日別アーカイブ: 2012年6月3日

宮城県仙台市にて。

6月3日 日曜日 曇り もはや、何と云うか。言葉にする行為がとても陳腐なものに思えます。濃厚な日々の中、たくさんのものを受け取っています。 前日、相馬でのライヴを終え、相馬本部長が気をつかってくれて、松川浦にある晴風荘という宿を取ってくれました。かつての晴風荘で、僕らは美味しい相馬の海と山の幸を頂きながら、どんちゃん騒ぎをしていたのです。去年の夏、津波に完膚なきまでにやられてしまった晴風荘を観て、正直なところ営業再開は難しい、と思いました。けれど、彼らは立ち上がったのです。宿の方はいちばん眺めのいい部屋を用意してくれました。朝焼けと共に、松川浦が霞んで見えてきたとき。何とも云えない感動を押さえることができませんでした。 それから僕は仙台に移動し、「とっておきの音楽祭」に出演する自立研修所「えんどう豆」の応援に行きました。そこで僕が目にしたものは、何というか、その。「星に願いを」のイントロを指一本で弾く女性。ひとつひとつのフレーズを弾くのに、とんでもなく時間がかかります。でも、それはほんとうに心の底から願いを込めて演奏されたものなのです。僕はどんなピアニストが弾いたものよりも、深い感動を覚えました。そして自分のミュージシャンとしての薄っぺらさにも気付きました。音楽を演奏する上で、いちばん大切なことをえんどう豆の仲間たちから教えてもらったのです。 今回のツアーで仙台公演は予定されていませんでした。そのことに異議を唱え、マネージャーに直談判し、ライヴは開催されることになりました。ずっと永い間、僕らを応援してくれている人たちです。そして会場のjazz me bluesのオーナーは10年以上前に、蔵王でサウンドトラックのレコーディングをしていたとき、力を貸してくれたSさんでした。力を尽くしてくれた人たち、足を運んでくれたオーディエンス。ほんとうにありがとう。 ライヴの内容に関してはここには記しません。受け取ってくれた人の数だけ、受け止め方があると思います。仙台も被災しています。だから、メッセージを書いてもらうことは止めようと思っていました。けれど、主催者の強い希望により、仙台からも何かを伝えたい、と。 本日、福岡では渡辺圭一らの主催でプロジェクトの福岡版としてイベントが開かれていました。そちらも合わせて、感謝MAX。 Messages from Sendai 120603 名前なしさん 今日はありがとうございました。被災して、絶望したり、悩んだり、色々と大変な思いもしたけれど、悪いことばかりじゃないってことも、わかりました。今日はたくさんのエネルギーと希望をもらいました。 Tさん 41歳 宮城県旦理郡旦理町 共に生き、のりこえましょう。 Mさん 48歳 宮城県仙台市 仙台でも、元の地域に住めなくなった人はいますが、放射能のせいで、住めなくなった人の気持ちを思うといたたまれません。強く、したたかに生き抜いてほしいです。山口さんのメッセージ、受けとりました。心の中で火は燃えています。心の火を絶やさないで、私もよい世界をめざして、生きていこうと思います。仙台に来て下さって、ありがとうございます。また、来て下さいね。 Kさん 37歳 宮城県仙台市 相馬と仙台、もっともっとつながっていきましょう! 今度は被災地の声を全国に届けて、新しい時代を作っていく時です! Hさん 38歳 福島県郡山市 希望はみんなの胸の中にある。心は変えられる。あきらめないで。 名前なしさん 宮城県 がんばれ! そしてがんばる。make happy!! Hさん 45歳 宮城県仙台市 スティルバーニングが良かった。(うちらのマラソンチームの名前に借りてます) Sさん 38歳 魔界 学生の頃、阪神大震災があって、その当時は知り合いもいなかった。その遠い土地に、それから数年後死ぬまでつき合いたい友人ができました。相馬にも知っている人は今ほとんどいないけど、いつかそんな友人がそこにできるかも知れませんね。いろいろなところからいろいろなことを言われると思いますが、ご自分が一番そうしたいと思うようにして下さい。それって勇気のいることだけど、このプロジェクトを通じて応援し続けますね。 Hさん 54歳 宮城県仙台市 震災、心災、僕も勇気づけられました。ありがとう!! Aさん 30歳 宮城県仙台市 初めてライヴ聞きにきました。熱いものが伝わってきて感動しました。私は地元が気仙沼ですので、私も出来る事さがしてみます。応援してます! Oさん 40歳 宮城県仙台市 私もあきらめません。 Nさん 43歳 石巻市 想像力をいっぱいに働かせて、私もここで私にできることをします。 … 続きを読む

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