月別アーカイブ: 7月 2025

day#012、水戸市にて

7月21日 月曜日 晴れ   この時代に生きて、持っているものを最後の一滴まで絞りきる。そんな生き方をさせてもらって感謝しかありません。  大洗から船に乗って約二週間。最終公演地になんとかたどり着いた。水戸の至宝、ドラマーの榎さんには曲順もなにも伝えなかった。というか、なにを演奏するか、それは自分がステージに上がって即興で決めた。そんな旅をしてきたのだから、最後はそうやって決めなきゃでしょ。笑。  もちろんたまには綻びる。でも、ファーストタッチのロックンロールの素晴らしさをアコギとドラムで表現できるのは悦び以外のなにものでもない。  主催者たちは千葉あたりのライヴにいつも納豆を持ってオレを出待ちしていた。振り返ると懐かしいね。そうやって水戸にやってくるようになって、もう随分の時間が流れた。  仲間はなにはともあれ、元気でいて欲しい。元気じゃないとなにもできない。そんな猪木のようなことを最近、よく思うよ。  来てくれて、ありがとう!元気に家に帰るまでが旅。納豆食べて、元気に帰ります。

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day#011、福島県いわき市にて

7月20日 日曜日 晴れ 思うことがありすぎて、言葉になりません。いちばん痛んだ福島を見るのはもう嫌です。月日が経つほど、しんどい。自分がおかしくなる。正直、こころのキャパを超えています。これがニンゲンの本質だって突きつけられたとき、自分もニンゲンだからです。だからSNSになんかアップできない。無理です。 辛すぎたのと、絶望と、いろいろです。政治家が言ってることが全部たわごとに聞こえる。あいつらはなにも見ていない。 でも音楽は素晴らしくて、こんな自分でさえ昇華させてくれます。来てくれて、ほんとうにありがとう。

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day#010、MY LIFE IS MY MESSAGE2025、山形県長井市にて

7月19日 土曜日 晴れ 家にいるときはテレビをまったく見ないので、ツアーに出てたまに見てみると驚くことが多すぎる。こんなもの、つけっぱなしにしてたら無意識に恐怖に煽られて洗脳されるよ。ほんとに気をつけた方がいいよ。ネットの記事もSNSも。 オレは徹底した「経験主義」だから、自分が経験したことしか信じない。信じているのは自分の「目」だけ。 こんな時期なので、候補者の演説も流れる。今に至るまで政治家に惹かれたことはただの一度もない。人前で淀みもなく、自分の意見をはっきりと言える人間をオレは信用しない。誠実さってね、たいていの場合、言い澱みとか、言葉と言葉の間から溢れるものだよ。テレビだってネットだってAIがまくしたてるようになって、それがデフォルトになっているのが怖い。 とはいえ、何人か政治家の友人がいてね。政治家は全員、政治家の顔になっていく。「先生」の顔ね。なにが先生だってオレは思う。おまえらは人民のために働け。議員の給料を国民の平均所得にしたら、誰もやりたがらなくなるといつも思う。おまえらがほんとうに欲しいものくらいオレにはわかる。政治家顔って呼んでるんだけど、友人の政治家もその顔になったらオレは進言する。「おまえ、政治家の顔になってるよ。そんなあんたを支持したんじゃない」って。どの党に属してるかなんて、そんな野暮なことは書かない。集団になった時点でもうロクなもんじゃない。個人としての友人。だから、どの党を支持するなんてことも書かない。勇気がないんじゃない。書く意味がないんだよ。 こっちだってね。ダテに険しい道を60年も歩いてきたわけじゃない。その目が本当か嘘か、志がどこ向いてるかくらいわかる。 尾鷲の老漁師に頼み込んで漁船に乗せてもらったことがある。湾を出るときの彼の目が政治家にあれば、こんなクソみたいな国にはならない。舵取りってそういうことだから。責任があるんだよ。そのくらい彼の目は凛として澄んでいたよ。恵みに感謝して、必要以上には獲らない。家族を路頭に迷わせず、循環することの意味を知っている。 ところで、MY LIFE IS MY MESSAGEって自分にできることを全力でやるって意味です。少なくともオレにとっては。 オレは酒を造れないし、コメも育てられない。でも、草刈りはできる。山の家で十分に修練を積んでるから。義父の草刈機を譲り受けて、長井に置いてあるんです。長靴も。 今回、六ヶ所村にも行ってね。あらためて震災、津波、原発事故、この14年を反芻する旅でもあり。その流れの中での草刈り。って誰も理解しないだろうけど、オレにとってはたいせつなことなの。 早朝から野郎どもで作業。これがね。なかなかな労働。でも、こうやって関わってきたお酒を311にいただいたら、格別だと思われ。 2週に1度は刈らないとカメムシに稲がやられてしまうんだって。2週に1回って、これ、なかなかだよ。 田植えや稲刈りのイベントに参加してくれるのも、もちろん嬉しいんだけど、わたすの草刈機を使って、自主的に草刈りしてみませんか?きっとお米や酒への愛情がぐっと深まると思うよ。 あ、大好きな名店「夜汽車」にはオレのボトルが置いてあるから、草刈りしてくれた人は褒美として好きなだけ飲んでください。笑。 田んぼの実りを「体験」したら、米騒動の意味がきちんと見えてくる。経験として汗にまみれるって、オレは真実を知る唯一の道だと思ってる。 応えは机の上にはない。政治家の言葉の中にもない。書物の中にもネットの中にも誰かの歌の中にもない。

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day#009、爆走420キロ

7月19日 金曜日 晴れ   さて。今日が過酷な日になるのは最初からわかっていた。420キロの移動。クルマじゃ、なんてことないけど、雨と灼熱地獄を避けながら進まなきゃいけない。熱中症だけは避けたい。そうならないためには1時間の運転が限界だと思われ。  ずっと曇りだった。それはありがたいんだけど、盛岡あたりまで微妙な雨マーク。ときどき雨に打たれる。雨雲を抜けるまでは休めない。結局3時間、ときどき雨が降る中バイクに乗った。あはは。もう限界だ。雨はほんとうにこころが折れるんだって。笑。  晴れたら晴れたで、今度は灼熱地獄。もうこの国でバイクに適した期間なんて、ほんの1,2週間しかないんじゃないだろうか?亜熱帯化が進んでる。旅程を変えてどこか近くの町に投宿も考えたけれど、オレは明日田んぼの草刈りをしたいのだ。山形は盆地で灼熱だから、早朝からやらないとライヴに支障がでる。だから、行かなきゃ。なんとしても。  そもそも。灼熱ゆえ、嫌いなクーラーをホテルでつけるのが喉には最高に良くない。だから、移動中のバイクもマスク着用で誰とも喋らない。  8時間かけて、目的地にたどり着いた。自分のド根性を褒めてやりたい。でも良い子は決して真似しないように。過信は禁物です。  もうなにをする気力も残っていなかった。ぜんぶエネルギーは使い果たした。そんなこともあろうかと、綺麗で大きな浴場があるホテルにしておいた。バイクだけは磨いて、田んぼを一目見に行って、その成長にとっても励まされた。  自分との約束事である筋トレだけはやって、ゆっくり風呂に入って、ビール2本飲んで、気絶するように寝た。

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day#008、青森県弘前市にて

7月18日 木曜日 晴れ 昨日、2時間雨に打たれたダメージはデカかった。でも、それはオーディエンスには一切関係がない話。ホテルでできるだけエネルギーを温存して、ライヴに臨む。 1年に1回だけ会うことができる人たち。それが永遠には続かないことは身に沁みて理解している。だからこそ、その一期一会をたいせつにしたい。 平日に来てくれて、ほんとうにありがとう。体験してくれた新しい歌たち、届けにくるからね。 こんなバカな移動方法を選んだ責任はぜんぶオレにある。こんな愚行をやっているのはオレだけだと知っていながら、間違っているとは思っていない。 すいません。面倒くさくて。 身体から悲鳴が聞こえる。だからこそ、丁寧に最後までこころを込めてやり抜きたい。明日は「甦る」のための草刈りをしに、山形県長井市までバイクを走らせるつもりだけれど、晴天でも6時間はかかると思われ。灼熱とゲリラ豪雨の危険があるから、たどり着けなかったらごめん。 無理は禁物。安全第一で。

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day#007、下北半島を走る

7月16日 水曜日 雨   下北半島を走ってみたかった。そこにはJAPANが詰まっているのを知っていたから。  室蘭ー青森、函館ー青森、色々あるんだけれど、今回は函館ー大間ってルートを選んだ。浜ちゃん一家は午前4時からもう働いていた。彼らの畑はキャンバスのようだったよ。いろんな野菜が美しく整頓されていた。  さっきまで畑に生えていたものをいただいて(驚愕)、家族全員に見送られてフェリー乗り場に行く。津軽海峡を船で渡るのはいつも格別な想いで満たされる。航行中ずっと甲板にいたのはオレひとりだったけれど、なんでこんな感慨を見落とせるんだろうって不思議に思う。  夢の大間。やっと辿り着いた。ここにもJAPANの暗い影があるんだけど、とりあえずマグロ漁師の家だけはすぐにわかる。家が巨大だから。  そこから海沿いを走って、恐山へ。前に一度ともだちのヒロシに連れてきてもらったことがある。あの世にいちばん近い場所。これがね、大間から行くと道がとんでもない。バイクで行くことは到底おすすめできない。荷物が多いから車重は300キロを超えていると思う。そんな物体を取り回しながら行ける道ではなかった。木が茂って、道は細く、落ち葉の上に道は濡れている。ここは全集中。「ヒロシさんはコケたことないんですか?」って。4万キロ走ったけど、一度もないです。どこで集中しなきゃいけないのか、それは今です。  なんとか恐山にたどり着いた。ここはね、とんでもない場所。気安く来てはいけないと思う。とてつもないバイブスに包まれている。かつて交通もままならなかった頃にいったいどうして築かれたのか。もし行きたいと思うなら、少しくらいこの場所について学んでから行かれることをお勧めしたい。オレの口からはなにも語れない。  そして六ヶ所へ。霊山の近くにこんなものを建設する意味がわからない。ここにも以前ヒロシが連れてきてくれた。あのとき感じた巨大な違和感がどう変化したのか、確かめたかった。その空白の時間の間に福島の大事故があったわけだし。オレはこの後、毎年恒例の6号線をバイクで走って、あの原発がどうなったのか確かめにいくわけだし。  結論から言うなら。  電気を使っているすべての日本人が自分の目でこの施設を見るべきだと思う。巨大な暗黒だよ。過疎の村にどうにもならない、行き場所すらないものを押し付け、何も知らない顔をして文明を享受して暮らす。ほんとうに吐き気がするよ。  プロバガンダのための施設もある。どんなに原子力が安全か。村民のためにはあり得ないくらいの娯楽施設が用意されている。  吐き気がするよ。狡猾すぎる。あなたも僕も。  その施設の前にバイクをとめて写真を撮る。んなもん、オレの自由だろう。でも係員は飛んでくる。つまりそういう施設だってこと。  これがどんな施設なのか、そこまでは書かない。興味があったら自分で調べてほしい。あなたも100%関わっていることなのだから。繋がってるんだよ。これはあなたや僕の問題で、子供たちに巨大な負を背負わせてる。  結論から書くなら、その違和感は1ミリもブレてないどころか、さらに強大なものになっていた。作るなら、東京に作れよ。使ってんのは都会なんだから。  道のりがタフだったのもあるけれど、どっと疲れた。この人間界の矛盾。胸クソが悪すぎる。でも、自分の目で再確認してよかった。  どう生きるかを教えてくれるからね。  オレは自分が正しいと思ったことを死ぬまで続ける。選挙のときだけ政治家になにかを変えてもらおうなんて姑息なことは考えない。世界は変えられなくても、オレは変えられる。だから、その道を歩くだけだよ。  ついに雨にやられた。こんな日はそんなもんだろう。バイクもオレもドロドロ。笑。  まぁいい。雨がオレを洗い流してくれたのなら。

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day#006、函館へ

7月15日 火曜日 曇り   さすがに疲労が蓄積してきた。でも、前に進むのみ。  札幌から函館へ。書けばこれだけ。でも、バイクにはいつも苦行。暑くて、寒くて、基本的に消耗。毎回思うんだけど、ほんとうに遠い。  もはや家族のように受け止めてくれるファーマー、浜ちゃんの家にたどり着いて、ビールを飲んで復活。この一年に降り積もる話をしつつ、極上のご飯をいただいて気絶。  ありがとう!!

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day#005、札幌にて

7月14日 月曜日 晴れ   去り難し、小樽。  いろんな想いを胸に札幌へ。小樽から札幌へ向かうと見えてくる超ド級の街、札幌。  昨日とはまるで違う気持ちで今日を歌う。  旅と街と人がものすごく自分に影響を与えているのがわかる。ハコのマスターがファイヤーバードを用意してくれていたから、弾いた。街の仲間たちにも会えた。それぞれの人生をタフに送ってくれているのがとっても嬉しい。  楽しんでくれたかな?来てくれて、ありがとう。  さぁ、ここからは台風とのせめぎ合い。まだ奇跡的に雨にはやられていない。バイクに積んである雨具類。できることなら使わずにいたい。

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day#004、過去と現在と未来を裏通りで繋いでいくこと、小樽にて

7月13日 日曜日 晴れ   何から書けばいいんだろう?今回、小樽に来ることは特別な経験になるとは思っていたけれど。  マブダチで兄貴分の長谷川博一さんの回顧展をやるって、書けばそれだけのことだけれど、開催に至るまでにはどえらい道のりだったと思うし、オレは遠隔地からメールで参加していただけのこと。だからこそ、バイクで来るって道を選んで正解だった。  旅はプロセスだから。  鈴木惣一郎さんは80年代と亡くなる直前の長谷川さんを。オレは90年代からの長谷川さんを。でも小樽の人たちは幼少の長谷川さんを知っている。小樽には藤森茂男さんという偉人がいて、その人物は長谷川さんの叔父にあたる。その一家にまつわるストーリーをここに書くことができるほどオレはまだ良く知ってはいないのだけれど、街にまつわる絵巻物を読んでいるような気持ちになった。これはドえらいことだな。1日で映画を見たような気分。そしてその偉大なスピリットがきちんと子供たちにまで受け継がれていること。  長谷川さんは生前、オレに小樽のことを語らなかった。でも七回忌にあたって、彼の胸の中にはこれだけの想いが詰まっていたんだってことを知らされた。  ずっと流れてきたけれど、オレもこれからどこに行こう。深く考えさせられた素晴らしい旅だった。終わってないけど。台風も来てるけど。でも、なるようにしかならんよ。それがいい。  頼まれてないけど、小樽にはまた来たい。真冬に人々がどんな感じで暮らしているのか体験したい。そしてなによりも、「おたる潮まつり」を体験してみたい。去年のねぷた並みのインパクトあると思うな。。。。。  なんだか、人生は素晴らしい。  それもこれも、結局は長谷川さんが繋いでくれたのだった。  関わってくれたすべての人たちにありがとう。オレは長谷川さんの曲を完成させて、また届けにきます。鈴木さんウィットがこれまた素晴らしかったのです。

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day#003、旭川から小樽へ

7月12日 土曜日   旭川から小樽へ。  北海道の有名ではない幹線道路が大好きでトミーに教えてもらった通り、寄り道をしながら小樽に向かう。最高だ。言うことなし。でも、高速に乗った途端つまらなくなる。  夕方、小樽へ。  故長谷川博一さんの故郷。彼の回顧展の会場を見て驚いた。七回忌に合わせて、街の人たちが彼の人生を余すところなく展示。よかったね、長谷川さん。素晴らしいよ。これはぜひ体験していただきたく。  夜。長谷川さんが愛した焼き鳥屋に連れていってもらう。これまた絶品。地元の人に案内してもらうと街の見え方がまるで変わってくる。いろんなところでニアミスしていたはずの鈴木惣一郎さん、ゆっくり話ができて嬉しかった。  なにはともあれ。今年はたっぷり長谷川さんのスピリットとエネルギーを交歓してきた。彼の曲も身体に入ってる。それを故郷のみなさんに届けられるのがとても嬉しい。

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