日別アーカイブ: 2012年8月2日

未来を創ること #1

8月2日 木曜日 晴れ 8月って。 いったい7月はどのくらいあったんだろう?全国を走り回っているうちに、あっと云う間に過ぎてしまいました。 これから数日かけて、僕らのプロジェクトが年末に実現を目指していることについて、伝えていこうと思います。 その前に、9月の「MY LIFE IS MY MESSAGE ツアー」。矢井田瞳さんの参加が決定しました。てな訳で、参加メンバーはHW、ヤイコちゃん、天才即戦力フィドラー岡村美央ちゃん、プラスα(発表はもうちょっと待ってね)。HW史上、こんなに女子に囲まれたことはありません。女子チームの参加で、華やかになることは間違いありませんが、HWのロックンロールの神髄も存分に味わって頂くつもりですから、軽失禁パンツをお忘れなきよう。HWは最強だと自負していますが、いつだってフィドルの音に飢えていました。美央ちゃんは無限の拡がりを、ヤイコちゃんは創造力で人は飛翔するこができることを、伝えてくれると思います。 発表が遅れて、ほんとうに申し訳ないです。ただ、下に記すように、不確定要素に甚だ振り回されるのが現実なのです。チケットのP-コード等が不明だとの問い合わせもたくさん頂いているそうです。至急、スタッフが対処します。云うまでもなく、このツアー。相馬の今を伝え、一緒に「腰」で未来を考える内容になります。是非、来てください。 —————————————————————————– 閑話休題。 オリンピックの華やかさや、日々の慌ただしさの中で、被災地相馬のことがこの列島を包む夏の蜃気楼のように、ぼんやりと霞んでいくのを感じています。相変わらず、毎日現地と連絡を取り、可能な限り彼の地に足を運びます。状況が良くなっているとは甚だいい難いのです。正直に書くならば、未来は見えません。残念ながら、暗中模索。まずはそのことを伝えなければ。 たとえば。 今日、現地スタッフたちが線量が高いことで有名な某地区の小学校を訪ねました。年末のイベントに向けて、足がかりを作るため、校長に会いに行ってくれたのです。夏休み中に、僕らは「子供たちの今」を記録しておこうとしたのです。ところが。大部分の子供たちは海外や、他府県に疎開していたのです。それは政府ではなく、心あるいろんなプロジェクトの尽力のおかげでもあり、素晴らしいことです。でも「疎開」ってあなた?戦時中でもあるまいし、美しい故郷を夏休みだけでも離れなければならないこの状況が、相も変わらず「有事」にあることの意味だってことを理解して頂けますよね?あり得ない。何度も何度も、ここで書いてきたように。そこに住んでいない我々は「じゃ、何処かに引っ越せばいいじゃん」って思いますよね?実際のところ、それが可能な人たちは既に実践しています。苦労しながら、知らない土地に溶け込みつつある人たちも居ます。うまく行かず戻ってきた人たちもいます。そして、様々な事情で何処にも動けない人たちが居ることも、どうか理解して頂きたい。相も変わらず、そのような状態なのです。 繰り返し書きます。福島の人たちは原発事故さえなければ、復興に取りかかることができたのです。現地の人と話せば話すほど、痛感します。復興したくてもできないのです。何故、こんなことになったのか、今一度考えてもらいたい。僕自身もふくめて。これだけの汚染を引き起こしておきながら、誰ひとり責任に問われることもありません。でも、全国を旅するのが仕事でもある僕が云えるのは。明日は我が身ってことです。あなたにも明日、突然ふりかかる可能性があるってことです。だから、僕らはこの現実と向き合わなければなりません。当たり前です。自分のこととして考えるってことです。 このように「未来」のために何かアクションを起こそうとしても、すべてのことが一筋縄ではいきません。常に問題山積。時間の推移と共に、それらは複雑に入り組んでいきます。本来、このような事態は、政府が国策に於いて道筋を作るしかありません。でも、彼らにそのような気がないこと、視線が福島を向いていないことは、みなさんも理解して頂けると思います。 ならば、僕ら市民がやるべきことはたくさんあります。誰かを罵る前に、「未来」を創るためにやるべきことが。 全国34カ所を一人で廻ってきて、何が変わったかと問われるなら、相馬の心ある人たちの意識です。以前より、ぐっと前のめりに関わってくれるようになりました。「僕が死んでもプロジェクトは継続する」ようになってきたと思います。つまり現地相馬の意志を中心に動き始めたのです。それもこれも、全国で僕らを支えてくれたみなさんのおかげです。そのエネルギーが彼らを動かしたのです。ひとりひとりの名前は記せないけど、そこの君。君のおかげだよ。「諦めないかぎり、不可能はない」とあらためて僕は思っています。「未来は僕らの手の中にあります」。まず、これだけは伝えておきたい。(つづく)

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