜まで、東京でいろんなことをやる1日。ドン・キングみたいだった髪も切るし、新しいアルバムのプロモーションもする。ラジオに出演したあと、大宮エリーの回顧展に行って、旧知のリアムも来日してるから再会。帰ってきたら、ともだちが贈ってくれた「きりたんぽ鍋」が待っているから、都会の濁流に揉まれてくる。ちょっとだけヤケクソ。 体内で渦巻いてるインスピレーションが都会の色に染まらないことを祈る。 花崗岩のデカい一枚岩。そのとんでもない隆起を目の当たりにして、地質学者ってのも一生かける価値のある仕事だったなぁ、と。どうしてって、ずっと隆起にまつわる疑問が頭から離れないからである。考えたってわかるわけがないから、調べてる。調べるといろんな情報が入ってきて、マムシは屋久島までで、沖縄に行くとハブに変わる、とか。一本の木から違う木が生えてたりするんだけど、岩盤に立っていて根が浅いから、お互いが密接に絡み合って台風の強風に耐える、とか。つまり生存競争しながら、支え合っている、とか。なによりそのとんでもない隆起が起きたとき、薩摩あたりまでの文化は一回死滅した、とか。 ウルトラセブンのオープニングのグラデーション(わかる?)のように、頭の中がグルングルン。?は次の?を呼んでエンドレス。次のライヴは12/2に横浜で敬愛するCHABOさんと、なんだけど、指先から火が出そうな予感があるよ。 かようにインスピレーションって人を活性化する。それが、今日都会でどんな反応を示すのか、ちょっと怖くもあるんだよね、、、。 あ、あまりにも宮崎駿さんの作品を勧められたので(ちゃんと見たことがない)のでDVDを買った。今更、アニメにはまったらどうしようって、それもまた人生。笑。彼が屋久島からどんなインスピレーションを受け取って作品に転化したのか、とっても興味が湧いたから、でもある。

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濁流のような都会の生活

11月27日 木曜日 晴れ 夢のような時間を過ごして、都会に戻ると、あっという間に濁流のような都会の生活に飲み込まれるわけでして。その落差たるや、もはや天晴!というしかないレベル。笑。 自由人であるはずの我らでさえそうなのだから、勤め人の方々は推して知るべし。でも、その上で人生は誰もが一度きりなのだから、この濁流に飲み込まれないように生きたいと強く思うのです。 なによりも掴んだはずの「あの感覚」が薄れていくのが哀しい。自分が自然の一部にすぎないって感覚。そこから音楽を奏でることができたなら、ロックンロールも次のステージに行けると思うんだけどなぁ。 「A rolling stone gathers no moss」、「転がる石に苔は生えない」ってやつね。いやいや、苔こそが生命の起源のように感じたっすよ。岩盤の上に巨大な木が生育するために、苔が保水の役目を担っていて、その生育の遅さゆえ、目の詰まった良質な木ができるんだけど、それをニンゲンが容赦なく切り倒す。でもね、苔の合間から、小さな杉の芽が息吹いていたりして。宇宙だなぁ、と。こんな悠久の時間の流れの中では、自分の存在なんて「一瞬」のことにすぎなくて、その中で、自分はなにを手渡され、次のジェネレーションになにを手渡すことができるのか、ってことを深く考えるのです。循環するための「一部」になることができれば、それは立派な役目じゃんって。 次のライヴのための準備をしてるんだけど、音楽を身体に入れる方法もちょっと変わったかも。無理に入れても入らないものは入らないから。それは連綿と流れる水を見ていて、そう感じたのかも。流れるってことと、流されるってことは違うなぁ、と。流れてさえいれば、それは入るって思ったのかな。ちょっと禅問答みたいだけど。 燻製の飛び魚を紹介してもらって、背中にしょって帰ってきたのです。サイトを見たなら、おいしいレシピが載ってた。これは作ってみようと。まじ、美味かったっす。昔、スコットランドのスモーカーを訪ねたことがあって、それはそれで超絶美味しかったんだけど、屋久島の飛び魚と桜のチップ、なかなかにとんでもないです。味付けに使ったのは胡椒だけ。オリーブオイルとニンニクと鷹の爪、パルメジャーノとバジルとトマト。それらをひとつにまとめる飛び魚の燻製!あんまり熱をいれすぎず、最後にさっと合わせただけで、悶絶級の美味しさだったよ。お取り寄せも可能なんで、ぜひ!    

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コペルニクス的転回

11月26日 水曜日 晴れ 帰ってきました。 いろんなことを根本的に考え直すきっかけをくれた素晴らしい旅でした。 まずは帰りの飛行機に乗っていた島民の方に「島で初めてロックを体験しました。また来てください」って言ってもらえたのが、とっても嬉しかった。でもって、帰ってきたら阿蘇で地震の一報。心配してくれて、ありがとう。でも、離れてるとどうにもなんないから、大丈夫です。大丈夫じゃなくても。 まずは。 自然の中に身を置くと活性化するってこと。細胞の細かいところまで、スポンジに水が染み込むように、生きるためのエネルギーが行き渡るのを感じる。自分も自然の一部にすぎないことを教えられること。これは大きい。飛行機に乗って、ひとっ飛びで都会に帰ってくると、途端にその感覚がしぼんでいくこと。残りの人生を考えたなら、行動はなる早でした方がいいこと。なにが素晴らしかったって、島にいる間、ずっとその感覚があったこと。もっとアクティヴに行動したなら(たとえば山に登るとか)、さらにその感覚が磨かれていたであろうこと。そうしたら、音楽との関わりがさらに動物的になったであろうこと。実際、滞在中の代謝の感じはいつもとまるで違っていたから。 なるだけ早く、野に還ろう。って、どこに行けばいいのか、まだわからないけれど。 ならば、移動すればいいじゃんって。宿泊が可能なクルマで移動することを本気で考え始めた。昔、アイルランドにジプシー、たくさんいたんだけど。そこまで行かなくても、このやり方は21世紀に転用できるな、と。どうせやるなら、誰もやってない方法がいいな、とか。そういうこと、考えるのが楽しい。でも、これだ!ってベース車両が見つからない。それ、見つけたら、たぶん早いな。 必然としてライフスタイルは新しいものになる。それぞれの生き方、趣味、人と人との関わり方と距離感。とっても影響を受けた。密すぎず、かといって疎遠でもない。でも、確実に誰かを思いやって助け合える距離感。ほぼ「常識」ってネジが吹っ飛んでるところ。笑。我らの世代の方が頭がカチカチに固いこと。柔軟さは興味と連動していること。 たとえば。 加齢とともに、身につけるものがアウトドアグッズになってくる。どうしてって、機能的で、かつ軽いから。圧倒的に楽。某パタゴニアのものばっかり使ってた。企業理念も好きだし、少し高くても循環した方がいいと思うから。でもね、山岳ガイドの彼らが持っているギアがいちいち素晴らしい!そんなメーカー、聞いたこともない。彼らがそれを使いこなすのを羨望の眼差しで見るオレ。笑。モンベルはトヨタみたいな感じ!とその形容がまたナイス(決してdisってるわけじゃありません)。しかも、そのお店はうちのすぐそばにあったりして、灯台下暗し。道具を極めるって、すべての道に通じてる。こればかりはネットで見ていてもわからないから、実店舗に行って触ってみようと思う。 ベースとなる場所。それはどこなんだろう。引き続き探すことにする。食べるもの。それもまたすごくてね。超絶シェフは釣りが大好きで、話を聞かせてもらったら、その釣りの方法がすでに尋常ではなかった。まだ40そこそこだから、そこには未来しかない。誰もが失敗するだろうと言った小さな集落に店を開いて、開拓し、リレーションを構築し、予約が取れない店になっていくまでのストーリー。野茂投手と同じくらい励まされたよ。 要するに自由だってこと。不自由にしていたのは自分だってこと。柔軟だと思ってたけど、硬かったこと。当たり前だけど、彼らにはちゃんとした覚悟があるけど、堅すぎないこと。笑。オレたちに覚悟はあるけど、あんなに柔軟じゃない。 むかーしから知ってる仲間が、ひょんなことで毎年この島を訪れていることを知る。連絡してみる。「毎年、縄文杉に会いに行ってる」って。笑。なんだよ、そうなんだ。近々会うことになりそう。 そんな風に自然や人に影響を受けまくって、また新しい風が吹いてくるのが嬉しい。これだけたくさんのインスピレーションを授けてくれたことに感謝しかないのです。みんなもね。それがどこかわからないけど、もう一度「書を捨てて、旅にでよう」。きっと、新しい風が吹いてくるよ。 感謝しかない。 ついしん 最後に紹介してもらった「燻製」屋さん。それがまた素晴らしかったから、背中に飛び魚の燻製背負って帰ってきた。笑。あの素晴らしさはちょっと言葉じゃ説明できない。台風で倒れた桜の木で燻される名産の飛び魚。それを生業にするアイデアがすごい!そして、めちゃくちゃに美味しい!    

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屋久島day#5、後ろ髪を引かれて

11月25日 火曜日 晴れ   さんざん受け取ったなら、その想いを還流させないと。なーんて、力を入れるのは、空回りしがちであまりいい結果を招かない。  豊かな島だけれど、ここでライヴを開催するってことがどんなことかってことくらいは理解してる。主催してくれた人は心配事が多すぎて、いつだって楽しめないってこともね。  それでも、開催するってこと。その意味も理解しているつもり。島で稀にライヴがあると、ハコはパブリックな場所になる。だから、開場から開演まで2時間。かの中華料理屋さんは豚肉の粽を用意してくれてた。(←超絶食べたかったけど、もちろんオーディエンス優先で。あっという間に売り切れたんだって。)  ガキんちょたちが走り回る中、島の民がそれぞれに音楽を楽しんでくれているのが、ほんとうに嬉しかった。嬉しかったんだよ。  後ろ髪を引かれながら、帰ることにする。またすぐにでも戻ってきたいって場所ができたことがとても嬉しいんだけど。  しばらくは屋久島ロスだな、、、、。  いろんなこと、知ったつもりでいたけれど、なーんにも知らないじゃんってことをあらためて知った。あまりにも多くのことを教えられた。  ひたすらに努力する前に、この島の山を登ってみる。それだけでもっと多くのことが身にしみて理解できると思う。猿も鹿も、ただ生きていた。ひたすらに生きてるだけ。LIFEって、そういうことじゃんって、どうして気づかなかったんだろうね。  屋久島。ほんとうにありがとう!!!また戻ってきてもよかですか?

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屋久島day#4

11月24日 月曜日 晴れ   この島は全周100キロ超。外周を囲む道の側から険しい山が切り立っていて、平野部は極めて少ない。でも離島という地の利もあいまって、奇跡的に自然が残っているんだろう。  急いで回れば3時間ほど、一部に「世界遺産」エリアを車で通過できる場所がある。  今日もまた時間を割いて、島一周に連れ出してくれた。集落が20いくつあって、昔は舗装もされていない道でそれぞれが繋がっているだけで、メンタリティーも個性豊かだったんだそう。観光客だらけの離島と決定的に違うのは、大手の資本たちが暴力的に介入していないことで、島独自のルールが守られているってことなのかも。たとえば流しのタクシーなんてまるで見かけないから、移動するならばほぼ、レンタカーに限られるし、その数も少ない。今回は連休中ということもあって、オレは借りることができなかったし。  次はバイクか自分の車で来るのがいいな、と思う。  今回、出会った移住者たちはすべてオレよりも若い世代。これだけまとめて自分より若い世代に会うこともない。でも、彼らは頭が柔らかかった。なんの違和感もなく、生きていくために好きな副業を持つ。山岳ガイドとDJ(←すごい組み合わせだと思わない?)、雑誌の出版と宿泊業(←オレの発想の中には100%ない)、飲食業と釣り師(←趣味と実益!)、エトセトラ。  昼ごはんをごちそうになった福岡から移住したシェフ。その腕前がとんでもなかった。史上最高の中華。とっても離れた場所の集落にある小さな店。ほぼ1日1組、みたいな。自分の城。すべてのイニシアティヴは彼が握る。島の食材でクリエイティヴィティーを発揮する。娘ちゃんはチャック・ベリーに反応して、ダッグウォークをするんだって、彼は笑いながら教えてくれた。  自分とて、相当にエッジーな生き方をしてきたと思っていたが、彼らを見ていると、頭が固いことを知る。確固たる勝算がなくても、「なんとなく」仲間たちと連帯しつつ、状況を変えていく術を彼らは持っている。50をすぎて「遊ぶ」という単語を彼らはよく使うことに気づいた。  比べなくてもいいけど、そんな余裕はオレにはなかった。日々は崖っぷちの中にあった。目から鱗。  いくつになろうが、どこに住もうが、どんな生き方をしようが、それは自由なはずなのにね。不自由にしているのは自分だってことをあらためて教えられる旅。なによりも3000年を超える悠久の大自然がそこにあるから、んなもん比較することになんの意味も感じないのがいい。  滝のそばで屋久猿が2匹いい感じに座っていた。と思ったらいきなり交尾を昼間に開始。終了までに必要だった時間、約5秒。それもまた大自然だった。え?みたいな。  自然のあり方、人生の創り方、エトセトラ。Kさんが島を案内してくれながら、そこに暮らす、明日ライヴにやってきてくれる人たちのそれぞれのバックグラウンドを紹介してくれる。ここに住んでるMくんはこんな仕事をやっています。とかね。笑。こんなに客席の登場人物の背景を知って、ステージに上がるのは初めてでキンチョーするよ。笑。  子供たちも含めて、満員のオーディエンス!全力でやらせていただきますとも。  そうそう。娘ちゃんはTwiceなるK-POPに夢中で、その存在をオレは初めて知ったのだが、9人のメンバーの見分けがまったくできなかった。某ジャニーズとなにが違うかって、一緒に歌うのはダサいんだって。なんだか、もう、大自然の中で見ると隔世の感。キャンディーズとかピンクレディーに付随していた一抹のダサさというか、田舎フィーリングはそこにはまるでないのだった。  それもまた人生。さぁ、気張らず歌うぞ。

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ワンダフルすぎる屋久島day3

11月23日 日曜日 晴れ まずは、昨日。 アルバムのリリース決定とそれに伴うツアーの案内をする日だったのに、うまく更新できず、申し訳ない。ここは盛り上がってほしいところだったけれど、自分のミスで出鼻を挫くという。苦笑。でもまぁ、それもまた人生。 昨日、アップしなかったスタッフが書いてくれた文章があるので、まずはぜひ読んでください。誰かのファクターを通して描かれるのって、悪くないと思うから。 ―――――――― 【HEATWAVE 約7年ぶりのニューアルバム「Mr.OUTSIDE」リリース決定 & 全国ツアー開催】 HEATWAVEが、約7年ぶりにオリジナルアルバム「Mr.OUTSIDE」を2026年にリリースし、本作を携えた全国5公演のリリースツアーを開催します。 前作発表直後より、HEATWAVEのステージに加えて山口洋(Vo/Gt)がソロ活動を重ねながら長い年月をかけて磨き上げた作品。今年に入りスタジオでの本格的な録音を開始、ようやくアルバムとして発表できる運びとなりました。 アルバムタイトル「Mr.OUTSIDE」は、山口が深い敬意と友愛の感情を抱いてきた音楽評論家、故長谷川博一氏の著書からインスピレーションを受けたもので、制作の過程で長谷川氏の出身地でもある小樽での回顧展を訪れるなど、彼の歩みに触れた経験が創作の大きな原動力となっており、「この時代をどう生きるか」という問いとメッセージが込められています。 収録曲、ジャケット、発売日は後日発表しますが、以下の通りライブ会場および公式通販での先行販売を実施します。 ・通販先行予約:12/13(土)~01/12(月)※1月中旬発送予定 ・会場先行販売:12/26(金) 渋谷公演にて販売 また、本作の発売を記念して、すでに発表されている12/26(金)の渋谷公演「Mr.OUTSIDE」を皮切りに、2026年3月まで全国5都市を巡るリリースツアーを開催します。 チケットは11月22日正午より、福島公演および京都公演の最速先行受付と渋谷公演の一般発売を開始します。 なお、前作「Blink」リリース時は新型コロナウイルスの影響によりツアーが中止となったため、HEATWAVEとしてオリジナルアルバムのリリースツアーを行うのは2017年の「CARPE DIEM」ツアー以来、約9年ぶりとなります。結成46周年を迎えても進みつづけるHEATWAVEの続報を、ぜひお待ちいただければ幸いです。 ―――――――――― ありがとう。この文章、オレには書けないからとっても嬉しい。 ――――――――――― 屋久島day#3。 北海道の端っこから沖縄の離島まで。 ギターを抱えて、かなりの旅をしてきたから、もう腰を抜かすほど驚くことはないだろうなんて、タカをくくっていたのだが。 屋久島は見事なまでにその想いをくつがえしてくれた。 それは東京暮らしを経験し、この島に移住して、素晴らしい雑誌「サウンターマガジン」を編集発行しているKさん夫妻の助力によるもの。きっと忙しいに違いないのに、我々を全面的に受け入れ、アテンドしてくれていることに感謝しかない。 彼らは還暦をすぎたオレのアイ・オープナーに他ならなかった。 これまでの自分の旅は、ほぼすべて独力でやってきた。ガイドブックも読まないし、ガイドもつけない、同行者もいないし、なにもかもひとり。でも、今回はそもそも知り合ったきっかけがうちの奥さんと通してのオファーだった。「島に来ませんか?」という誘いには、あまりに忙しすぎた2025年へのギフトのような響きがあった。 残念ながら若くもない。ネットで調べたりするのは好きじゃないし。この人なら、と思える雑誌のクオリティー、しかも島発。いったいどうやって、それが可能なのか。そんな興味もあって、すべてお任せすることにした。 空気、歴史、食べ物、人、陽光、風、動物たち、そしてなによりも自然。 彼らが長い時間かけて築きあげたリレーションを惜しげもなく紹介してくれる。会う人会う人、キャラが際立っている。「個」が輝きを放っていて、それぞれが依存することなく助力しあって、互いを尊重しながら生きている。この距離感はなかなかだ。彼らは僕よりもちょうど一回り下の「ラビッツ(ウサギ年)」なのだが。おそるべし。 某ジブリの大監督だったり、某ビョークだったり、クリエイティヴィティーに溢れる人たちが島からインスピレーションを受け取る理由がとっても理解できた。 たった3日で細胞が活性化していくのがわかる。 山尾三省さんのこと。興味がある人は自分で調べてほしい。まさか、彼が暮らしたその場所で、彼が紡いだその机の前で、奥さんや友人と話ができるなんて、、、。ありえない。彼がかつて座っていた場所にスポットライトがあたっているようで、人を物怖じさせない、けれど濃厚な存在の「気配」があった。 Kさんの雑誌は年に一回発行されるのだけれど、なんと2年先のヴィジョンまで彼は持っていた。それらを実現させつつ、家族単位のLIFEを前に進めていく。オ、オレのLIFEはだいぶ行き当たりバッタリだな。苦笑。常に崖っぷち。笑。 えっと。もし興味を持ったなら、彼が編纂した「南洋のソングライン」という本を読んでみてほしい。読めばわかるさ。読み始めたら止まらないさ。なんなら、「ソングラインって何?」って次の道が広がってる。この本をきっかけに、僕は自分のアルバムジャケットのアイデアにたどり着いたと言っても過言ではないし、実際Kさんはその実現に骨を折ってくれた。ジャケット?もうちょっと待っててね。 同世代の立派な大人たちも、情報が垂れ流されることが当たり前だと思ってる。でも、それは違うよ。最後のところは自分でゲットしないと。だから、僕も過度の情報を伝えることはやめようと思ってる。 だって、人生にまともなアンテナを立ててるなら、読めばわかるし、ネブラスカを聞いてなにも感じないなら、そもそも必要ないってことだから。感受性が違うんだから、無理に勧めるのは時間の無駄。そんな暇はないんだよ。だから、期待していないけれど、反応は大事。 … 続きを読む

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