日別アーカイブ: 2012年8月13日

8月13日　月曜日　晴れ 過日、ツアーの合間。8/25に神奈川県三崎町で行われる「UMISAKURA MUSIC FESTIVAL 2012 」の代表者である古澤某と共に、「石巻 – 相馬、大漁旗を借りてくる弾丸ツアー」に行ってきました。 映像中もさんざんブーたれておりますが、「神奈川 → 東京 → 石巻 → 相馬 → 東京 → 神奈川」を日帰りすると云う行程は常軌を逸しております。良い子は真似しちゃいけません。おまけに同行人員の関係で、慣れた自分のクルマではなく、ハンドルに謎のシミが付着した古澤号での移動でした。僕は他人が操舵する乗り物に乗るのが苦手です。なので、思わず出た言葉が「オレは海さくらの運転手か！」。 なのにどうして行ったかと云うと、古澤某にはこの時代にほぼ絶滅したと思える、無駄に暑苦しいまでの情熱があるからです。確かに、その情熱の地面への接地効率は甚だ悪く、ホイールスピンを繰り返しています。ただし、この男。江ノ島にタツノオトシゴを戻すというゴミ拾い活動にしても、今回の多少無謀とも思えるフェスの開催にしても、己の利益などまったく考えておらず（ほんとうに、まったくです)、デカい身体でホイールスピンの煙とともに、無理矢理に猛進していきます。そして、彼の心の中にある「世の中を美しくしたい」という志には一点の曇りもありません。それは僕が保証します。 更にこの男。感激屋で、曲がったことが大嫌いで、大汗かきで、ボキャブラリーが小学生並みで、泣いたり笑ったり、脱いだり、キレたり、と大変に忙しい。「お前は寅さんの末弟か!」みたいな。飽きません。あいつ、マサイ族に生まれてたら、すっごいリーダーになってたかも、みたいな。説明になってないか。褒めてるんですけど、いちおう。 このような絶滅危惧種は捕獲して、逆境にビシビシに鍛えてもらって、もう一度、野に放たれなければなりません。何よりもまず、他人を思いやることができる。その素晴らしさで、世界を引っ張ってもらわねばなりません。 「海さくら」は石巻市湊町一丁目を、「MY LIFE IS MY MESSAGE」は相馬市を応援してきました。互いの街は未だに苦しんでいますが、点と点を繋いで線にするために、彼は二つの街に「大漁旗」を借りに行きたかったのだと思います。三崎はマグロの街だしね。でも、それ、一人でできるだろ。一人で行ってこいよ、まったく。 今年の海さくらは今まで開催されていた江ノ島から、三崎町にあるリビエラシーボニアリゾートに場所を移しました。行ったことないけれど、どえりゃあゴキゲンな場所だそうです。出演者もバラエティーに富んでいます。年始に古澤某に会った際、彼が放った「ヒロシさん、今年はTOGETHERです!」と云う若干意味不明なセリフは、時間をかけて僕の廻りにも浸透していきました。冗談抜きで、ほんとうの意味で「TOGETHER」する時代に生きていると僕は思っています。 花火を上げるとか、相馬の野馬追ホラ貝隊に来てもらうとか、大漁旗を振るとか、写真展やるとか、「それ、コンサートと直接関係ないやろ」みたいなことばかり、ブヒブヒと鼻を鳴らして云うのですが、是非一度、この情熱を受け取りにきてください。彼の云う「TOGETHER」とは、まずは参加してもらい、何かを受け取り、それぞれの人々が自分の場所で狼煙を上げていくことを意味しているのだと、僕は理解しています。それは「MY LIFE IS MY MESSAGE」ってことでもあるのです。僕にとっては。それが連帯したことの意味です。以上でも以下でもありません。 ほんとうの自分を貫くことは、残酷なまでに壁にブチ当たります。いや、ほんとうに。自由は自分の全エネルギーで世界とぶつかって、勝ち取るしかありません。それができないことを人のせいにするのではなく、自ら困難にぶつかっていくのが行動なのです。挑み続けても、世界は変わらないかもしれない。でも少なくとも、自分自身は変わります。未来ではなく、この瞬間にベストを尽くすこと。それが未来を創ることだ。と彼は考えているのだろうと勝手に代弁しておきます。どうぞ、よろしくね。 FESの詳細は以下に http://www.umisakura.com/fes2012/ しかし、ガラも悪いけど、性格も悪いのね、オレ。古澤くん、ごめんね。反省してます。