日別アーカイブ: 2011年10月24日

人間交差点

10月24日 月曜日 曇り   斉藤君のアルバムを手に入れて。心の血糖値が正常に戻り、途端に家まで運転するのがダルくなった。これも和義効果か。確かにオレは頑張りすぎてた。朝から晩まで無駄なく時間を過ごしていたし、身体も絞りすぎたし、何よりも誰とも会話してないってことが寂しくなってきてたのは認めよう。   よし。迷惑だとは思うけど、「勝手に実家」に出撃じゃー。「ここんちの子」になったオレは「勝手に実家」の広間に上がり込み、傍若無人にふるまって、出てくる絶品の料理に舌鼓を打ち、ひっきりなしにやってくる来客とバカ話を繰り広げ、一泊を二泊に勝手に延長し、完全にリフレッシュして戻ってきた。ありがとう。大泣。   この家はもはや日本が失った風景の中にある。ひっきりなしに人がやってくる。とある寅さんシリーズのオープニングに使われた家でもある。財界人、政治家、タレント、ミュージシャン、山の民、観光客、エトセトラ。一言で書けば、「人間交差点」なのだ。定点で観測していると(これはオレの性なんで、許してください)、この交差点にはこの国の縮図がある。ミクロからマクロを観ることができる。プライバシーにも関わることだから、多くは書かないけれど、このムラの問題点を解決することは、この国のそれを解決することでもある。だから、この家の人たちとバカ話の合間にそれを必死に考えてみたりもする。果てしなく難しい。長年、このズブズブな問題と身体を張って闘ってきた僕の友人たちの身体はボロボロなのだ。本当に、痛ましいくらいに。ただし、ひとつだけ確かな希望がある。大人たちの醜さを観て、育ってきた子供たちが実に素晴らしいのだ。彼らとて、ズブズブの世界と必死に闘っている。でも、まだ折れてはいない。だから、オレはオッサンになるってことはよー、素晴らしいことなんだぜー、と伝えることが出来るようなニンゲンで居たい。この子たちが、この子たちなりに福島の子供たちを思いやってることを伝えたい。そして、僕と友人たちが夜の果てに撃沈した時、布団を敷いて、死体(僕らのこと)をおふとんの国に導いてくれるのは細君だったり、子供たちだったりするのだ。国王、情けねー。  

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