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謹賀新年、そしてビバ!福島県人の底力

1月1日 日曜日 曇り あけましておめでとう。僕も無駄に長いこと生きてるけど、こんなにアホな年越しは初めてだなぁ。福島は実のところ、遠いんだけれど、行って良かった。 本当は一晩で帰ろうと思ったのです。でも、彼らには2011年を「このまま終わらせてたまるか」みたいな強い意思があったのです。それがね、何と云うか、言葉で書けば「再生への強い意思」ってことになるんだろうけど、そのアホアホ・パワーが素晴らし過ぎて、僕も九州人として、受けて立たなきゃ男じゃねーだろ、とそう思いました。今年、こんなアホな年越しを迎えることが出来るなんて想像できたニンゲンは殆ど居なかったと思います。アホで、そして美しかった。訳もなくグっと来たなぁ。ニンゲンって凄いなぁ。初日に「良く来てくれた。嬉しいよ。さぁ、飲め、よし、もっと、飲め、とにかく飲め」。遠慮なく、強制的に振る舞われるチョー素晴らしい日本酒、そして日本酒。彼らの心にある本当の気持ちを垣間みるとき、僕は差し出される杯を空にすることでしか、気持ちを伝える方法はありませんでした。今回はプロジェクトでもないし、僕はただの友人として、そこに居るだけだから。肩書きも地位もなーんも関係ないのです。彼らもニンゲン、僕もニンゲン。気がつけば、撃沈。翌日はまっすぐ歩けませんでした。大晦日に雪山に行き、ゲレンデで酒をぜーんぶ洗い流して、年越しを見届けて帰ることにしました。それがね、また素晴らしかった。僕は福島県相馬人の底力を観ました。ここにはニンゲンたちが生きているのです。たっくさんの難問を抱えながら。豊かでバカでそしてあったかい。一緒に年越しを祝えて、本当に嬉しかった。何処かのお偉いさんも、海と生きてきたのに漁に出ることができない漁師も、家族を失った者も、家を流された者も、娘を冬休みに遠くに避難させているお母さんも、みーんなニンゲン。僕らにはまんべんなく、2012年が平等にやってくる。 僕らは2012年も全力で走ります。そのためのエネルギーを相馬のバカちんたちからもらいました。あの地震がなければ、今日のバカ騒ぎに立ち会うこともなかった。じゃあ、感謝しよう。忌々しいけど、呪うよりはよっぽどマシだ。過去を変える力は残念ながら、僕らにはない。じゃあ、現実を胸に刻んで、一緒に未来を創ろう。家々が殆どなくなってしまった松川浦の方から新しい朝が昇ってきます。とっても美しかった。ニンゲンの特技は「やり直す」ことです。ありがとう。Soma City。

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