10月30日 月曜日 晴れ
世界が急激に電気自動車(EV)にシフトしていたり、今や携帯のない世界がありえなかったり。
それってほんとうに進化なのだろうかと。
だって、んなもんなくてもみんな平和に暮らしてたんだもん。EVがほんとうに地球に優しいのかってのは甚だ怪しいし、利権と覇権争いの匂いがプンプンするし、電車に乗って老若男女が携帯を眺めてる様は下手なホラー映画よりも怖い。
男子は特に理解してくれると思うけれど。
知らない街に行ったとき。地図上で自分がどこに今位置しているのか分からないととっても気持ち悪い。不安に駆られる。それはたぶん、農耕や狩猟を行なって生きていた頃の名残りっつーか本能というか。
ナビゲーションによって、帰巣本能を破壊されつつあったから、バイクからナビをほぼ撤廃してみたなら。ちゃんとその感覚は戻ってくる。地図を読んで、体に入れて、旅をする感覚。昔に比べたら標識もかなりちゃんとしてるから、太平洋から日本海なんて、余裕で行くことができる。このまま行くと、目的地にはこのくらいの時間で到達するだろうって、その感覚が大事なんだと思うし、旅はそれを鍛えてくれる。うーんと、危険察知能力も含めてね。だいいち、空を見て天気が読めなきゃどうしようもない。雨雲レーダーより、自分の感覚の方が正しい。近距離に於いては。
エレクトリックギターなんて最も顕著で。1958年に作られたものをどうやっても超えることができない。オレのアンプもギターも70年代初期に作られたもの。どんなに新型を買っても、それを超えることができない。
そういうものって、革新性と確信を併せ持ってるんよね。EVと携帯には「確信」がない。みんな、なんとなく頭の中でうっすら「?」を抱えながら、今やないとどうしようもないからって理由でそれを使ってる。
自分の人生だから。そういうことを検証して生きていこうと思う。
確かにiPhoneひとつあれば、ツアー中のいろんな風景を伝えることはできるんだよね。それは素晴らしい。ただ、こちらが振り回されるのではなくイニシアティヴは握っておかないとね。
本当にそう。便利になると1番に失われるのは汗。