日別アーカイブ: 2015年2月1日

「blog上地獄アワー、第十九回。アルバム特集#1」

2月1日 日曜日 晴れ さて。今回はアルバム特集っす。アルバムをまるっと一枚すべて。どこにも捨てる曲はなし。曲間のタイミング、それまで音楽、みたいな。分かってると思うけど、聴いて気に入ったら、買ってね! 中学高校の授業中、僕は一枚のアルバムをはしょることなく、脳内で再生して、時間をやり過ごしてました。つまり学校に行くと、ウィークディは一日6枚くらい再生する訳です。おかげで成績なんて上がったことはないけど、ミュージシャンになる素地は作られたのかもね。 先日、仙台の音楽専門学校の学生たちの前で演奏したんだけど、彼らのことを思い浮かべつつ。今回は僕が中学、高校時代。ほんとうに好きだったアルバムたちを。僕の血や肉、そのものになった音楽なのです。ガキの時分だから、みんなも知ってるアルバムが多いだろうけど、今回は若者向けってことで。次にやるときはもっとディープにやるよ。 ———————————————— 中学になったばかりの頃だったかな。まだ野球部に居て、坊主頭だった頃。シリア・ポールさんがDJのベスト10番組でずっと1位だったのですよ。「HOT STUFF」がラジオから流れてきて、僕の人生は変わったですだよ。ビンボーでなかなかアルバム買えなかったけど。生涯の一枚かも。だってリアルタイムなんだよ。これまでにこのアルバム、多分5枚くらい買ってるな。僕の血と肉なんです。いや、まじで。       次点でこれ。これも中学生だったっけ。BLACK AND BLUEと同じくらい聴いたよ。遠い目。いつか、バンドやろうと思ったんです、福岡の片隅で。       次。中学2年、1977年に買ったアルバム。正直、買ったときはハズしたと思ったっす。中学生にはちょっと難解すぎた。ひとつきに一枚買えれば良い方だったから、その月はブルーだったっけ。でも、高校に入ったある日、ビリっと来たんです。僕のギターを形作ってくれたテレビジョンの名盤、MARQUEE MOON。もちろん、全編弾けます。リチャード・ロイドもトム・ヴァーラインも。この前、佐藤タイジに「山口くんって、トム・ヴァーラインの影響受けてるよね?」って。受けてる、受けてる。大受け。世界MARQUEE MOON選手権があったら、間違いなく日本代表になれるくらいね。       僕のギターにガッツを加えてくれたのはミック・グリーンです。このアルバムはロックンロール・ギターの教則本。通ってた偏屈で大好きなレコード屋さんに「一家に一枚、パイレーツ」って書いてあったっけ。福岡に育つと面倒なことも多かったけど、こういうとこ、良かった。何だかね、知性より恥性。そこが好き。笑。       はてさて。あんまりでっかい声で云わなかったけど、実はツェッペリン、好きだった。ジョン・ボーナムが死んだのは高校2年のとき。もうあのドラムが聴けないのかって、一日落ち込んでたのをはっきりと覚えてます。一番好きなアルバムはね「フィジカル・グラフィティー」。アルバムまるごと聴けるyoutubeのページがないから、この曲で。気に入ったらアルバム買ってみてね。最近リマスターで出たよ。       大学2年の時にリリースされたのかな。バイトに行く黄色いビートルの中でずっと聴いていたのがこのアルバム。残念ながら、フルでyoutubeにはなかったので、表題曲だけ。決して、派手なアルバムじゃないのね。モノローグ的な。でも、短編を10編読んだような気持ちになる。どんな時に聴いても、頭の中に風景が浮かんでくる。そして、何よりも3分のロックンロールであること。ロックンロールの可能性を教えてくれた僕的には歴史的名盤なのです。シンプル、だからこそ芳醇。       無人島に持っていく一枚、みたいなムック本に原稿を書いたときに選んだのがこのアルバム。この音楽は奇蹟そのものだと思うよ。楽曲、バンドマジック、演奏、すべてがね。       The Bandに居たロビー・ロバートソンが90年代にリリースしたソロ・アルバム「Storyville」。楽曲、演奏、録音技術、ソングライティング、ヴィジョン、エトセトラ。あらゆる意味で、僕にとっては90年代を代表するもの。スピーカーとヘッドフォンでは違う世界が見えてくる。アナログとデジタルの境目で、見事にその両方の良さをパッキングしたって意味では、未だにバイブルのように聴いたりもします。 … 続きを読む

カテゴリー: blog上架空音楽番組 「地獄アワー」 | 9件のコメント