7月26日 金曜日 晴れ
昨日の朝から、今までの晴天は何だったんだ?ってくらいの雨が降り続いています。近くの川(某一級河川の源流)が濁流と化している音がここまで響いてきます。この音、嫌いじゃない。不快な成分がまるでないからです。
山の天気はいつだって豪快で、晴れたなら、天国に昇っていけそうなくらいピースフル。とつぜんの夕立は、ランボーに怒りのカミナリを落とされているようで(でも意外とすぐ止むのが分かってる)、風が強い日は、風神がこの世のすべてのものを吹き飛ばしそうで。何であれ、僕らがそれをコントロールすることなんて出来るはずもなく、音楽も思考も行動も、ただただ彼らの思うがままに操られる以外、方法はありません。そして、僕はそれが大好きです。
それにしても、凄い雨だったなぁ(現在進行形)。みなさんに伝えようと写真を撮ろうにも、記録さえできないのです。このような、想像を超えるような日には、たいてい虫たちが今までとは違う驚くべき行動をします。都会の女性が観たら失神するようなことばかりなので、詳細は記しませんが。
何かのきっかけがあって、とある羽虫(たち、と云うより、大群と云うより、あれは何だ、想像を超えた虫の軍団)がある夜急激に羽化することがあるのです。僕も一度経験しました。どんなに電気を消しても、奴らは電源がオンになっていることを示す小さな灯りを目指して突進してきます。防御不可能。その数は万どころじゃないのです。億、あるいは兆かも。怖くなって外に出ると、外も奴らだらけ。朝まで布団をかぶって恐怖に耐えたのですが、灯りへの道は奴らの無数の死骸。目的が何なのか、未だ不明のままです。
山の夕暮れには、もう多数のドラゴンフライが飛び始めています。秋の入り口になると、空は奴らで埋め尽くされる。山は7月だと云うのに、梅雨と盛夏と秋が同居しています。ところで、この大雨の間、あのドラゴンフライたちはどこに姿を隠しているのか?うーん、分からないことが多すぎる。母親は僕をファーブルみたいな仕事に就かせたかったらしいのですが。残念。興味はあるけど、職業にはできないなぁ。
自然相手だと覚悟がいりますね。
羽虫の大量発生は想像できない世界ですが、
月の満ち欠けには関係あるのかもしれませんね。
土から目覚めた羽虫も子孫を残す為に必死なわけです。
古いアパートに住んでたころ、夏は地獄でした。1階から4階まですべての廊下の壁があらゆる虫にびっしり埋めつくされるのです。常夜灯なので集まってくるんですね。その光景はユーレイより怖かった。でも一晩たつと、まるで佃煮のようになった死骸の山が…人間と虫との生きる時間の差異がもの哀しかったです。
原始人さんはぜったい学者に向いてると思います。だって学者になる人は、まず何よりも変わり者でなくちゃ!笑
自然は素晴らしい景色や恵みを与えてくれますが、時として人間では太刀打ち出来ない力も見せつけるんですね。洋さんの虫けら状態は好きだけど、大群の虫は出来れば遭遇したくないです!!
阿蘇のファーブルさま。自然と共存して宇宙(羽虫)からのインスピレーションが湧きましたら、音楽人になって下界に元気で戻って来て下さいね♪♪待ってます!!\(^-^)/