日別アーカイブ: 2011年7月4日

海さくら

7月4日 月曜日 晴れ はてさて。連日、告知が続いてますが。今日は「海さくら」の紹介です。 「海さくら」の首謀者、古澤君は船具屋の若旦那。家業もあって海が大好きでした。彼の夢はかつて江ノ島に生息していた「タツノオトシゴ」を復活させること。彼らが生きることができる海にするために、この男、自力でゴミ拾いを始めました。その努力のかいあって、今ではたくさんの人たちがゴミ拾いに集まってきます。でも、拾っても拾ってもなくなりません。遂にこの男、啓蒙活動を兼ねて、拾ったタバコのフィルターでカヌーを作り、大半のゴミが流れてくる河の上流から相模湾まで下り、それを映画化しました。 僕は情熱のある人間が好きです。夢を見るのはタダなのです。たとえ実現する可能性が1%しかなかったとしても、ある種の人間にとってみれば、それは1%の確かな可能性があることなのです。彼は巨体を揺らしながら、大汗をかきながら、しょっちゅう僕に会いにやってきます。感激屋で泣き虫で、情に厚くて、よく怒ります。感情のデパートみたいな人間です。ときどき情熱が空廻って、まったく接地しないまま、ホイールスピンをしていますが、それもまた愉快な眺めです。 震災の後、彼は深刻な表情を浮かべていました。要約すれば、自分は何をしたらいいのか分からない、と。僕は彼にこう云いました。「僕だって、あの広大な被災地を見たら、途方に暮れるよ。でも、何丁目何番地、そんな支援だったら、君なら出来る。そういうピンポイントの場所を増やして、情報を交換し、そこから全体を見ればいいじゃない」。彼は飲みかけのビールをぐっと飲み干すと「僕、帰ります」。そう云い残して、数日後には被災地に飛び、宮城県石巻市湊一丁目の支援を始めました。その街はくだんのタバコ・カヌーを作ってくれた人物が住む、ゆかりの街でした。行動すれば、道は拓けるのです。 「海さくら」は年に一回。富士山に夕陽が沈む「ダイヤモンド富士」の頃、江ノ島の灯台の下で音楽フェスを開催しています。音楽プロデューサーはリクオがつとめています。そのプレ・イベントとして7/23に三宅伸治さん、リクオ、それに僕、この3人でのコンサートが企画されました。例によって、古澤君は鼻息をブヒブヒ云わせながら、「ヒロシさん、このプレ・イベント、プロデュースしてください。えっと、タイトルはヒューマン・ストレイト・ロックです」。内心、その英語ヘンじゃね?と思ったのですが、タイトルにまで情熱が溢れてるところに、無理矢理背負い投げされたような気分で、その役目を引き受けることにしました。まかせとけー。 僕が考えていることは簡単なものです。音楽には力があります。だったら、ミュージシャンはその一点に向かって集中していればいい。今はミュージシャンが本気で、魂から音を鳴らすときです。それが僕の考え方です。何も云わずとも、音と音の隙間から、人々はいろんなものを受け取ってくれると僕は思っています。三宅さんは実は互いのデビュー前から知っています。でも、共に音を奏でるまで20年以上かかった。多分、その意味も当日理解するのだと、愉しみにしています。古澤君の想い、リクオのフェスへの想いも含めて、一緒に未来を創りましょう。どうぞ、よろしく。詳細は以下のサイトを参照してください。 http://www.umisakura.com/ ———————————————————————————- 送電線の国有化を願う1000万人の署名。七夕の日に届けるそうです。あと3日。 ネットでの署名もできます。 http://maketheheaven.com/japandream/

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