ずっと愛する、長ーく愛する

11月7日 火曜日 暴風雨 

 昨日はただのクズ。1ミリも動きたくなかったから、テックチームがツアーの楽器を取りに来てくれた以外は、ミノムシのように丸くなってじっとしてた。笑。ランニング?無理。野生動物もダメなときはじっとしてるでしょ?それと同じ。明日からリハーサルだからまずはエネルギーを充填しないと。

 話はかわるけど。

 車検のたびに、車を買い替える音楽事務所の社長がいて。見ているこっちがだんだんイライラしてきた。だって、仕事もそんな感じなんだもん。オレ、この人と仕事すんの無理だな、と思った。

 オレもたいていな頑固者だとは思うけど。自分に筋を通していたいんですよ。まず、ローンはしない。どうしてって、死んだら誰かに迷惑かけるから。あと、食えない時代に楽器のローンを払うのが死ぬほど大変だったから。28歳くらいですべてのローンを払い終えて思った。こんなん二度とやらないって。だから、借金はしない。クルマも現金で買いにいく。いつだったか「あんた大根買うみたいにクルマ買ってくるね!」って。その通りです。現金で買います。

 買ったら、リセールが、なんてこと考えません。売ることを前提に買う、なんてことはできない。だって、機械だけど、クルマだって、バイクだって、愛してるんだから。だから、買い替えるなんて、そんな感じに脳が働かない。ダメになるまで、一緒に機械の生命をまっとうしたい。

 前のクルマは直列6気筒のパラレル・ツインターボで、その年のエンジン・オブ・ザ・イヤーに選ばれたエンジンだった。痺れるくらいいいエンジンだった。限界まで乗って、それでツアーすることができなくなったから、泣く泣く買い替えた。しばらしくして、知らない人からメールが来て、「これは山口さんのクルマですか?」って。オレが貼ってた某シールが決め手だった。きっとたいせつに乗ってくれてると思う。近距離なら、まだまだ乗れると思う。

 なにが言いたいかって。

 愛を貫くのはたいへんってこと。いいことばかりはありゃしない。でも、ふとした瞬間に愛は還ってくるから。それだけでいい。それだけでいいんだよ。

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ずっと愛する、長ーく愛する への9件のコメント

  1. prisoner より:

    染みました。
    愛してるから来てもらう。見返りなんざいらねぇ、もうもらってるよ。
    と捉えました。
    明日も仕事頑張ります。

  2. name より:

    “I’m just curious” という言いかたが、英語にはある。他意や悪意はいっさいなく、ただ単に気になるのです、というような意味で、人になにか質問する際に、その質問の前ないしあとに、このワン・センテンスは置かれる。

    売れている、あるいは売れていた、成功している、あるいは成功していた、とはとうてい言い難い、その名前を10人に訊いて10人が知らない可能性がきわめて高い音楽家である山口洋という人が、なぜ、これほど裕福な生活をおくることが出来るのか。彼はいったいどこからそれだけの収入を得ているのか。

    I’m just curious.

  3. Masako より:

    ミノムシヒロシ!何だかかわいいですね。ゴーヤに続くといいなぁ。
    玄関につる下がっていた、ミノムシくんがいなくなり、代わりにヤモリくんが現れましたが、家に何度か入り込んで、逃がしてあげました。そのうちヤモリくんも冬眠かなぁ?
    MY LIFE IS MY MESSAGEの配信ありがとうございました。ラジオを聴いているみたいでした。画面も小さくて、スピーカーに繋がらず、何度かフリーズしていました。(泣)曲にそれぞれの想いがあって、とてもよかったです。これからも福島に訪れたいと思います。最近は地元のスーパーで、三陸・常磐のお魚フェアをやっています。美味しいお魚、食べてますよ。いわき小名浜港のお魚もありました。

  4. 放射線1号 より:

    まだ免許も取っていないのにトライアンフに乗りたいと思い、ディーラーを訪ねてみました。
    色々と話を聞いたのに、今日のinstagramを見たら昨日で閉店しましたとの投稿。
    乗りたいバイクに乗るための道のりは前途多難なようです(苦笑)

  5. かまを より:

    89年式のふるーいボルボに乗ってます。私のとこに来て20年、もうすぐ20万km。もうこの車しか乗る気がしません。不調になると我が身の事のように不安になります。まさに今そんな状態なので今日のブログは我が意を得たり!なんです。まだ部品の供給はある方ですが、いつまで続くのかも不安ではあります。でも愛しちゃってるから仕方ないですね。

  6. はーこ より:

    私事ですが、昨日愛犬が亡くなりました。17年10ヶ月犬としては大往生なのですが、1ヶ月前まで、いっぱい食べて、自分の足で散歩していた姿を思い出すと、残念でなりません。
    最期は延命せずに自然のまま逝ってくれたらと思い処置の選択をしましたが、それが良かったのかどうか未だ考えてしまいます。天国では安らかに眠って欲しいと願うばかりです。
    居なくなって寂しいですが、ペットも替えは効きません。唯一無二の家族ですからね。愛は貫ぬきましたので、うちに来て幸せだったと思ってくれていると信じています。

  7. ハートロッカー より:

    山口洋の生き方はいつも勝手に鶴田浩二を彷彿する。人間的真実を追い求める姿はいつも美しい。

  8. 情報難民 より:

    いろいろ書いて、送ったのに、うまく行かなかったな、書き直したら、意味が違ってしまう。
    やっぱし、きょう、僕は居ないのだな。

    故郷の恩。
    オリジナルな生き方に、
    感謝。
    和白干潟

    博多のライブに行ったら
    スッキリするかもですね。

    いつか。だんだんわかった、時が来るのでしょうか。

    『そんな時は山口洋だ』
    辛い時に、私の大好きな人が言ってくれたコトバでした。
    きょうは、
    裏腹を
    聴きながら寝ます。

  9. ふなちゃん より:

    「それだけでいい」
    素敵な言葉(୨୧ ❛ᴗ❛)✧

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