日別アーカイブ: 2012年1月19日

本当は連鎖するはずの愛について

1月19日 木曜日 曇り 昨日のダニエル・ラノアが僕にもたらしてくれたものは強力でした。これでひと月は頑張れる。あたらめて、音楽の持つ力に励まされています。バンドとしても大きな目標が出来ました。それをメンバーにメールで廻したら、コーフン気味に返信がありました。簡単に書けば、愛と情熱が連鎖しているだけなのです。ダニエル・ラノアの情熱が僕らに伝播しているのです。素晴らしいと思いませんか?僕はただライヴに足を運んだだけなのに。とつぜんですが、僕は月末からアメリカに渡ることにしました。そんな力が音楽や情熱には含まれています。何が起きるのか不明な日々を、僕も愉しみたいと思っています。 人はみな「ほんとうの自分」を生きる権利を持っています。プロジェクトを通して、僕は「人を変えよう」とするのは不遜だと気づきました。それよりも「ほんとうの自分」を生きることで、難問にもポジティヴに向き合い、昨日のライヴのように愛と情熱を連鎖させたい、そう思います。意味のない出来事は起きません。偶然はありません。すべて必然性があって、「ほんとうの自分」への成長を促すために、それらは起きるのだ、と僕は考えています。まずはその人がそのままで居ることを受け入れること。それが愛の連鎖の第一歩だと思います。それを原発事故に置き換えると、かなり難しいことなのだけれど。 ———————————————————————————— 本当はダニエル・ラノアの影響を受けて、今日は愛機、グレッチをアンプに繋いでギョワンギョワン弾いて、試したいことがたくさんあったのです。僕は普段エレクトリック・ギターを家ではまったく弾きません。でも、それだけの情熱を受け取ったのです。分かりやすい男ですいません。でも、時間は待ってくれません。やらなきゃならないことが山ほどあるのです。みなさんに伝えてからでないと、飛行機に乗れないのです。 僕が尊敬する南相馬の自立研修所「えんどう豆」の所長、佐藤さんのblogが素晴らしかったのです。まさに、時を同じくして、同じことを考えていました。あまりに素晴らしかったので、勝手に引用させてください。 ———————————————————————————— 原発事故の話は、わたしたちにとって、マイナスの情報ばかりです。その情報が、小さいのか大きのか、操作されている情報かもしれず、かつ基準が曖昧だから、ほんとうの事はわかりません。この頃の自分、不安を抱えながら、出口を探している。これほど大きな災害を起こしても、原発事故は、自分たちの責任ではないと思っている人が、国を動かしていることが、ストレスです。少なくとも、私は、フクシマのような事は、二度と繰り返さないと心から願っているのですが…..。 えんどう豆に来ているメンバー は、学校を卒業して、会社などで仕事をして、社会と関わりをもつ事が難しい人です。でも、作業所に通ってきている人たちは、純粋に生きていて、感情が豊かで、魅力的な人たちです。放射能汚染を気にしている人は少ないかもしれないけれど、回りの人の感情には、とても敏感なのです。昨日、私が体調を崩し休んだら、職員に、「みんな不安がって、心配していた」と言われてしまいました。それだからか、今日は泣いたり、みんなの感情の起伏が激しい一日でした。 えんどう豆は、小さな作業所で、少ないメンバーだけれど、そこは、幸せに暮らせるように願われ出来た場所です。そこに来る人は障がいを持っていますが、障害を持っていること自体が不幸せではないのです。おそらく、愛されていないことが不幸せなのです。だから、えんどう豆に来ている人には、幸せになって欲しい。そのためには、私たちが、元気で励ますような愛を与える存在でないとダメです。マイナスの状況であってもプラス思考で、楽しくて、笑顔がある場所にしたいと思います。今日は勉強させられたな。反省。 ————————————————————————————— 文中、「障害を持っていること自体が不幸せではないのです。おそらく、愛されていないことが不幸せなのです」。胸を打たれました。佐藤さん、少なくとも、僕と僕の仲間はあなた達を愛しています。ほんとうです。 ————————————————————————————— 僕が何に忙殺されているかと云うと、相馬に関する二冊の本の出版に関わっているからです。ひとつは文章がメインのもの、もうひとつは写真がメインのものです。写真がメインの本に関する打ち合わせをしていて、はた、と気づきました。東京のド真ん中でその打ち合わせをしていたのですが、僕を除いて、美しかった(過去形で書きたくないけど)相馬シティーの姿を知っている人間は一人も居なかったのです。何故なら、彼らはプロジェクトを通して、震災後の相馬から知ったからです。その事実を知ったプロジェクトの相馬本部長(元旦付けで勝手に任命)が美しかった相馬の写真を送ってくれました。是非、観てください。これは「ほんとうの相馬シティー」です。 僕らはそれを取り戻すのか、それとも創るのか。難しい問題です。でも、それぞれの人たちが「ほんとうの自分」をそれぞれに生きてくれて、「愛されていないことが不幸せなのです」と云う言葉が二度と聞かれなくなるような世界を僕は本気で夢見ています。Am I a dremer? もちろんです。諦めません。それは僕のlifeを諦めることだからです。夢見る不良中年より、愛を込めて。    

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