月別アーカイブ: 1月 2014

25years

1月19日 日曜日 晴れ 高野寛くんのデビュー25周年ライヴに行く。 彼は僕と同じ年。記憶が正しければ、31年前に共通1次試験(センター試験って名前じゃなかった)を受け、2次試験を受けた大学も同じ。そして2人とも不合格。アーメン。 同世代のミュージシャンがどう生きてきたか、ではなく、どう生きようとしているのか。それが観たかったし、応えは音楽の中に込められていたから、言葉にはしない。つーかできない。素晴らしかった。心からありがとう、そしておめでとう。 2人のヒロシ。高校の時分、YMOをどう捉えたかで、ミュージシャンとしての道のくねり方みたいなものが大きく異なったんだなぁ、と、あらためて。でも、そのうち何処かで道は交わるかもね。 彼を支えていたミュージシャンたちも素晴らしかった。そして彼は何と2時間半、たった1本のハミングバードで通した。スタッフも僕らと重なる人たちが多くて、彼らのプロとしての働きをオーディエンスとして体感できたのも幸福だったよ。近くのパラメーターを確認するのに老眼鏡かけてたりしてね。知らなかったよ。笑。 ありがとう、アゲイン。どうか身体に気をつけて。50周年にむけて、ゴキゲンな道を。まだ半分だよ。 ———————————————- そんなこともあって、激しい音楽活動とランニング。少しだけ休みました。 ———————————————- 正月に八味「WILD SIDE」使ってくれたかな?できれば生産者にフィードバックしたいので意見きかせてください。オレ?オレは八味ホリック。

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TOO CLOSE TO HEAVEN

1月18日 土曜日 晴れ 創作者として充実した日々を送っている。ギターが思うように弾けないのは情けないけれど。新しいサウンドを模索し、煮詰まると走り、夜は新しい曲を書いている。脳味噌が鋭敏で、キーンと冴えている。冷たい水の中に居るようで、気持ちいい。     夢のなかでこれは夢なのだと 私は気づいた 一度死んで 私はまた生まれた ビルに座礁した船 それが私そのものだった 終わりを見たんだ 神と悪魔が闘う場所 それが人の心で そして世界 必要なものは 強き信念 トゥルー・ブルー 立ち向かうべき 最強の敵は 私自身が作り出した恐怖だった その応えを知っているのは直感だけで 強力な意志には宇宙が呼応するのさ 心が身体においついたとき 私はもうそこには居なかった 世界は変質し 彼女は腐敗し 欲望を食べて生きのびていた それがカルマのせいなのか 私には分からないけれど 正しい言葉はいつだって苦い 「決して誰かのようになろうとするな」 世界と関わるほどに 私はひとりになってゆく 地獄への道は善意で舗装され 天国への道は おもてなしで行きどまりになる その場しのぎは通用しない おもてなしに おとしまえを 人生は素敵だ すべてに負けても 未来だけは残っている シャベルを渡してくれたなら 私はどこまでも掘り続けるだろう ひたすら透明になるまで 人生は素敵だ 時空を超え 私はいつかメッセージになる

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19年、そしてブレイク・スルー

1月17日 金曜日 晴れ 19年。 熊本の中学生からメールをもらった。19年前のこと(生まれてないだろうに !)、そして福島のこと、忘れないように給食の時間に放送で「満月の夕」を流したと。ほんとうに嬉しかった。ありがとう。「行動」すること。素晴らしい。 WATERBOYSの6枚組ボックス「FISHERMAN’ S BOX」が届いた。1986年にアイルランドで録音された名盤「FISHERMAN’S BLUES」のアウトテイクが山のように収録されている。いったいどれだけの曲を録音して、どれだけボツにしていたのか?ちょうど同じ作業をしているから、励まされる。ジャケットに映っているジミーに僕は直に話を聞いたことがある。この、ほぼ一年に渡るセッションはスリルと興奮と実験と愛に満ちたものだった、と。そうなんだろうね。 FEARを捨てて、僕はマイクの前に立ち、反対側に抜けて。ひとつの新しい表現を手に入れた。中学生の愛、そしてマイク・スコットの情熱。僕の中ではすべてが繋がっている。嗚呼、19年。

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うすのろとアトランティス、そして大切なお知らせ

1月16日 木曜日 晴れ 冷蔵庫の搬入で一日潰れるなんて、そんなのアリかよ? もはや詳細を記す気力もなく。こんなんロックンロールでもブルーズでも何でもねーよ。生活と云ううすのろ(これ、誰かの詩なんだけど、思いだせず – たくさんのご指摘、ありがとう。佐野さんでした。すいません)に翻弄された日。フローを変えようと、その冷蔵庫にはでっかいデッドのステッカーを貼ることにした(意味不明)。 夕陽を観ながら走った。折り返しの頃にはアトランティスに想いを馳せるくらいには回復してたけど。アトランティスに関しては、またいつか。 ————————————— さて。大切なお知らせ。 昨年、いったん終了した(はず)のHW SESSIONS。簡単に書けば、更なる実験を必要としています。なので、続行ゴーズ・オン。場所は我々をずっとサポートし続けてくれている千葉のANGA、2daysです、初の土日です。詳細はこちらに。是非。 HW SESSIONSはHWのメンバーが集まって、セッションの中で、新しい音楽を作り出す実験の場所です。いつもより愛想はないですけど(いつもないか)、みなさんは椅子に座って、目の前で音楽が化学変化を起こしていく模様を目撃することができます。演奏する曲は90%以上、アルバムに収録されていない新曲です。そして、その模様は常にマルチトラックで録音されています。つまり、新しいアルバムの素材になる可能性があるってことです。 新しいアルバム、随分待たせてごめんね。でも更なるアイデア、試させてくれー。

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Fields Of Gray

1月15日 水曜日 曇り マイナス30度までは経験したことあるけど、オレは今日みたいな寒さが一番嫌い。開き直れない、中途半端なこの寒さ。冬のロンドン、マイナス2度みたいな。 ニンゲンの身体は心とのそれとも合わせて、つくづくバランスで成り立っているようで。たかだか指をかばって生活しているだけで、今度は首に支障が出る。まったくもう。 満足にギターが弾けなくても、歌うことは出来る。てな訳で、クソ寒い仕事部屋で毛糸の帽子をかぶって、ダウンジャケットを着て、マフラーと手袋を着用して歌っております。Fields Of Gray。色気なし。アーメン。

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ライアン・アダムスと流木と老人と夕陽

1月14日 火曜日 晴れ さすがに20キロは走らないけれど、身体を動かした方が怪我の治りも早いのか、とランニングに復帰。昨日、ぐっと心を掴まれたライアン・アダムスを聴きながら。 ある曲で目の前の景色がまるで「映画」のように感じたのですね。彼の音楽にそれだけの力があるってことだけれど。普段、走るのを止めることなんてないんだけど、立ち止まって、しばらくしてゆっくり歩き出して、その心象風景を味わいました。こんな音楽を作らなきゃ、ね。みんな待っててね。 そして僕は流木たち、後ろ姿を観てるだけで泣けてくるご老人、そして今年一番の夕陽に出会ったのです。 人生は素敵だね。やっとそう思えるようになったよ。

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ライフ・サイズを知ること = 初めての縮小

1月13日 月曜日 晴れ 利き手が満足に使えないってことは、かなり日常生活に支障をきたします。不便極まりなく。それなりに楽しんではいるけど、文字通り自分のケツも拭けず、屈辱のウォシュレット・ユーザー (笑)。昔そんなことを歌に書いた呪いかも。どれだけこの世界がハンディキャップを抱えた人のことを考えていないかってことも見えてきます。 ここに来て、冷蔵庫がおかしい。まったく冷えていない。けっこうデカめの冷蔵庫が機能を失うとどうなるか知ってますか? 地球温暖化で氷河が溶けて海水面が上昇するのと同じです。ザッツ、み・ず・び・た・しー。 さすがに冷蔵庫をネットで買う気にはならなかったし、このクソでかい冷蔵庫を引き取ってもらわなきゃいけないし、だいいち、どうやってこいつを螺旋階段で4階のキッチンまで運んだのか、もう覚えてないけど、そういう折衝もしなきゃならないだろうし、エトセトラ。 なので、左手一本で運転して、近所の巨大量販店まで行ったのですね。 僕はモノを買うときは殆ど迷いません。「大根を買うように車を買ってきた」という伝説ホルダーです。でも、今日は迷った。 20代。裸一貫でギターだけを持って福岡から出てきた。野望以外、何も持っていなかった。たぶん、冷蔵庫も。しばらくして初めて青い小さな冷蔵庫を買った。そこから今に至るまで、いったい何台買ったのか、もう覚えていないけれど、とにかく冷蔵庫は買うたびに、巨大化していったのです。便利になったのか、不便になったのか、不明です。何だか、今日。ここで、その流れを逆転させたくなったのです。決定的に。 たぶん、隅々まで何が入っているのか熟知できる大きさはこのくらいだろう。食べ物はすべて「いのち」が死して僕を支えてくれている訳だし。シンプルに生きたいと思います。 追伸 ライアン・アダムスのアビー・ロードでのライヴ。最後に演奏する「New York, New York」という曲が個人的にあまりに、えーっと、いろいろと、記憶のなかにある、ふうけいで、ぐっときました。音楽が呼び起こす情景ってすごいなぁ。胸の中をかきむしられたような。ENJOY!

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意外とシャレになってなかった

1月12日 日曜日 晴れ いやー、意外にシャレになってなかったと云うか、指先ってこんなに血が出るんだってことに驚きました。何せ血が止まらない。どうやっていいのか、まったく分からないけれど、何となく病院を信じていない自分がいて、血まみれになりつつネットで止血や治療の方法を探る、みたいなシュールな光景。 指は僕にとって身体の中でも特別なパーツなんです。近年とくにピックよりも指を多く使っているので、微妙なニュアンスを出すためには繊細なタッチを必要とします。それゆえ、台所の洗剤も素手では使いません。ハンドクリームも厳選してたにも関わらず、このザマかよ、みたいな。 にしても、夜じゅう血が止まらない。 スライサーで指をスライスする人、世の中にたくさん居るみたいです。僕はたまたま「湿潤療法」ってやつに出会えたんで、ほんとうに助かりました。若者に聞いたら、今や常識らしいんだけど、我々「赤チン」世代は傷を乾燥させちゃいけない、とか、消毒しちゃいけない、なんてこと、まったく知らなかったっす。僕らの世代の人は是非読んでおいて損はないか、と。 つーか、今日自分で患部の包帯を取り替えたときのグロさと云ったら。ちょっとしたホラームービー。それでも、自分で治ろうとする力も僅かに感じたりして、心を動かされたりもしています。 みなさん。スライサーには気をつけて。

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days like this

1月11日 土曜日 晴れ いろんなことが重なって更新遅れてすまんす。後述しますが、長い文章が書けないのです。 まずは増え続けるリクエスト。ほんとうにありがとう。みんなの日々で、音楽が響いていたことがとんでもなく僕を励まします。誰でもそうだと思うけど、自分の小さな力が世の中良くするために少しでも役立っていること。それこそが励みです。いや、まじで。 そして「満月の夕」ってリクエストがひとつもないのがすごい。僕は殆ど過去を振り返らず生きてきた人間です。自分の過去の作品は聴きません。作るときに嫌っちゅーほど聴いたからです。でも、こうやってみんなのリクエストを読んでいて、過去の作品も手に入るようにしなきゃと痛感しています。僕が余りに興味がないゆえ、欲しい人はオークションで異常な高値で手に入れていると、聞きました。それは望んでいることじゃないです。ソニー時代のものも、特にポリドール・ユニヴァーサル時代のもの。せめて配信で聴けるようにしなきゃ、と思います。てな訳で、ユニヴァーサルの誰か、連絡くれー。 コメントに「ご自分で”月に吠える”聴いてみたらどうですか?」と。聴いてみたすよ。走りながら。もはや他人の音楽のように聴けたんだけど、照れずに書けば、素晴らしかった。20年近く経過して、自分の作品に励まされるとは思わなかった。ほとばしってるし、情熱と愛がある。数年前に佐野さんに「山口。俺たちが昔一緒に作ったものを最近聴いてみたんだ。でね、こう感じたんだ。俺たちは間違ってない !!!」って。そんな気分です。重ねて、ありがとう。 頂いたリクエスト、ぴーんときたもの、いくつか演奏してみました。これがね、面白い。みんなに聴いてもらおうと思っていた矢先に事件が。後述。 ————————————————————— ここまで書くのに1時間。理由は後述。 「オレのためにすり鉢5個焼いてくれ」。自分でメモを残しているが、理由がまったく思い出せない。でもこのフレーズ、妙にリリカルで好き。 —————————————————————- ある作家のことが急にどうでも良くなった。僕は肉体性のない(それは単にフィジカルなことだけを意味しない – 精神にも肉体性はある)作品には惹かれなくなった。多分、自分の残り時間が関係しているんだろう。 あまりにも自身や肉親の死にこだわるのはどうなんだろう。人はだれでも一度だけ死ぬのだよ、それはとても自然なことだ。死ぬってそんなに大したことなのかな?僕が死んで、世界は変わるのかな?変わらないよ。誰もが一度だけ経験するプレシャスなこと。人は死について考えたとき、有意義に生きることができるようになる。BORN TO DIE ! —————————————————————- 日本のスキー場に行かないのは音楽が流れているからだ。それがサービスだと思っているのなら、迷惑千万だと感じている僕のような人間も居ることを知って欲しい。山では自分の心の声を聴きたい。 —————————————————————- 真剣に走っているともだち(女性)と走った。何はともあれ、一年続けたってことは素晴らしいから。もっと好きになって欲しくて。でもその女性はオレより、男っぽかった。オレは群れない人が好きです。そして、非難を覚悟で書くけど、女性が3人以上いる場所に同席させられるのは拷問です。 ガールズ・トークってのは若い女性にありがちな傾向なんだと思ってました。が、しかし。おかんの看病をしているとき、病室におかんと同年代のexガールズが来る訳ですが、年齢に関係なくガールズ・トークを繰り広げるおかんたちを観て以来、トラウマなんです。 —————————————————————– 石垣島のともだち、ゆーすけがやって来たので、彼の歌を聴きにいったのです。あの島はね、才能の宝庫なのです。よーこも、ひでおも、ゆーすけも、素晴らしい才能です。そして彼らの活動を支える場所と人々があります。彼らがあの島に住んで、そこから音楽を発信していけるようなことを話し合いたいと思っています。 —————————————————————— キャベツをスライスしていたのです。スライサーで。そして右手の薬指の先をスライスしてしまいました。縫おうにもパーツがありません。残念。吹き出る血にうっすら卒倒しそうでしたが、「血ってきれいだな。オレ、生きてるんだ」と不思議な気持ちで眺めているもうひとりの自分が居ました。 これも何かのメッセージだと思います。しかと受け止めます。けっこう派手にやってしまいましたが、まったく暗くなっていないので、安心してください。

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オーディエンスへの約束

1月9日 木曜日 雨 たっくさんのリクエスト、ほんとうにありがとう。嬉しかったです。 僕らの活動を支えてくれているオーディンスが新作を待ってくれていること、そしてかつて作ったものが、永い時間をかけて、みんなの日々に響いていること。歓びであり、励みです。 創作者として高みに登りたいというエゴと、そんなもん記録でしかねーだろうという考えと。何にせよ、一番大切にしているのは、みんなと同じ時代に生きていること。そして、いつまでも色褪せない、普遍のものでありたいということ。どんな形であれ、新しいものを届けたいと思っています。待っていてください。 心からありがとう。  

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