日別アーカイブ: 2011年7月16日

ボヘミアン・ブルー

7月16日 土曜日 晴れ 86年にチェルノブイリで事故が起きたとき、事の重大さにおののき、そこに暮らす人々の心配をしながらも、「ソ連に暮らすことは大変だなぁ」と何処か対岸の火事のように思っていた日本人も少なくないだろう。ところがどっこい、今目の前で起きていることは、それを遥かに上回ろうとしていて、この25年間に我々は着々とスポイルされ、自分の頭で考えない人間に飼育されてしまった。 僕にとって走ることは、何ものにも代え難い。何も考えずに、負のエネルギーを地球にアースしてもらう日もあれば、同じリズムで深く考察する日もある。もうレースなんてどうでもいい。誰かに規定されなきゃ走れないってことはない。食事をし、排泄し、音楽を奏でる。それと同じ地平に走ることは組み込まれた。っていうか、走ってないと確実に頭をヤラれる世界に僕は生きている。自分が保つことが難しい。 走りながら、考えた。僕に子供が居たとして、福島に住んでいたらどうするだろう。具体的な言及は敢えて避けるが、ただじっとそこに住んでいることだけはあり得ない。誤解のないように、僕はそうしている人を批判しているのではない。自分だったらどうするだろう。そう考えることなしにこの問題には向き合えないからだ。 今日もまた、ある映像が被災地から送られてきた。正直、もう観たくないのだ。でも、観なかったら自分が後悔する。だから、観る。ここで語られていることは、ほぼ真実だろう。ある種、稚拙な番組であるがゆえ、リアリティーがある。僕は無駄に怖がっているのではない。どちらかと云うと、怖いと感じることは殆どない。ただ、福島の子供たちの10年後、20年後が本当に心配なのだ。彼らには何の責任もない。それはこんな世の中にしてしまった僕らにある。ただ自分のことだけを考え、無意味に怯えるのではなく、現実を出来る限り知って、未来を創造しようじゃないか。不可能だ、とか、俺には関係ないとか、あんたはウザイとか、云いたい奴には云わせておけばいい。勇気のない智慧なら、僕は要らない。智慧のない勇気なら、君は要らない。ハレルヤ、ボヘミアン・ブルー。 追伸 今日のマイルスの呟き。 「一歩づつ前進するようにがんばり続けるだけだ。そうだ一歩づつだ」。マイルス・デイビス。

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