日々、雑感

4月29日 火曜日 晴れ

今日は昭和の日なんだってね。

能登に後ろ髪を引かれながら、GW真っ最中のヴァイブスの中、早朝6時台の新幹線で家に帰る。

ホテルから駅まで歩いていたなら、外国人が金沢の街にタバコをポイ捨ている姿が我慢できず、「悪いけど、消して、拾って、しかるべき場所に捨ててくれないかな?」って。こういうときに英語を勉強している効果が出る。笑。諍いになることなく、円満に解決できる。言わなきゃいけないことは、言うべきだよ。

僕らの音楽を必要としてくれているかなり多くの人たちが、年齢的にも親の介護という場面に向き合っていることを知る。そりゃ、そうだよね、、、。あれは確かに人生に於いてなかなかの経験だった。40歳そこそこだったから、東京と福岡の往復をやりき
れたんだと思う。

振り返ってみると、高度成長による大家族の崩壊から、実はJAPANそのものの弱体化が始まった気がしてる。それは経済の話ではなく、精神的な芳醇さのこと。

3歳のとき、可愛がってくれていた祖父の死に同居していた家で立ち会った。死の意味はよくわからなかったけれど、なんだかとんでもないことが起きているのはわかる。それは自分の祖先が与えてくれる最後のgiftだと、今となっては思えてくる。核家族化によって、先人の智慧が受け継がれることが減った。昔のJAPANは一族が力を合わせなければ生き抜けなかったのかもしれないけれど、それはそれで良さがあったんじゃないかって。この頃思う。

さて。今度は我らが老人になる番。同級生は着々と引退したり、「第二の人生」ってやつを歩んでいるらしい。それぞれの人生、幸あれと願う。

ところで、こちらは「第二の人生」なんてあろうはずもなく、卑しさゆえ、自分のポテンシャルをできるだけ使い果たして、行けるところまで行こうと企んでいる。歌?表現力はまだ伸びている。演奏全般も同じ。まだ行ける。最近、たまによろけるから、筋トレとストレッチの強度は上げた。持久力を落とさないようランニングも欠かさない。

自分の名誉のために伝えておくなら。ポテンシャルを使い切るって、とってもセルフィッシュに伝わるけど、その目的は善きものを宇宙空間に放出するためです。笑。ほんとうに。

今日はよく晴れていて、風が気持ちいい。冬の間じゅうお世話になったアラジンのストーブをできるだけ綺麗にして倉庫にしまった。こういう「暮らし」みたいなことそのものが実はとても幸福な行為のひとつだって、この頃は思う。

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日々、雑感 への7件のコメント

  1. 今城真人 より:

    ドロップの缶振る音や昭和の日、森からの木々の香りや春惜しむ、みづうみに海津見神社春深し、俳句で失礼いたしました。

  2. 今城真人 より:

    追加です。くしゃくしゃの千円札や昭和の日、奥土佐の橋にたたずむ昭和の日、失礼いたしました。

  3. 萩原晋也 より:

    山口さん
    お疲れさまです。

    僕も同じことを考えていました。
    2世帯家族とか今となっては良い仕組みだったのではと。
    そこで起きる問題も含めて人が成長する学びなのかもしれませんね。
    すべて分裂して問題を起こらなくする今の社会のありようは
    人間らしさを無くすことになっているのかも。

    昭和の日にそんなことを考えれたのは
    すごく良かった。

    問題が起こることが人を成長させるなら
    色んなストラグルを前向きに捉えられます。

  4. 万友美 より:

    私は45~52歳まで母の介護(24時間つきっきり)を。他に姉兄と3人いるのに…何もしてくれなく、私が診ました。あの時は外に出れなかったから…取り戻す勢いで(色々)吸収しまくってます。
    私は家族反対です。(親や姉兄に)ホント泣きたくなる事ばかりされて(愚痴は書きません)。ウチは貧しい家だったから…一族が力を合わせなければ生きていけなかったけど…もういいかな…。だから1人身なんだと思ってます。
    日々、楽しいですよ(GWなので会社休みで)好きな事99パーセントしてます。山口さんのCD聴きまくってます!

  5. 萩原晋也 より:

    万友美さま

    お疲れ様です。
    私もMy Familyの歌詞が突き刺さるような日々ですが
    上手くいかないことばかりですけど
    家族問題に取り組んできたことは間違いではなかったのかなと。
    そうでも思わないとやってられないというか。
    もしかしたらこの問題に成長させられているのかなと
    ふと思ったんです。
    何も解決してないですけど家族と今一緒にいるということに
    意味があるのかなぁと。
    お気持ちは凄く察します。
    私もHWの音楽などに日々励まされております!

  6. 中澤 美穂 より:

    山口さん、こんばんは。

    うちは一昨年の初夏に母方の祖母を、昨年の夏の盛りに義理の父を見送りました。介護の期間は長短あれど、その渦中にあって先の見えない辛さ、正直ありました。

    それでも、そんな経験が自分を少しだけ優しい人間にしてくれたかもしれない、みっともないと切り捨てられるような人の姿を愛おしいと思える人間にしてくれたかもしれないと、振り返って思います。

    介護にはやり切れる時期があると思います。東京と福岡往復しながら対応された山口さん、7年に及ぶ在宅での介護にあたられた万友美さん、本当にもう、よくぞよくぞと感服します。

    うちはこの先10年の中で、自分の両親をちゃんと見送れるよう準備していかないと。一日でも長く元気でいてくれたらそれは嬉しいですが、いつかそういう訳にいかない日が必ず来る。そして、先の見えない介護の日々でも、別れは唐突に呆気なく訪れることもある。兄弟も離れた地でのそれぞれの生活があり、そう頻繁に訪れることもできない。介護保険制度に基づく社会資源利用しつつ息切れしないよう、こちらももうひとふんばりです、HW聴きながら。

  7. cotton men より:

    福祉の仕事をしているHWファンです。介護の話題なのでコメントを。

    奇遇にも本日、さっきまで長田にある20-30代が中心で運営している多世代型介護付きシェアハウスに行って、飲んで帰ってきました。施設内に常設ビールサーバーあります。https://www.yomiuri.co.jp/s/ims/zoomcarehome/

    ただただ、目の前の人の「はっぴーな暮らしを問い続ける。」そういう場づくり。

    施設の屋外スペースで麻雀、ネイル、子どもが屋台で駄菓子売り、夕方からバーベキュー。近所の人もいれば、移住者も働きたくて面接した人もこの施設に住んでるお年寄りも近所の子どももいる。途中、当たり前のように通報され、警察がやってくる。それも日常、社長がにこやかに対応してました。

    あの震災で焼けなかったエリアで、震災以前の下町が残っています。
    ぜひ、ライブの際は訪れてみてください。

    最新のブートで「マイファミリー」を初めて聴き、よく聴いています。これって、ニューオーダーの「Love Vigilantes」(愛の自警団)のオマージュなのかな。あの歌も家族が歌詞に出てきて、フレーズもよく似ているなと。

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