日別アーカイブ: 2011年8月11日

人生って不思議なものですね。

8月11日 木曜日 酷暑 3.11以降、自分の中で劇的に変わったことがあるとするなら。物事を損や得で考えることや、欲ってものがまるでなくなってしまった。そうしようと思って変えたのではなく、気がついたらそうなっていた。まぁ、家族が居ないから、守るものもなく、気楽で居られるってのはある。それでも、自分の変化には少なからず驚いた。自分に何が出来るのだろう?そう考えることもなく、目の前に次から次にミッションが与えられ、それをこなすことで精一杯。けれど、誤解を怖れず書けば、日々はとても充実している。人間にとって大事なことは、自分が社会から必要とされているかどうかで、そんな意味で云えば、自分が生きることを考える前に、その場所は用意されていて、ベストを尽くしていたなら、自然と次の道は拓けてくる。僕はNYのアニキにこう云われた。「お前はこれからビンボーになる。覚悟しとけよ」。残念ながら、若い頃にビンボーには鍛えられてるからして、その脅しは何ともなかったし、金のことを一切考えなくなっても、喰うに困るような状況には陥っていない。今のところ。震災が教えてくれたこと。求めなければ、得られる。それは金に限った話ではなく、愛でも同じだ。僕は相馬のじじばばが自分のそれに見える。子供も同じ。先日の長野では、忘れてた母の愛を与えられる。何だかなぁ、オレの人生。悪くないよ。 もうすぐ盆で、先祖が還ってくるとな。オレに子供が居なければ、山口家絶滅。本当に申し訳ない、とは思う。でも、何も焦っていないし、それを求めてもいない。多分、これでいいのだ。 「人生って不思議なものですね」。11/11に開かれるひばりさんの東京ドームでのコンサート。僕の大切な友人である加藤和也くんがどれほどの思いで、これに取り組んでいるのか、僕は知っていました。「おーし、がんばれよ。これが終わったら男同士で南の島にでも行こうや」。僕らはそう話していたのです。 でもって、まずはラインアップを観てください。AKB48とかEXILEとか、、、、、。 http://www.asahi.com/showbiz/nikkan/NIK201108100046.html ひばりプロからオファーがあったとき。「君たちは何を云っとるん?別にオレたちが出なくても、充分成り立ってるやん。敢えて5万人ドン引きにしなくてもいいやん」とやんわり断ろうとしたのです。それに対する彼らの応えを要約すると。ひばりさんが内包していたロック・スピリット。それをオーディエンスにどうしても伝えて欲しい。その役目を引き受けて欲しい、と。相馬であのようなイベントが行われ、僕はそこで「りんご追分」を歌う暴挙に出て、このようなことに繋がっていくのです。本当に不思議です。僕は彼らが本気でそれを望んでいることを理解しました。「分かった。じゃ、全力でやる」。僕はそう応えました。 「つきましてはヒロシさん。所属レコード会社は?」。「うん?ないよ、そんなの」 。「え?じゃ、所属事務所は?」。「ないよ、そんなの」。この会話で自分も今更ながらに気づいたのですが、僕らは音楽業界からとおーーーーーーーーーい世界に来ていたのでした。そんなところに所属しなくても、やっていけるのです。多分。多くを望まなければ。あの、所属していることを否定してる訳じゃないですからね、念のため。僕らは新しいモデルで居たいだけで、所属することに向いてないだけの話です。 てな訳で。ブチかましてきます。相馬のじじばばの想いも乗せて。 それからもうひとつ。今回のヤスとの短い旅は新しいものを僕にもたらしてくれました。これまでの僕は全力で壁に立ち向かうことしかできませんでした。それが高ければ高いほど自分を鼓舞して闘ってきました。でも、若くもないし、どんなに身体を鍛えたところで、飽和点に達して壊れ始めた。必要だったのは心と身体の柔軟性、そして力を抜くことでした。そんな時に、その道の大家、ヤスとのツアーを与えられる。学ぶことはたくさんありました。彼の指導のおかげで、身体はぐんと柔らかくなりました。心は不明だけどね。だから、lifeは止められない。何処にたどり着くのか、未だに何も分からないけれど。そんな日々を楽しんでいます。 週末はrising sunで北海道に行きます。みんな、来いよー。

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